カナダのケベック州へ紅葉の旅へ行ってきました。紅葉のピークには少し早かったですが、ケベック州の美しい大自然が広がる、真っ青な空に赤や黄色や緑の自然の色合いが映える、とても美しいカナダの紅葉の景色を堪能することができました。ケベック州は、カナダでありながらも、とても珍しいフランス語圏のエリアです。カナダにあるので当然英語もできる人が多いだろうと思うと思いますが、意外や意外、予想以上に英語がわからない人も多いエリアです。そしてフランスの影響を受けたケベックならではのグルメや、カトリックの影響が強い文化なども感じられる、個性的なカルチャーを持つエリアで、北米にいながら海外旅行の感覚を体験できるエリアでもあります。ケベック州は、今後数週間に渡り、とても美しい紅葉の見頃の時期が続き、秋のカナダの小旅行におすすめのエリアです。カナダ紅葉旅行の計画を練っている人も多いと思いますので、旅の行程、おすすめスポット、紅葉の様子などを紹介していきたいと思います。
今回は、カナダのケベックシティーを中心にその周辺を車でぐるっと回ってきました。最初の目的地が、モントリオールの東側、セントローレンス川の南側に広がる広大なエリア、イースタンタウンシップス (Eastern Townships) です。ニューヨークから車で出発して向かったので、途中にバーモント州のストウへも立ち寄っています。カナダでは、ケベックシティーとその周辺を観光し、その後、ジャック カルティエ国立公園 (Jacques-Cartier National Park)、モーリシー国立公園 (La Mauricie National Park) などの自然豊かな大きな公園も訪れました。
イースタンタウンシップ (Eastern Twonships)
バーモント州ストウをさらに北上していくとカナダのケベック州に入ります。カナダの国境を越えた辺りのエリアは、イースタンタウンシップ (Eastern Townships) と呼ばれています。このエリアもバーモント同様、農業が盛んなエリアで、チーズ、リンゴ、メープルシロップ、ワイン、サイダーなど様々な名産品があります。
イースタンタウンシップスには、豪華な美しい修道院 (Abbaye De St-Benoit-Du-Lac) があり、修道院で作られたこの地域ならではの名産品も購入することができます。
修道院の周りもリンゴ園でしたが、ケベック州全体で、ちょうどリンゴがたくさん実るピークシーズンとなっていて、あちらこちらでリンゴ狩りのハイシーズンとなっていました。
イースタンタウンシップにある小さな町 Magog から思いがけずとても美しい夕焼けの景色を見ることができました。
ケベックシティ
ケベック州を訪れたら是非立ち寄りたいのが、北米唯一の城塞都市のケベックシティです。世界遺産にもなっているセントローレンス川沿いにある小さなカワイイ街で フェアモント ル シャトー フロントナック (Fairmont Le Château Frontenac Hotel) が街のシンボル的存在となっています。
夜は、街中がライトアップされ、とても幻想的な雰囲気となります。昼間は、そんなに紅葉しているように見えませんでしたが、夜になるとライトアップされ美しい黄金色に変身。ケベックシティの紅葉のピークは、10月2週目くらいではないかと思います。
ケベックシティは、夜の街の雰囲気も素晴らしいので、時間が許せば、夜も是非お散歩してみるのがおすすめです。ただし、この季節はもうすでに夜は寒いので暖かい服装が必要です。
ケベックシティ周辺の自然スポット巡り
ケベックシティ周辺にも色々と自然を楽しめるスポットが点在しています。
例えば、こちらは、Cap Tourmente National Wildlife Area です。この時期は、渡り鳥のハクガン (Greater Snow Goose) が集まってくることで有名なスポットです。サファリの動物観察用スポットのような小屋があり、そこから野鳥を観察することができます。その他、様々なハイキングコースがあります。
スノーグースの大群で有名なケベックの癒しの公園 Cap Tourmente National Wildlife Area
ケベックシティから車で一時間程の場所に、スキー場の Mont Sainte-Anne があります。山の色が美しく変わってきていて、もうじき紅葉のピークを迎えそうです。
