サンフランシスコ ケーブルカー 乗り方 楽しみ方 徹底紹介!

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サンフランシスコの名物、サンフランシスコ ケーブルカー (San Francisco cable car) は、サンフランシスコ旅行で外せない、お楽しみのひとつです。サンフランシスコは、坂道いっぱいのとても珍しい地形をした街です。急な坂道がたくさんあるため、このようなケーブルカーが誕生したわけですが、ケーブルカーに乗ってサンフランシスコの街中を走り抜けていくのは想像以上に楽しい体験です。サンフランシスコの風に吹かれながら、サンフランシスコの景色を楽しみ、街の観光をし、レトロなケーブルカーで急な坂道を上がり下がりする、ワクワクするユニークな体験ができます。



サンフランシスコ ケーブルカーとは

サンフランシスコのケーブルカーは、坂道の多い、起伏の激しい地形のサンフランシスコでの乗り物として、なんと今から約150年以上も前に誕生した歴史のある乗り物です。そんな昔からあるサンフランシスコのケーブルカーはサンフランシスコ名物の乗り物として、今でも、サンフランシスコの公共交通機関、Muni が運営する交通機関として、観光客も含めて、たくさんの人々に利用されています。ケーブルカーは、その名の通り、現在では珍しい地下を走るケーブルを動力源としたストリートカーで、1964年に国定歴史建造物 (National Historic Landmark) に指定されています。

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そんな歴史あるレトロな乗り物であるケーブルカーは、昔から変わらない、手動による方法で運営されているという、ビックリな一面があります。ケーブルカーの始発駅、または、終点駅から乗ると分かりますが、到着したケーブルカーをどうやって前後を逆にするか?というと、なんと、数人の力強い職員さんたちが、せーのっと、ケーブルカーを反対向きにひっくり返す共同作業が行われます。

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ケーブルカーの運転中も、アクセルやブレーキを巧みに操作する運転手さんのダイナミックな動きが楽しめます。

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今どきこんなにレトロな乗り物ないよね、と思うほどのシステムの乗り物ですが、こんな味のあるレトロな乗り物はサンフランシスコでしか乗れません。しかも、ケーブルカーが走っていくのは、かなりの急な坂道ばかりで、サンフランシスコの絶景の眺望と一緒にスリルも体験できます。

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そんなサンフランシスコのケーブルカーは、今ではサンフランシスコを訪れる世界中の旅行者たちに大人気となっているのです。

サンフランシスコ ケーブルカー チケット

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サンフランシスコのケーブルカーのチケット料金
・ シングルチケット 
  片道 8ドル

・ 乗り放題(ケーブルカー、バス、地下鉄)ビジターパスポート (Visitor Passport)
  1日券 (1-Day Visitor Passport) 24ドル (MuniMobile $13)
  3日券 (3-Day Visitor Passport) 36ドル (MuniMobile $31)
  7日券 (7-Day Visitor Passport) 47ドル (MuniMobile $41)

・ 子供料金
  4歳以下は無料。それ以上は、大人と一緒。

ケーブルカーは、サンフランシスコの公共交通機関 Muni により運営されていますが、この Muni は、サンフランシスコ全域で、ケーブルカーの他、路面電車、バス、地下鉄なども運営しています。
これら、Muni が運営する全ての交通機関に乗り放題になるのが、ビジターパスポート (Visitor Passport) で 、1日、3日、7日など期間指定パスを購入することができます。詳しくは、こちら をどうぞ。
Muni アプリ、MuniMobile を利用すると、料金がぐっと安くなるので、スマホで利用するのもおすすめです。

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サンフランシスコのケーブルカーは、1回の乗車(片道)だけで8ドルもするので、何度も乗ってみたい場合、サンフランシスコ市内を色々と巡る場合は、乗り放題を利用するのがおすすめです。以前は、サンフランシスコのお得な観光パス、サンフランシスコシティパス に含まれていたのですが、今はなくなってしまいました。

1回づつ、ケーブルカーの乗車料金を払って乗る場合は、乗車時に運転手さんに、現金、MuniMobile または Clipper を利用して払うことができます。または、ケーブルカーのチケット売り場(地図)でチケットを買って乗ります。

ビジターパスポートは、サンフランシスコベイエリア全般をカバーしている BART という電車は、Muni とは別の運営になるので乗れません。

サンフランシスコ ケーブルカー 路線図と乗り場

サンフランシスコのケーブルカーは、3つ路線があります。
最盛期には、20以上もの路線があったそうですが、現在では、Powell/Hyde st (赤)、Powell/Mason st (緑)、California st (青) の3路線のみとなっています。

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(Cable Car Museum)

