フィラデルフィア(通称 フィリー)は、一泊二日旅行で訪れるのにおすすめの街です。ニューヨークから車で2時間程の距離にある、フィラデルフィアは、アメリカ初期の中心都市であった、アメリカ独立宣言が出された歴史ある街です。フィラデルフィアは素晴らしいミュージアムも多く、印象派コレクションで名高いバーンズコレクションをはじめとし、現在、印象派の豪華特別展がフィラデルフィア美術館で開催されており、印象派アート好きに大変おすすめです。フィラデルフィアはグルメも名高く、名物フィリーチーズステーキだけでなく、最近では、色々と新しいレストランも登場しており、今年、James Beard Award で、全米一のレストランに選ばれたばかりの Zahav という素敵なレストランもあり、グルメも満喫できる楽しい旅ができます。
フィラデルフィアへ
フィラデルフィアは、ニューヨークから車で2時間程と訪れやすい街です。フィリーの中心部のみを訪れる場合は、駐車場探しがなかなか大変なので、格安バスを利用するのもおすすめです。例えば、Mega Bus などの格安バス会社があり、ニューヨークとフィラデルフィアを結んでいて、バス料金も片道10-20ドル前後という手軽さで訪れることができます。
フィラデルフィアの街中の移動は、地下鉄やバスなどの公共交通機関もありますが、Uber や Lyft もあり、とても便利に移動できます。
フィラデルフィアは、歴史を感じさせるレンガ造りの建物から、ポストモダン建築の高層ビルまで幅広いスタイルの建築も楽しめます。
フィラデルフィアの世界遺産 アメリカ独立の観光スポット
フィラデルフィアといえば、まず思い浮かぶのが、世界遺産にも指定されている、独立記念館 (インデペンデンスホール Independence Hall) と 自由の鐘 (Libety Bell) です。初めて訪れる人は、是非訪れたいフィラデルフィアの見逃せない観光スポットです。
フィラデルフィア美術館
フィラデルフィア美術館で開催されている印象派特別展を楽しみに行ってきました。先日ロンドンの ナショナルギャラリー で見られなかった有名な「ゴッホのヒマワリ」をはじめ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌなど、フィラデルフィア美術館のコレクションの素晴らしい印象派の作品が一堂に展示されている豪華な特別展でした。
フィラデルフィア美術館は、現在、有名建築家 Frank Gehry デザインの拡張リノベーションの工事で、美しい美術館に変身しています。たくさんの人がやって来ていて、大盛況になっていました。フィラデルフィア美術館の見所と作品 も合わせてみてみてください。
フィラデルフィア美術館 印象派展 開催中!モネ ゴッホら有名アーティストの作品が勢揃い The Impressionist’s Eye
フィラデルフィア美術館には、とても人気の写真スポットがあります。ローガンスクエアから、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイを進んで行くと、真正面に巨大なフィラデルフィア美術館が現れますが、その美術館の右手前に、人気写真スポットのロッキー像があります。いつも大行列で、みんながロッキーポーズをしています。
フィラデルフィア美術館の詳細はこちら。
フィラデルフィア美術館の見所 作品 回り方を徹底紹介 全米有数のミュージアム Philadelphia Museum of Art
バーンズコレクション
フィラデルフィアを訪れたら、印象派好きは、是非訪れたいのが、バーンズコレクションです。膨大な印象派コレクションで有名なバーンズコレクションの美術館には、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソなどなど印象派アーティストの作品が、壁いっぱいに飾られています。
特にルノワールの作品に関しては、なんと200点近くもあります。現在でも、バーンズさんが飾っていた通りに作品が展示されていて、その独特の飾り方のセンスも見どころです。
バーンズコレクションについては、こちらで紹介しています。
イースタン州立刑務所
フィラデルフィアの隠れ人気スポット、イースタン州立刑務所 (Eastern State Penitentiary) 。19世紀前半から20世紀後半まで使用されていた刑務所で、国家歴史的建造物 (National Historic Landmark) に指定されています。ビックリする数の独房がずらりと並んでいます。
アメリカの有名な刑務所といえば、サンフランシスコの人気観光スポット、脱獄不可能な アルカトラズ島 を思いだしますが、そのアルカトラズでもお馴染みのマフィアのボス、アル・カポネが、このイースタン州立刑務所に収監されていたこともあったそうです。アメリカ独立期とは、また少し違った時代のアメリカの歴史が分かります。
イースタン州立刑務所 アルカポネの豪華な牢獄もあるフィラデルフィアの独房監獄 Eastern State Penitentiary
フィラデルフィアのホテル
フィラデルフィア旅行で今回滞在したのは、フィラデルフィアの街の中心のとても便利な立地にあるホテル、ロウズ・フィラデルフィア (Loews Philadelphia) です。フィラデルフィアの街の中心の、本当の中心に位置していて、人気のグルメマーケットもすぐそばにあり、観光にもとても便利でした。歴史的な高層ビルのホテルで、お部屋は、広々としていてとても快適でした。