Mont Sainte-Anne から少しケベックシティの方へと向かったセントローレンス川沿いの Sainte-Anne-de-Beaupré には、巡礼地としても有名な巨大な大聖堂があります。
北米有数の巡礼地 ケベックの奇跡の教会サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂 Basilica of Sainte-Anne-de-Beaupré
ケベックシティから車で15分程の場所に、人気観光スポットとなっている モンモランシーの滝 (Montmorency Falls) があります。滝の上側には、つり橋があり、セントローレンスリバーの美しい絶景を眺めることができます。
ジャックカルティエ国立公園 (Jacques-Cartier National Park)
ジャックカルティエ国立公園は、切り立った山とその間を流れる川の絶景が美しい公園です。川沿いをドライブして景色を楽しむ他、園内にはたくさんのハイキングコースがあります。
国立公園という名前がついていますが、こちらはケベック州管轄(ケベック国?)の公園と言うことで、カナダの国立公園パスは利用できないので注意です。
ケベック州は、カナダのフランス語圏で、言語はもちろん文化も色々違いカナダの中でもかなり特徴のあるエリアです。
モーリシー国立公園 (La Mauricie National Park)
モーリシー国立公園 (La Mauricie National Park) は、正真正銘、カナダの国立公園で、今年は、建国150周年で無料で開放されています。園内には、たくさんの湖が点在しており、ハイキングコースも数多くあります。通常、園内をドライブで一周できますが、現在、工事中で、公園の東側と西側が分断されています。両方、訪れるには、園外に出て迂回する必要があります。今回、訪れたのは東側ですが、どちらも絶景が楽しめるようなので、前もってどちらを訪れるか考えてから向かいましょう。
様々な色の木々が並び、とても美しかったです。今週末には、ピークを迎えるのではないかと思います。
どちらの公園もとても美しく、夏の暖かい時期であれば、キャンプをしながらのんびりと滞在したい公園です。
この辺りまで来たら、モントリオール へ立ち寄るのがおすすめです。美味しいグルメスポットも多いとてもおすすめの街です。
バーモント州ストウ
ニューヨークからカナダ・ケベック州のイースタンタウンシップスへと向かう途中、アメリカの紅葉で有名な街ストウにも立ち寄ってみました。9/30 時点で紅葉は若干早い感じでした。今週末頃から来週にかけて、最高の見ごろとなりそうです。
今回、ストウに立ち寄ったのは、全米のクラフトビールブリュワーの中でもトップクラスの評価をされているアルケミストブリュワリー (Alchemist Brewery) が新しくオープンした The Alchemist Stowe(地図) を訪れるためです。アルケミストの主力商品である Heady Topper(ヘディ・トッパー)は、前回ストウを訪れた時は、こちらの様子で、どこへ行っても品切れでまさに幻のビールのように手に入れることができませんでしたが、今回はこちらのお店で簡単に入手することができました。爽やかながら、しっかりした味の美味しい銘柄です。無料で試飲でき、購入することができます。まだできたばかりの工場兼ブリューワリーですが、とてもにぎわっていて、みんな箱いっぱいに買い込んでいました。
ヘッディートッパー Heady Topper ついにゲット!アルケミスト・ストウ バーモント州の誇るアメリカの大人気クラフトビール
ケーブルカーに乗って紅葉の絶景を楽しんだり、自然豊かなお散歩コースをお散歩したり、美味しいバーモントのチーズを味わったりと、グルメを楽しんだり色々できる素敵な街、ストウはニューヨークシティから訪れる1-2泊での週末トリップにおすすめの場所です。
帰り際に通ったアップステートニューヨークも場所によっては紅葉は既にとても美しく色づいていました。それぞれのスポットの詳しい情報についてはあらためて紹介したいと思います。
カナダのケベック州、オンタリオ州、アメリカのニューイングランド地方、ニューヨーク州の紅葉情報はこちらをどうぞ。