ニューヨークでハヤブサに遭遇!アメリカで絶滅危惧種 世界最速の鳥 高層ビルの大都市で暮らす ペレグリンファルコン

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ニューヨークでは、ハヤブサもみつけることができます。バードウォッチングが人気のニューヨーク、タカやフクロウなど、大きな鳥が色々いますが、世界で一番早い鳥、ハヤブサにも出会うことができます。ハヤブサは、ペレグリンファルコン (Peregrine Falcon) と呼ばれ、390km/h (240 mph) ものスピードで急降下することができる、世界最速の動物とされ、南極大陸を除く、世界各地に生息する鳥です。アメリカのペレグリンファルコン、アメリカハヤブサは、かつて絶滅の危機に瀕していましたが、今では、様々な保護活動のおかげで、増加傾向にあり、NYC 周辺でも、20-30ペア程が、橋や高層ビルに巣を作り暮らしています。先日、生まれてまだ一年前後と思われる幼い子供のハヤブサにはじめて遭遇しました。

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先日、変わった鳴き声が聞こえるなと思い、見上げてみたら、三日月の空の下に、ハヤブサがいました。この日は、かなり強風の日だったため、狩りの途中に一休みしていたのかもしれません。

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ニューヨークでは、時々、高層ビルで巣が見つかったり、赤ちゃんが誕生したり、怪我をしていて保護されたりなど、ニュースで話題となることがありますが、なかなか目の前で見かける機会が少ない、珍しい鳥が、アメリカハヤブサ (Peregrine Falcon) です。アメリカハヤブサは、かつて絶滅の危機に瀕していましたが、現在では、保護活動の効果もあり、ニューヨーク周辺など都市部でも増えてきています。

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もともと、ハヤブサは、多くの鳥が集まる水辺の切り立った崖に生息していました。最近では、まるで崖のような存在の高層ビルが立ち並ぶ沿岸部、川や湖の近くの都市部の環境にも上手く適応して生活していたりします。NYC周辺でも、橋や高層ビルに巣を作ったり、または人工的に用意された巣で暮らすハヤブサも増えて来ていて、2019年春時点では、25ものつがいのペアのハヤブサが確認されています。

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アメリカハヤブサが、絶滅の危機に瀕していたのは、1950-70年代にかけての頃です。当時、農薬として使用されていたDDTなどの影響により、卵が脆くなり、個体数が減少し、連邦政府レベルで絶滅危惧種に指定されていました。
その後、DDT農薬の使用が禁止され、さらに長年に渡って保護活動が行われたおかげで、アメリカハヤブサの個体数は増加傾向となり、1999年には、連邦政府の絶滅危惧種の指定から除外されました。ニューヨーク州やニュージャージー州では、現在でも、アメリカハヤブサは、まだまだ数は少ない方で、絶滅危惧種とされていて、人口巣を用意したり、モニタリングを行ったり、様々な保護活動が行われています。

ハヤブサに見つかってしまい、大きな目で睨まれてしまいました。まだおそらく生後一年前後の子供のハヤブサなので、グレイの羽に黄色いくちばしの大人のハヤブサの姿とは少し異なっていて、ブラウンの羽に、グレイのくちばしをしています。

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アメリカハヤブサは、タカやフクロウと同じで、動物を捕食します。こう見えて、生態系の頂点に君臨する猛禽類なのです。小鳥やハト、カモメ、カモなどの鳥類を主に食べます。ハヤブサは、タカやフクロウとは異なり、飛びながら空中で獲物を捕まえます。鳥が豊富にいるニューヨークエリアは、絶好の狩り場となっています。

ハヤブサににらまれて、危険かな?と緊張していたら、なんと、はーい!って、挨拶されたみたい。

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幼いハヤブサ君の様子は、こちらです。

上のハヤブサくんの映像で、ハヤブサの足にバンドがついているのが見えるでしょうか。黒地に白文字で12、緑地に白文字でCDと書かれています。
実は、アメリカでは、ハヤブサの保護や研究のために、生まれたばかりの赤ちゃんの足に、アルミニウムのバンドが付けられ、その後の動向の追跡調査が行われています。ハヤブサの赤ちゃんは、生まれて三週間程経つと、すでに足が成人同様のサイズとなるので、その時期に、バンドが付けられます。誕生してから約6週間後には巣立って行き、2年程で大人になります。

こちらの映像では、ニューヨークでのハヤブサのバンド付けの様子が紹介されています。

ニューヨークでは、1983年からハヤブサの保護活動がはじまったそうで、モニタリングと共に橋などハヤブサの好みそうな場所に人工巣の設置なども行われています。保護活動開始時には、ブルックリンとスタテンアイランドを結ぶ Verrazzano-Narrows Bridge と、ブロンクスとクイーンズを結ぶ Throgs Neck Bridge に巣があっただけだったそうなのですが、現在では、これらに加え、様々な橋、55 Water Street など高層ビルなどにも拡大しています。

Bridge

ハヤブサは、ハト、カモメ、カモなど、ハヤブサのエサとなる鳥が多くいる、切り立った崖を彷彿とさせる高い建物がある場所を好むため、ニューヨークは絶好のロケーションです。毎年決まった場所で、産卵、抱卵、子育てを行うため、世界の様々な場所で、WebCam が設置され、その様子が、ライブストリームで観察できるようになっています。ちょうど3月下旬頃は、産卵のシーズンで、5月初旬頃にヒナがかえり、それから巣立ちまでの6週間程までの間が、ハヤブサの注目の時期となります。

例えば、ニューヨークの 55 Water Street、UC Berkeley の Youtube チャンネル、Cal Falcons や、Explore Birds Bats Bees によるミネソタ州の崖のハヤブサの巣の様子(映像)など様々なロケーションでライブストリームがされています。

こちらの映像では、ハヤブサの狩りの様子や、ハヤブサとタカ、フクロウとの違いなどが紹介されています。

ニューヨークでは、ハヤブサ同様、猛禽類では、アカオノスリ (Red-tailed hawk) をはじめとしたタカをよく見かけます。また、ハクトウワシ (Bald eagle) が、ニューヨークの上空を飛んでいる姿も、時々、目撃します。

Central Park (8)

ニューヨークにいる、まだ幼い可愛らしいタカの Red-tailed hawk の様子を、こちらで紹介しています。

真冬の極寒セントラルパーク あっちにもこっちにも鳥が出没!みんながはまる大人気のバードウォッチング

今シーズンは、フクロウも当たり年で、セントラルパークで、なんと5ヵ月も過ごしている 人気者のアメリカフクロウ をはじめ、大都会ニューヨークにも様々なフクロウがやって来ています。

Owl Central Park (3)

ニューヨーク周辺で見られるフクロウは、こちらです。愛嬌のある、フクロウたちは、ニューヨーカーたちの人気者です。

ニューヨークで見られるフクロウ! セントラルパークなどに出没する可愛い夜行性猛禽類の人気者

ニューヨークでハヤブサに遭遇!アメリカで絶滅危惧種 世界最速の鳥 高層ビルの大都市で暮らす ペレグリンファルコン was last modified: 5月 16th, 2024 by mikissh