ニューヨークは、現在、アートウィーク真っ只中!様々な面白いアートイベントが開催されていて、世界中からアート関係者も集まってきています。3月初旬に開催されるNYCのアートイベントで、最も有名なのが、アーモリーショーですが、その他、様々なアートイベントが、市内各所のギャラリーやイベントスペースで開催されています。アートウィーク中はチェルシーのギャラリーも面白いものが多いので、久しぶりに、チェルシーのギャラリー巡りに行って来ました!さすがアート好きが集まる週間ということで、たくさんの人がやって来ていて大盛り上がりです。チェルシーのギャラリーでは「プランB」という、一風変わったネーミングのイベントが開催されていました。カラフルでポップな会場には、彩り豊かな印象的な作品が色々と展示されています。
今年は、アーモリーショー開催直前に、会場の一つであるミッドタウンのハドソン川沿いのピア92の建物に危険性があることが判明し、使用できなくなってしまいました。そのため、アーモリーショーが優先され、会場の一部変更に伴い、姉妹イベントである Volta New York が、残念ながらキャンセルとなってしまいました。直前での突然のキャンセルだったため、既に作品がニューヨークに送られていたギャラリーも多かったようで、そんなギャラリーのために急遽、ポップアップ展が、ニューヨークの著名なギャラリー、David Zwirner のチェルシーのギャラリー2カ所で開催されました。David Zwirner では、以前、草間彌生さんの特別展が、開催されていたこともあります。
第二プランや代替策を意味する「プランB」(Plan B) というポップアップ展で、最初に訪れた 534 West 21st St のギャラリーでは、救命ベストがお出迎えするというユーモラスな入口となっていました。
左側の黄緑色のライオンくんが、ハーイ!と出向かてくれているみたいでした。アフリカンアートのような雰囲気にもかかわらず、珍しい独特のカラフルな色使いが印象的です。カリブ海の島国、キュラソーのアーティスト、David Bade さんの作品ということで納得。
ずらっと人が並んだ可愛らしいミニチュアアートもありました。
アートもお洒落ですが、会場のチェアも素敵なデザインで会場でとても映えていました。
春らしい優しいパステルカラーのアート。
マルチカラーのカラフルアートと白黒のシックアート。モノクロも完全なモノクロではなく、マルチカラーもこっそりと加わり、二つの作品を並べて飾ると完成するアートが面白いです。
染物のような藍色のアート。
先日まで、ニューヨークパブリックライブラリーで特別展が開催されていた Anna Atkins を彷彿とさせます。
日本コーナーもありました。Tomohiro Inaba さんの空中に消えていってしまいそうな少し禅な雰囲気の彫刻作品と Yoshiyasu Tamura さんの日本と西洋が入り交じったようなポップなアニメ風な作品です。
続いて訪れたのは、David Zwirner のメインギャラリー、525 West 19th St です。現在、3つの別々の展示が行われており、その一つが、Plan B のギャラリーとなっていました。こちらも素敵な作品が色々ありました。
ルーマニアのコンテンポラリーアーティスト、Dumitru Gorzo さんの近代アートを彷彿とさせる作品。キュビスムとブランクーシの曲線美、モディリアーニ、ジャコメッティなどが交じり合った雰囲気です。
思わず微笑んでしまうコミカルな作品。
ビビッドな色使いで楽しい雰囲気のインストレーションアート。イタリア出身でニューヨークで活躍する Borinquen Gallo さんの作品です。
こちらは、イギリス人アーティスト、Sam Jackson さんの作品。アンディ・ウォーホルのような感じで、ずらりと並んでいる独特の作風の肖像画が印象的です。
Plan B は、今日が、最終日でしたが、アーモリーショーをはじめ、Art on Paper、Independent New York、SCOPE New York、The Spring/Break Art Show、NADA New York など様々なアートショーが、明日も開催されています。
アート好きの人は、チェルシーなどのギャラリー巡りもおすすめです。