ニューヨークは、極寒の真冬日が続いていますが、ここ連日、セントラルパークの貯水池近くの木に、珍しいハヤブサ (Peregrine Falcon) がやって来ていて、早速、多くのバードウォッチャーたちが集まり、人気者になっています。真冬には、貯水池にカモメ、カモ、ガチョウなどたくさんの鳥が集まって来ますが、そんな鳥たちに惹きつけられるように、ハヤブサに加え、ワシもやって来ていて、猛禽類が集合し、貯水池が大賑わいです。
ニューヨークは、冬真っ只中で、極寒の日が続いています。昨日は、真冬にしては珍しく暖かく、セントラルパークでは、最近、カチカチに凍っていた池 もとけかかっていました。いつもは人がいっぱいのセントラルパークの噴水の周りも、寒さのためびっくりするほど閑散としています。
ところが、そんなセントラルパークでもなぜかこの場所には人がいっぱい集まっていたのです。
カモメや、カモ、ガチョウなどの水鳥たちが大集合している場所、貯水池 (Jacqueline Kennedy Onassis Reservoir) です。周囲を水で囲まれたマンハッタンの真中にあるセントラルパークは、冬でも、あまり強い風が吹くことがない穏やかなスポットで、たくさんの鳥たちが集まって来ます。中でも人気なのが、園内で最も大きな池、貯水池です。ここは、表面の一部は凍ることはありますが、全体が凍りつくことがほとんどないので、冬の鳥たちの楽園になっています。
そんな集まってくる鳥たちに引き寄せられたのか、連日、貯水池の北西の木に姿を見せているのが、ハヤブサ (Peregrine Falcon) です。
ハヤブサは、世界最速の鳥で、崖の上など高い所から急降下し、主に、小さな鳥を捕食する猛禽類の一種です。かつて絶滅の危機が心配されていましたが、最近では、回復傾向にあり、高層ビルが林立するニューヨークでも、現在、多くのペアが暮らしています。
ハヤブサが飛んでいる姿や高層ビルの上の方に止まっている姿を見かけることはありますが、なかなか身近で観察する機会はありません。
そんなハヤブサが今珍しく、セントラルパークの木でのんびりと連日過ごしています。一目見ようとたくさんの人がやって来ています。
ハヤブサは、木の上で、羽繕いしたり、掻いたり、ストレッチしたり、鳴き声を上げたり、まるでフクロウのようにのんびりと過ごしていて、セントラルパークのフクロウのバリー君 が懐かしくなります。
決定的瞬間を捉えようと、凄いカメラがずらりと並ぶ、セントラルパークならではの光景です。
ハヤブサだけでなく、途中、ハクトウワシ (Bald Eagle) まで上空に現れ、バードウォッチングのカメラマンたちも大盛り上がりでした。イーグルは、とても美しく空を飛び回っていました。でも、イーグルの存在に気づいた、水鳥たちは大混乱です。貯水池上空は、飛び回る鳥たちでいっぱいになります。ハヤブサも何事か?と様子を伺っていました。
夕暮れ時となり、羽繕いしたり、ストレッチしたり、声を上げたりと、数時間以上木の上で、のんびりと過ごしていたハヤブサも、最後には飛び立って行きました。
こちらは、ちょっと面白いハヤブサの様子と、優雅に空を飛ぶハクトウワシ、ワシの出現に慌てる水鳥たちなど冬らしいセントラルパークの貯水池の光景の映像です。
ハヤブサは、以前、リバティステートパークで見かけたことがあります。この時は、幼いハヤブサでした。
夕暮れ時の貯水池 も、とても美しいです。
セントラルパークでは、ハヤブサ、ワシの他、アカオノスリ (Red-tailed hawk) をはじめとしたタカ、そしてフクロウまで、現在、多くの猛禽類を見ることができます。
今シーズンは、セントラルパークには、フクロウがあまりやって来ていませんが、今日は、Loch で、アメリカワシミミズク (Great Horned Owl) が目撃されています。
グレートホーンドオウル ニューヨーク セントラルパークのノースウッズに現る!アメリカ最強のフクロウ アメリカワシミミズク