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レンタカー会社からのビックリ請求書

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レンタカーでドライブ中、気がつくと料金所。しかし、どこを見渡してもキャッシュレーンがない。さあ、どうしよう?最近、そんな経験をすることも増えているのではないでしょうか?

henryhudsonbridge

先日、渋滞を迂回するナビの指示通り走っていると、そこは普段あまり走ることのないブロンクスからマンハッタンへと渡るHenry Hudson Bridge。なんとここはキャッシュレーンが全くないのです。ニューヨーク初のキャッシュレス料金所で、現在はさらに数カ所増えているようです。
どうしようもないのでそのまま通り過ぎます。早速、どんな目に遭うのかを調べてみます。MTAによると、E-ZPassがない場合、自動で撮影したライセンスプレートを基に、30日以内に所有者に請求書が送られ、その後30日以内に支払いをしなければならないとのこと。E-ZPassでは$2.44ですが、装備のない車は$5となります。ということで、おそらくトールの請求は$5、たいしたことないや、と考えていたら実はまだ甘かったのです。

まずはレンタカー会社の登場です。
後日、請求書が来ました。請求金額は$17.44。明細にはトール代が$2.44、レンタカー会社の手数料が$15になっていました。このレンタカー会社の手数料、回数に応じて$15が加算されていきます。今回は、一度だけだったので手数料$15のみで済みました。

ats

ところでトールの請求は、なんで$5じゃないのと思いつつ調べてみると、さらに登場するのがこちらの会社、American Traffic Solutions(ATS)。そういえば借りるときに盗難防止のため車の位置情報がトラックされることになります、にサインした覚えがあります。おそらくここが提供するPlatePassが装備されていたのでしょう。そして、契約せずにE-ZPassを使用したということで$15。

この会社、どうやら行政側にはトール請求用、red light cameraなどの交通違反用のキャプチャシステムを提供し、レンタカー会社には、PlatePassや支払代行サービスを提供していて、やはり訴訟沙汰の多い物議をかもす企業のようです。
たしかに消費者以外にとっては、Win-Winのようにみえますが。。。うーん、ちょっと、昔のビジネスの香りがしますね。ということで、キャッシュレスになればなるほど、詳しい取り分の分配は分かりませんが、レンタカー会社とそこにサービスを提供する会社が儲かるようになっています。
なかにはトールを何度も通ってしまい数百ドルの請求をされる人もいたりと、結構な人が同じような目にあっているそうです。こちらの記事にも書かれていますが、訴訟社会のアメリカ、レンタカー会社に対してクラスアクションで立ち向かう人もいるようです。
レンタカー会社も確かに問題ありですが、一番の根本的な原因はお役所等行政に近い組織にあるように思います。ユーザーの利便性をあまり考えずに、甘いセールス文句にのってしまったのか分かりませんが、結局、現状としては微妙なシステムとなってしまった感が否めません。レンタカー会社やATSはある意味、その非合理なシステムのおかげで甘い蜜を吸えるようになったというところでしょうか。

ところで、トールの運営側はというとこの記事にもあるように、かなりの額の未回収があるようです。未回収分も織り込み済みなのかどうか、詳しい収支は分かりませんが。
たいした金額ではないけど、忙しい日常の中、忘れた頃にやってくる請求書。時には届いていない、気づいていないことも多々あるでしょう。トールを自動化することで交通渋滞のないスムースな流れを作るというのは誰もが賛成できると思いますが、現状ではペイメントの仕組みに問題がありすぎる気がします。専用端末のいらないスマホなどを用いた第3者を介さない安全なペイメントシステムが求められています。

NYでの出来事が些細なことにすら思えてしまうくらい、もっとすごいのがイタリアです。なんの身に覚えもないのに後日、請求書がレンタカー会社から送られてきました。イタリアの大都市ではよくあることのようですが、どうやら街の中心部は、日中ほとんどの時間Limited Traffic Zone(ZTL)となり一般車両進入禁止のようです。

そのことを知らずにボローニャの中心地をドライブしてしまったのです。

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街中で自動撮影され、後日請求がやってくる仕組みになっているのです。他の車も普通に走っていたように思いますが、公共交通機関だったのでしょうか。
ちなみにレンタカー会社からの請求書は旅行から4か月ほど後、すっかり忘れたころにやってきました。小さい文字で手数料について書かれた契約書を添付して。NYの比じゃないもっと高額な請求、たしか手数料が80-90ユーロくらい、この時も驚きました。実際の罰金の請求は、別途、行政の方からやってくるということですが、未だにやってきません。イタリアでドライブする時には注意して下さいね。

巨大なサービス運営者とそこに巣食う企業によるIT・自動化で益々このようなことが増えていくのではないかとちょっと心配ですね。旅をしていると色々なことが起こります。

レンタカー会社からのビックリ請求書 was last modified: 7月 12th, 2024 by mikissh