シアトルを訪れたら外すことのできないおすすめの大人気スポットとなっているのが、ウォーターフロントにある シアトルのパイクプレイスマーケット (Pike Place Market) です 。特に週末は地元民に加えて観光客も多く、とても活気のあるマーケットになっています。
パイクプレイスマーケット (Pike Place Market) は、1907年に誕生し、100年以上も続いている歴史あるマーケットで、国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) に指定されています。もともとは生産者と消費者の仲介する業者が利益を独占していた状況を改善しようと、生産者と消費者が直接取引できるマーケットを作ったのがはじまりです。現在では、シーフードや野菜などの農産物、クラフト雑貨のお店などがぎっしりと詰まったマーケットとなっています。
パイクプレイスマーケットの人気者の豚ちゃん、レイチェル (Rachel) ちゃん!
マーケットを見学していて一番感動したのは、実は食べ物屋さんではなく、お花屋さんでした。ピオニー(芍薬)の花が旬の季節だったこともあり、マーケットのお花屋さんゾーンには、美しく可愛らしい色のピオニーがいっぱい並んでいました。しかも、びっくりするほど安いのです。たっぷりの大きな花束サイズで10ドルとかなので、女の子たちが行列していました。私も住んでいたら買いたかったくらい。。。
普段5ドルの花束とかもあるようで、なんでこんなに安いの?と疑問に思う人もやはり多いよう。こんな記事が出ていましたが、マーケット内は同業者がいっぱいで競争が大変なんですね。でも、おかげで常に新鮮ないい香りのお花が安く手に入るということで、本当にこのパイクプレイスマーケットのフラワーショップは大繁盛のようです。
このパイクプレイスマーケットで一番目立ち、看板店のようになっているのが実は魚屋さんだったりします。新鮮で生きのいい魚がたくさん並んでいることはもちろんなのですが、この魚屋さんの話題のパフォーマンスがあるのです。
そのお店はパイクプレイス・フィッシュ (Pike Place Fish Co.)。キラキラ輝いているようにすら見えるピチピチな新鮮なお魚が並んでいます。ソッカイサーモン (Sockey Salmon) は、日本でもおなじみの紅鮭です。
この魚屋さんの有名なパフォーマンスというのはこちら。
なんと、魚の注文が入ると、その魚がすごい速さで宙を飛んでやり取りされるんです。
ところで、このパイクプレイスマーケットの魚屋さんには、もうひとつ有名なことがあります。魚を投げてキャッチするパフォーマンスのおかげで、このパイクプレイスマーケットの魚屋さんは活気を取り戻した経緯があるのですが、実はこのことから「フィッシュ哲学 (Fish! Philosophy)」などと名付けられる企業文化改善のための手法として用いられるようになったのです。といっても、もちろん魚を投げるわけではありません。いかに自分達が楽しみながら、周りも楽しませ、職場の環境を良くしていけるかという考え方です。楽しみながら働くと生産性が向上する、そのアイディアをこの魚屋さんからヒントを得て、手法として世界中の企業文化や職場環境の改善に使われるようになったのだそうです。日本でも病院などで使われることもあるそうです。
そんなお手本にされるくらい、この魚屋さんは本当に従業員も楽しそうに働いていて、お客さんたちも大喜びで、お店の周りは常に活気があり、本当にいい連鎖が起こっているのが明確にわかります。まさかマーケットの魚屋さんにそんな奥深い話があるなんて思いもしなかったのですが、学びは色々なところに転がっているものです。
愛嬌のあるアンコウ。
フルーツ屋さん通りもあります。この6月はチェリーがいっぱいでした。
チャイナを意識したディスプレイも多めでした。点心のお店などもあり人気がありました。
どこまでもどこまでも続くように感じる迷路のようなマーケットです。
パスタ屋さん。
チョコレートショップも大人気。
パイクプレイスマーケットは、メグ・ライアンとトム・ハンクスの出演ラブコメディー『めぐり逢えたら』(Sleepless in Seattle)のロケ地のひとつでもあります。
シアトルのマーケットは、専門店の集合帯です。Old Seattle Paperworks は、レトロなポスターの専門店。その他、地球儀の専門店なんてものも見かけ、すごく面白いです。
パイクプレイスマーケットで大人気になり拡大していったクラムチャウダーのお店、パイクプレイス・チャウダー (Pike Place Chowder) です。この日も大行列でした!
他にも支店があるので、パイクプレイスマーケット以外でも行けます。その方が空いています。
マーケットには本当に何でもあり、中国茶のお店もお客さんがいっぱいでした。昔は甘いお茶しか飲めなかったアメリカの人たちも、最近は日本茶も含めて渋いお茶でも健康にいいことを認識し飲めるようになり、うれしい限りです。
おしゃれなグラフィティ。
こちらは明るい解放感あるビアホール。ランチ時にパイクプレイスマーケットに訪れると、どこもお客さんでいっぱいです。
すごいグラフィティです。
シアトルの街には面白いアートもみかけます。
訪れたときは観光客も本当に多く、ツアーなどもみかけました。週末のランチ時間帯は前に進むのも大変なくらいのすごい混雑となっていたので、可能であれば平日がおすすめだと思います。
パイクプレイスマーケット Pike Place Market
MAP
パイクプレイスマーケットやウォーターフロントのアトラクションへ車で訪れる場合、シアトルのおすすめ駐車場がマーケットの隣にあります。シアトルの公共駐車場が便利で料金も安くておすすめです。ただし、注意して料金表示を確認しないと見逃してしまいますが、4時間を過ぎると値段が跳ね上がります。
シアトルでは、回転率よく4時間以内に車を動かしてね、という暗黙の了解があるのかもしれませんが、4時間以内であればすごく良心的なお値段で、その後もずっとその同じ料金で加算されていくだけかと思い込んでいました。結局4時間を少し超えて戻って来た所、罰金かと思うくらい金額が跳ね上がることを知ってびっくり!注意しましょう。
パイクプレイスマーケットの近くには、かわいいラッコに会えるシアトル水族館があります。
また、シアトルの綺麗な景色を見て周れるクルーズ船もあります。
シアトルのおすすめの見どころやグルメはまだまだたくさんあります。