ファイザーワクチン接種者のブースターショット時期が早まりました!アメリカ感染者数最高更新中

アメリカでは、感染力が強い新型変異種、オミクロンの登場により、ホリデーシーズン明けの昨日、2022年1月4日、一日の感染者数で過去最高となる100万人以上を記録し、再び大流行しています。オミクロンは、これまでの種と比較して変異が多く、感染力がとても強く、ワクチン接種済みであってもブレークスルー感染が多く起こっています。幸いワクチン接種済みで、特に追加接種も済ませている場合は、軽い症状、または無症状のことも多いことが報告されています。そんな状況を踏まえ、今日、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) は、ファイザーワクチン接種者に対する追加接種の推奨時期を、これまでの6ヵ月から1ヵ月短縮し、5ヵ月とすることを発表しました。

ニューヨークでは、オミクロンの登場した、ホリデーシーズン途中の12月以降、感染者が急増し、連日、一日の陽性者数の最高記録 を更新していましたが、アメリカでも、昨日、2022年1月4日、これまで感染状況をトラックしてきた、ジョンズホプキンス大学 (Johns Hopkins University) の データ によると、1,082,549人とこれまでのアメリカの一日あたりの感染者数の最高記録を更新しています。年末年始にかけての陽性者数のデータが、一挙に報告されたという側面もありますが、週当たりでも一日平均50万人近くとこれまでの最高レベルを推移しています。

オミクロンの登場により、ワクチン接種完了者であっても感染してしまうブレークスルー感染のケースが増えていることが明白となっていましたが、今日、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) は、ファイザーのワクチン接種者に対し、ブースターショットの推奨時期をこれまでの6ヵ月から5ヵ月に短縮することを発表しました。

後日、モデルナも、ファイザーに引き続き、5ヵ月に短縮されています。アメリカでもう一つ承認されているワクチン、J&J は2ヶ月と変更はありません。アメリカのブースターショットに関する最新情報は、こちらにまとめられています。
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は、昨日、2022年1月3日、12歳から15歳の子供に関しても、ファイザーのブースターショット を承認しました。

現在、再び大流行中で、多くのブレークスルー感染が見られていますが、例えば、こちらは、オミクロン前のデータが中心となっていますが、ニューヨーク州のブレークスルー感染に関するデータによると、ワクチン接種済みであれば、重症化し入院する確率は、未接種者と比較し、90-95% 程低いという結果が出ていましたが、デルタ登場後少し低下し、さらにオミクロン出現後は、75% 程に下がっています。
イギリスのオミクロン下での直近のリサーチによると、重症化による入院を防ぐ効果は、2回目の接種後6ヵ月以内では72%、さらにブースターショット接種を行った場合は88% となっています。

また、ニューヨークのERドクター、Craig Spencer さんの観察によると、ワクチンの種類、ブースターショットを接種したかどうか、によっても、若干の違いが見られるようです。ワクチン接種済みであれば、重症化する確率は、低いですが、症状の程度にも違いがあるようで、一回のJ&J より、2回のファイザーとモデルナのmRNA ワクチンの方が症状は軽く、さらに追加接種を済ませていると最も軽い症状のケースが多いとしています。

初夏頃のちょうど街が正常化し始めていた時期に接種を済ませた人が多いので、ちょうど今頃がブースターショットの推奨時期の人が多いと思います。
大流行中の今を何とか乗り切りっていきたいですね。ニューヨークは、だいぶ冷え込んできて、水たまりに氷が張るくらいの寒さになってきました。
体調に気を付けて暖かくお過ごしください。

ファイザーワクチン接種者のブースターショット時期が早まりました!アメリカ感染者数最高更新中 was last modified: 1月 10th, 2022 by mikissh