パラモア PARAMOUR シルクドゥソレイユの初ブロードウェイミュージカル最高のショーでした！

ニューヨークの最新のミュージカル情報です！あのシルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) のパラモア (Paramour) の本公演がいよいよ開幕しました！！5月25日がオープニング日となり、さすがシルク・ドゥ・ソレイユ、ワールドクラスのスケールのブロードウェイミュージカルショーを見せてくれました！

2016年4月16日からプレビュー公演がスタートしたシルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) のパラモア (Paramour) ですが、絶好調のスタートをきっています。王道のミュージカル好きも、シルク・ドゥ・ソレイユファンも、楽しめる構成になっており期待以上の作品でした。
アクロバティックなサーカス要素が満載のシルク・ドゥ・ソレイユ、ブロードウェイではいったいどんな作品になるのかな、と思っていましたが、ニューヨークのブロードウェイらしい、とても華やかな演出で、息つく間もないハイテンポな展開で、公演時間は2時間15分ですが、あっという間の夢の時間です。

シルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) のパラモア (Paramour) の劇場は、42ストリートの7 と 8 アヴェニューの間にあるザ・リリックシアター (The Lyric Theatre) です。ここは、以前スパイダーマンのブロードウェイミュージカルが行われていた劇場で、アクロバティックな演出をするのに向いている会場のようです。

シルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) は現在世界で17種類ものショーを展開していますが、ブロードウェイは初です！今回の初ブロードウェイ進出にとても気合が入っているのが感じられます。この日、会場は満席でした。

シルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) とブロードウェイがコラボした、パラモア (Paramour) のあらすじは、フィルム制作の舞台を背景に、クラシカルなラブストーリーをテーマにした、とても豪華で華やかでアメリカンドリームを叶える夢のある世界を描いています。

ブロードウェイらしいたくさんの役者さんが登場する、にぎやかで明るい演出が楽しめます。シルク・ドゥ・ソレイユのアクロバティックな身体能力が加わるとさらに楽しいショーになります。

追いかけられているシーンもシルク・ドゥ・ソレイユの演出が加わると本当にすごいんです。高いところから落とされても、また跳ね返ってきてしまうようなユーモラスさも満点。ひとつひとつの役者さんの動きに本当にワクワクします。

野心的なディレクターと、昔からよく知る作曲家の間で揺れる恋心をハラハラするような演出で表現。

ショーは15分のインターミッションの休憩が入ります。

ダーリン (Daring) というかわいいギフトショップもあります。

シルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) のパラモア (Paramour) 限定のお土産も販売中。

ところでカナダ、モントリオールベースのシルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) というと今ではすっかりサーカスをアートの域に高めた一大ブランドとして確固たる地位を築いていますが、 Guy Laliberté さんらにより、1980年代にスタートした頃は、多分に漏れずなかなか大変だったようです。Guy Laliberté さんは、大道芸を披露しながら世界各地を旅行したりしている旅好きで、そんな旅するような暮らしができる仕事をしたいという考えがありました。もともと Guy Laliberté さんは、季節ごとのシーズンイベントの企画などを行っていましたが、カナダ発見450周年を記念したイベントの企画などをケベック州政府に依頼されたのをきっかけに飛躍したようです。その後、着実に成長を遂げ、アメリカ各地、日本を含め、世界各地でそのアーティスティックのショーを披露しています。まさにGuy Laliberté さんの夢が実現したビジネスとなっています。

こちらのビデオでは、Guy Laliberté さんへのインタビューが特集されています。

これまで、ほぼ Guy Laliberté さんにより所有されていたシルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil) ですが、昨年、カジノオペレーターやニーマンマーカスなどを所有する大手プライベートエクイティファームの TPG により買収されました。Guy Laliberté さんはもともと90％所有したものを10％に、そして残りは中国の投資グループ Fosun、そしてケベック州のペンションファンドなどが所有権を持っているようです。

近年、成長性に衰えが見えはじめた中、新たな視点からの成長性を模索しているのかもしれません。ブロードウェイへの挑戦というのもそんな新しい試みの一環かもしれません。中国への進出も含め、これからのシルク・ドゥ・ソレイユの活躍に期待したいですね。

とてもすばらしいショーで、おすすめです。