フィラデルフィアには、19世紀から20世紀初頭にかけてのフランス人の有名彫刻家、オーギュスト・ロダンの数多くの作品が展示されているミュージアムがあります。こちらは、パリ以外では最大規模という世界有数のロダンコレクションを誇る ロダン美術館 (Rodin Museum) です。荘厳な雰囲気でシンメトリーの美しいフランス風 Beaux-Arts 様式の建物の正面には、地獄の門 (The Gates of Hell) が飾られています。
ローガンスクエアからフィラデルフィア美術館へと続く、ベンジャミンフランクリンパークウェイを歩いていると、2012 年に新しく登場したバーンズコレクションの隣に、ロダンの代表作である 考える人 (The Thinker) が登場します。
ミュージアムのお庭には有名な カレーの市民 (The Burghers of Calais) や、
The Three Shades が飾られていて、自由に見学できます。時間がない人はここだけ訪れてみてもいいかもしれません。ロダン美術館のお庭は、無料で入れます。
館内に入ると、フランスの美術館らしい素敵な雰囲気です。
ロダン美術館は、不動産やシアタービジネスなどで富を築いたという Jules Mastbaum さんの寄贈により、1929年にオープンしたミュージアムです。
建物のデザインは、Paul Cret さん、庭園部分のデザインは、Jacques Gréber さんとフランス人によりデザインされた美術館です。Paul Cret さんは、デトロイト美術館 や ワシントンDCのフェデラルリザーブの建物 (Eccles Building) など、この時期の著名な建築を手掛けていた有名建築家だったようです。
館内は、メインホールと奥のスタディールーム、いくつかの小さな部屋とそれ程大きくありませんが、大小様々なロダンの作品が展示されています。
メインホールの中央にあるとても存在感のある作品、Eternal Springtime。
依頼されて作製したという小説家バルザックの像。依頼者が気に入らず受け取りを拒否したそうです。どう意味が込められているかは分かりませんが、一度見たら印象に残ってしまう作品です。
この時代、依頼されて全身像、肖像彫刻を作ることも多かったようで、たくさんの作品が並んでいました。
The Cathedral。面白いのは左右両手ではなく、2本の右手が使われています。
館内にも、再び考える人。
学校の美術の授業で習う機会もあり、日本の美術館などでも展示されていることも多い見覚えのあるロダンの作品が数多く揃っている美術館で、フィラデルフィアを訪れたら立ち寄ってみるのにおすすめです。
ロダン美術館 Rodin Museum
2151 Benjamin Franklin Pkwy, Philadelphia, PA 19130 MAP
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