ポスターハウスニューヨークアールヌーヴォーのミュシャ展！チェルシーNY最新ミュージアム

ポスターハウスは、2019年6月に、チェルシーにオープンした、ニューヨークの最新ミュージアムです。ポスターハウスは、商業アートの一分野である、ポスターをテーマとした美術館です。最初の特別展としてフィーチャーされたのは、華やかな女性像が印象的な、チェコ出身で、パリで活躍したアールヌーヴォーを代表するアーティスト、アルフォンス・ミュシャ (Alphonse Mucha) です。とても華やかで美しいミュシャの特別展は大人気でした。

ポスターハウス (Poster House) があるのは、ニューヨーク、チェルシーの 6アヴェニューと 23ストリートの交差点から 7アヴェニュー方面に少し向かった場所です。ニューヨークの最新ミュージアムというだけあり、とても綺麗な新しい建物のミュージアムです。建物に入ると、ポスターハウスのミュージアムショップやカフェなどがあります。

ギャラリーは、2フロアに渡り、二つの特別展が開催されています。また、館内の所々にポスターにちなんだ面白いコーナーもあります。

1階の小さなギャラリーでは、”Designing Through the Wall: Cyan in the 1990s” と題されたドイツのグラフィックデザインエージェンシー、Cyan の展示が行われています。色合いとフォトを融合したスタイリッシュなポスターが印象的です。

そして、1階と地下の2フロアに渡り、展示されている現在の目玉となっているのが、“Alphonse Mucha: Art Nouveau / Nouvelle Femme” と題されたアールヌーヴォーを代表するアーティスト、アルフォンス・ミュシャの特別展です。

ポスターハウスのミュシャ特別展では、ミュシャの作品の展示だけでなく、ミュシャの人生についても紹介されています。ミュシャの人生で、一大転機となったのが、当時、パリで活躍していた大女優、Sarah Bernhardt のポスターを手がけたことでした。その出来栄えに感動した Sarah Bernhardt は、ミュシャは、将来有名になると予言していたそうです。予言通り、その後、ミュシャは様々な広告用ポスターを手掛ける人気グラフィックデザイナーとなっていきます。

可愛すぎるデザイン作品の数々が並びます。

切り貼りされた、ストーリーのあるアート作品。

見入ってしまうほど美しく、優しい雰囲気の作品の数々。

今の時代に見ても、お洒落で素敵なセンスのデザインばかりです。

繊細で美しくエレガントな作品が並ぶ、こちらのコーナーは、いつも人でいっぱいの人気スポットです。

ミュシャの特別展示は地下のギャラリーにも続きます。
地下には、複数の作品で一つのセットとなるような豪華な連作の数々が展示されています。

美しい色合いとグラデーションが作り出す、優美な世界観にくぎ付けです。

19世紀末から20世紀初頭にかけて隆盛となった「アールヌーヴォー」は、印象派と同様に、19世紀に全盛だった、制約の多いお堅いアカデミックアートへの反発もあって生まれたムーブメントです。

家具や彫刻などアールヌーヴォー期の作品は、パリのオルセー美術館などでもたくさん見ることができます。

オルセー美術館の見どころ印象派の傑作が集まるパリの大人気ミュージアム

アールヌーヴォーとは？そしてアールヌーヴォーの代表的アーティストであるミュシャやクリムトについても、こちらの映像で紹介されています。

ポスターハウスのミュージアムで面白かったのが、こちらの日本赤十字社の1925年のポスターです。
薄暗いところで本を読まないようにしましょう。
咳やくしゃみをするときは、ハンカチで鼻と口を押えましょう。
食事の前には忘れずに手を洗い、食べ物はよく噛んで食べましょう。
など、今まで一度は聞いたことがあるような注意事が書かれたポスターです。