このホテルの魅力は何といってもお部屋から見えるこちらの絶景です。フィラデルフィアの中心にある高層ビル群の絶景が目の前に楽しめます。
PSFSビルとも呼ばれる1930年代に完成したアールデコ期のかっこいいオフィスビルが、おしゃれホテルに生まれ変わったホテルで、歴史や建築好きにもおすすめです。
フィラデルフィアは、ニューヨークから近いこともあり、何度も訪れていますが、素敵なホテルが色々あります。フィラデルフィアのおすすめおしゃれホテル も参考にしてください。
フィラデルフィアのおすすめレストラン Zahav
今回のフィリー旅行で、是非訪れてみたかったのが、地中海料理の Zahav レストランでした。先日、発表された今年の James Beard Award (2019) で、全米 No.1 のアウトスタンディングレストランに選ばれたお店です。席を予約しようと思うと、相当先になってしまいますが、バーカウンターであれば、当日予約なしでも訪れることができます。ウォークインの場合は多少の待ち時間覚悟で、早めに来るのがおすすめです。
最近、地中海系小皿料理のお店がアメリカで増えていて人気となっていますが、ここ Zahav も、そんなイスラエル料理のお店で、店内の雰囲気もよく、一品一品のお料理も素晴らしく、フィラデルフィアのおすすめレストランです。
他にも色々フィラデルフィアのおすすめレストランがあります。BARBUZZO もとても人気のお店です。
リーディング・ターミナル・マーケット Reading Terminal Market
フィラデルフィアのおすすめ朝食、ランチスポットといったら、リーディング・ターミナル・マーケット (Reading Terminal Market) です。ホテルからもとても近くて便利でした。朝食は、人気の老舗ドーナツ屋さん、Beiler’s Doughnuts で美味しいドーナツを頂きます。フェデラルドーナツ と並ぶフィラデルフィアの人気のドーナツ屋さんです。
こちらは、マーケットのシンボルのブタさん。夜は早くに閉まってしまいますが、朝ご飯やお昼ご飯におすすめのお食事スポットです。フィラデルフィアを訪れるときには必ず一度はこのマーケットに来ています。
リーディング・ターミナル・マーケットには、老舗の美味しいアイス屋さんなどもあり、色々おすすめスポットがあり楽しめます。
最古のパブ McGillins Olde Ale House
フィラデルフィアの夜のおすすめのお店はこちら、街の中心にある、1860年創業のフィラデルフィア最古のアイリッシュパブ、McGillin’s Olde Ale House です。ペンシルバニア州では、入店時、ニューヨークより厳しく年齢チェックされるので、必ずIDの提示が必要になります。お店のドアマンさんがフレンドリーな人で、入店のIDチェックの時、必ず何かコメントしてくれるのも面白かったです。このお店の人は総じてフレンドリーな人が多く親切でした。
McGillin’s Olde Ale House は、お店の外観も中もとても賑やかな飾り付けで、思わず写真を撮りたくなる雰囲気でした。フィラデルフィア最古のアイリッシュパブというと男性が多いイメージがありましたが、このお店は、女性のお客さんもとても多かったです。
McGillin’s Olde Ale House のテイスティング、サンプラーを頼んだみたところ、びっくりする量がやってきました。グラスが全然サンプラーサイズじゃない大きなグラスで6種類もあります。種類は昔ながらのビールが中心ですが、今風のIPAもありました。食べ物も美味しく、値段もリーズナブル価格でおすすめです。
フィラデルフィアのまだまだある見どころ
フィラデルフィアの街中をお散歩してみるのもおすすめです。色々なパブリックアートに出会えます。
こちらは、フィラデルフィアの歴史ある美術教育機関、Pennsylvania Academy of the Fine Arts のお隣にある、巨大な筆と飛行機。
フィラデルフィアの街中をぐるりと周遊してくれる、観光バスも楽しいです。
風を切って走るオープントップバスで、街の景色写真を撮って回ることができます。観光地で、バスは乗り降り自由です。
家族連れのお客さんも多く楽しんでいました。もし乗る場合は、フィラデルフィアの観光パス を利用して乗るとお得でおすすめです。
フィラデルフィアで美術館や博物館がたくさん集まっているエリアがあります。美しい噴水のある、ローガンスクエアから北西方面のフェアモントパークにかけてのエリアで、ここに来れば、歩いて、ミュージアム巡りをすることができます。フィラデルフィアの有名どころのミュージアムも多く、1日2-3か所は見て回れると思います。
ローガンスクエアの南側には、最近、ニューヨークのハイラインにも登場している Love のスペイン語版、Amor のアートも飾られていました。
アメリカ独立とゆかりの深い見どころいっぱいの街、フィラデルフィアは、ニューヨークからも手軽に訪れることができる、おすすめの旅行先です。まだまだある、フィラデルフィアの観光スポットはこちらです。フィラデルフィアの観光パス を利用して回るのもおすすめです。