ニューヨークには、それぞれの地域に植物園がありますが、クイーンズのフラッシングにある、周辺住人たちに人気のコミュニティ感溢れる憩いの植物園が、クイーンズボタニカルガーデン (Queens Botanical Garden) です。2万本ものチューリップや八重桜など美しい花々が咲き誇る春は、特に華やかになり、多くの人が訪れ、写真撮影や散策を楽しんでいます。美しい庭園には、ウエディングセレモニーなどイベントを行うことができる会場も用意されていて素敵な雰囲気のところです。
クイーンズのフラッシング地区にある、クイーンズボタニカルガーデン (Queens Botanical Garden) は、1939年に開催された万博、ニューヨークワールドフェアの際、 “Gardens on Parade” という庭園のパビリオンに端を発した歴史ある植物園で、1946年に、”The Queens Botanical Garden Society” という名称で、万博会場であったフラッシングメドウズコロナパークにオープンしました。1964年の2度目のニューヨークワールドフェア開催を控えた1961年に現在のメインストリート沿いに移転し、万博のメイン会場跡地が公園となった フラッシングメドウズコロナパーク に隣接しています。
クイーンズ植物園への行き方は簡単で、地下鉄、または車でアクセスしやすい場所にあります。
地下鉄7番線の終点、Flushing–Main Street 駅で下車し Main St 沿いを南に向かってまっすぐ歩くと、徒歩10分程で植物園の入口に到着します。
車で訪れる場合は、園内に駐車場があり、別の専用入口から入園します。
クイーンズ植物園の園内の地図は、こちら (PDF) です。クイーンズ植物園の正面ゲートから入場します。
中に入ると緑の美しい素敵な雰囲気の庭園が広がっています。植物園の主な見どころは、入口付近に集まっています。
入口右手には、たくさんのチューリップがサークル状に大集合していて、人気写真撮影スポットになっています。
クイーンズ植物園は、実は、チューリップの名所で、春には、なんと2万本ものチューリップが登場し、通り沿いなど園内の様々な場所で見ることができます。
入口左手には、チェリーサークルと呼ばれる芝生エリアがあり、サークル沿いでは、八重桜が美しく咲いています。
Annual garden と呼ばれるエリアにも、チューリップがぎっしりと植えられていて、こちらも人気写真スポットになっています。
クイーンズ植物園には、この他、バラ (Rose Garden)、松 (Pinetum)、ハーブ (Herb Garden) など様々なガーデンエリアがあります。
クイーンズ植物園で一番可愛い感動した場所は、こちら、ウェディングガーデンです。
通常は、中には入れないのですが、ウエディングセレモニー用のとても美しい庭園で、桜もチューリップも全てのお花が満開で緑も美しく、春の今の時期はベストシーズンです。
園内には、ちょっとした展示スペースや、お土産屋さん、トイレなどがあるビジターセンターもあり、その周辺は、イベント会場としても使用されています。この日は、ウエディングパーティの準備が行われていました。
ウエディングガーデンの裏手には、子供が遊べるチルドレンズガーデン(Children’s Garden) がある他、広大な芝生エリアが広がっています。
万華鏡のように楽しめるアートもお庭に。
クラブアップルの花が咲き乱れる、美しい森のような場所 (Arboretum/Crabapple Grove) も。
クイーンズは、国際的なエリアで、世界の様々の国からの移民が暮らしていますが、クイーンズ植物園でもそんな雰囲気が感じられます。美しい民族衣装を着て写真撮影を楽しんでいる人々もいます。
植物園では、一年を通じ、季節に応じて様々なイベントが開催されています。この日は、花摘みが楽しめるフラワーパッチ (Flower Patch) が開催されていました。
美しい花々と共に、バードウォッチングもおすすめです。この日は、短い滞在時間でしたが、数種類の アメリカムシクイ、キツツキ(Downy Woodpecker)、タカ(Red-tailed hawk) などを簡単に見つけることができ驚きました。
お天気のいい日に、ちょっと遠出して遊びに訪れてみるのにおすすめです。フラッシングは、とてもアジアな雰囲気で、駅周辺はもちろん、植物園でも異国感が感じられて面白い場所です。
クイーンズ植物園 Queens Botanical Garden
43-50 Main St, Queens, NY 11355 地図
フラッシングメドウズコロナパークやクイーンズ美術館など周辺スポットも一緒に訪れてみるのもおすすめです。