クイーンズ美術館、クイーンズ・ミュージアム (Queens Museum) は、ニューヨークのクイーンズにある、モダンでユニークな美術館です。フラッシングメドウコロナパークという、テニスのUSオープンのメインの会場 Arthur Ashe Stadium や、動物園、ミュージアムなど、色々な遊びスポットがある公園内にあります。週末はローカルたちがたくさん訪れる憩いの公園となっています。
クイーンズ・ミュージアムへ、初めてやって来ましたが、想像以上におしゃれな雰囲気のミュージアムで、楽しい時間を過ごすことができました。
中へ入るととても開放的な明るい空間が広がっています。
ミュージアムの紹介によると、あまり古さを感じさせない建物ですが、もともとは1939年に行われたニューヨークワールドフェアのために建てられたもので、その後、第2次世界大戦後、国連の本部が置かれていた時代もあったそうです。1964年のワールドフェアではニューヨークシティパビリオンとして再利用され、最終的には、1972年にニューヨーク内では比較的新しいミュージアム、クイーンズミュージアムが誕生しました。
天井が高いクイーンズミュージアムには、巨人の絵も現れます。このミュージアムのアートの特徴は、あまり難しくなく、子供でも大人でも、素直に楽しい、きれい、すごい、と感じることができるわかりやすいアート作品が多いように思います。
こちらは、William Gropperさんの特別展。政治的な風刺画を得意としたアーティストです。
イラストアートもおもしろく、辛辣ものが色々。新聞、雑誌など様々なメディアでイラストレーターとしても活躍した人だそうです。11月6日まで特別展が行われています。
こちらは、巨大なNYC全域のミニチュア。1964年に開催されたワールドフェアで展示された作品だそうです。
エンパイアステートビルや、クライスラービル、グランドセントラル周辺のマンハッタンのミッドタウンのビル群の光景。こうしてみると、その時代からマンハッタンって本当高層ビルだらけだったようですね。
その後も新しい建物の登場と共にアップデートが加えられることもあったようで、1972年に完成した昔のワールドトレードセンターのツインタワーが残されています。
ニューヨークのミニチュアルームは見ていると思わず時間を忘れてしまう空間でした。エンパイアステートビルは、やはりニューヨークの象徴的存在です。
エアポートからは、ミニチュア飛行機が飛び立つような演出まであるんですよ。
広い空間を生かした展示ルームが居心地いいです。
“Maintenance Art” をテーマにしたアートは、力強く、ユニークなアートです。
この “Maintenance Art” と題された展示は、ニューヨーク衛生局で無給のアーティストだったという Mierle Laderman Ukeles さんの特別展です。通常のミュージアムでは取り上げられないような、清掃など日常生活の裏側をテーマにした作品群が並んでいます。
誰もが注目することのない何気ない日常の仕事中の一コマですが、こうして並べてみるとすっかりドキュメンタリーアートに様変わり。Humans of New York と同様の仕組みですね。
こちらは常設展のティファニーグラスのコレクション(The Neustadt Collection of Tiffany Glass)。
たくさんのティファニーグラスのランプが並び、とてもアーティスティックな雰囲気の部屋で感動させてくれます。
クイーンズミュージアムのギフトショップがなかなかセンスのいいえりすぐり商品が揃っていておすすめです。雑貨屋さんで楽しむように、みんなが色々と商品を手にとっています。
クイーンズのパークの象徴的存在となっている、1964年ワールドフェアのアイコン、Unisphere が立っています。クイーンズ・ミュージアムは、ちょうどこの目の前にあります。
クイーンズ美術館 Queens Museum
Flushing Meadows Corona Park, New York City Building, Meridian Rd, Corona, NY 11368 MAP