1.パウエル (Powell) – ハイド ストリートライン (Hyde st)
サンフランシスコケーブルカーのルートで、一番距離が長く、一番人気があるのは、Powell/Hyde st です。
フィッシャーマンズワーフや、ロンバートストリートなど見どころが多いというのも人気の理由です。

2.パウエル (Powell) – メイソン (Mason st)
ノースビーチへ行きたい人は、こちらの路線です。1の路線と途中まで一緒なので、どちらの路線もチャイナタウンを通ります。

3.カリフォルニアストリート (California st)
比較的空いている路線なので乗り込みやすいです。
グレース大聖堂などの目の前を通り、サンフランシスコの街中の景色を楽しめます。

サンフランシスコのケーブルカーの乗り方

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サンフランシスコ ケーブルカー 時刻表と所要時間

サンフランシスコのケーブルカーに乗っている時間、所要時間は大体20分~30分くらいです。
サンフランシスコの名物の乗り物として、大変人気になっているため、混んでいる時間帯になると並んで待つこともあります。待ち時間は長くても 15分ほどでした。また、ケーブルカーの混雑具合に左右されることからもわかるように、そんなに正確な時間で動くものではないので、正確な時刻表というものはなく、始発の時間と最終の終電時間、そして大体どれくらいの間隔でケーブルカーが走っているかの時刻表になります。

1.パウエル (Powell) – ハイド ストリートライン (Hyde st)
時刻表
始発時間:6AM 最終時間:12:20 AM
8-10分間隔で走っています。

2.パウエル (Powell) – メイソン (Mason st) 
始発時間:6:30 AM 最終時間:12:30 AM
時刻表
基本8-10分間隔で走りますが、ない時間帯もあります。

3.カリフォルニアストリート (California st)
時刻表
始発時間:平日6:20 AM 週末6:30 AM  最終時間:平日11:32 PM 週末11:30 PM
基本6-15分間隔で走りますが、ない時間帯もあります。

始発に並ぶ

サンフランシスコを訪れる旅行者たちは通常ほとんどの人が始発駅でケーブルカーを待って乗ります。
始発の駅に当たる、パウエルストリート駅とハイドストリート駅の乗り場は、大行列なことが多いです。特に午後・夕方が混んでいるので、午前中がおすすめです。

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並ばずにケーブルカーに乗る方法 ステップ乗車

サンフランシスコの街中でケーブルカーが走っていく景色を見ていた時、道の途中で、ケーブルカーに合図を送って飛び乗る乗客の姿をみました。ケーブルカーの始発の駅では、ケーブルカーは立ち席がなくなるほど満席にして走らないので、途中の駅からも飛び乗ってくることができるのです。それをステップ乗車と呼ぶのですが、なかなか上級なテクニックです。ステップ部分に立って乗車する場合、荷物は、必ず車内側に置き、乗車しましょう。
ケーブルカーは途中下車で降りる人がいない限り必ず各駅に停まるとは限らないので、運転手さんにしっかりと合図を送らないと、素通りしていってしまうこともあります。でも楽しいので是非やってみてください。

ケーブルカーのおすすめの席

ケーブルカーには、二つのタイプがあります。一つ目は、先頭部分にのみ外向きの席があり、後部が、通常の電車のように内向きの席となっているもの。もう一つが、先頭と後方に外向きの席があり、中間に内向きの席があるタイプです。

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外向きの席の部分には、ステップがあり、立って乗車することができます。風に吹かれながら外の景色を楽しみたい人は、この外向きの席、またはステップに立って乗るのがおすすめです。サンフランシスコのケーブルカーでしかできない楽しい乗り方です。こんな感じでステップに立って乗るのは大人気です。

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ケーブルカーミュージアム

サンフランシスコのケーブルカーは、電線がありません。一体どうやって動いているんだろう?と疑問に思った人は、ケーブルカーの3路線の中心部にある、ケーブルカーミュージアム (Cable Car Museum) を訪れてみるのがおすすめです。実は、このケーブルカーミュージアムに入るとわかるのですが、ケーブルカーは、ここでケーブルを回転させていて、それがケーブルカーの動力の供給源となって動いています。

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博物館内では、ケーブルカーの歴史を学んだり、レトロなケーブルカーの車両の見学ができたりし、お土産屋さんもあります。

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ケーブルカーミュージアム (Cable Car Museum)
1201 Mason St, San Francisco, CA 94108 地図
開館時間: 10AM-6PM

こちらの映像では、そんなケーブルカー運営の裏側を垣間見ることができます。

サンフランシスコのケーブルカーで行く観光名所

サンフランシスコ観光おすすめ人気スポット徹底紹介!グルメとインスタ映えスポットがいっぱい の記事でも紹介している、サンフランシスコのおすすめ人気スポットへ色々と訪れることができます。

ランチお土産にフェリービルディングマーケットプレイス Ferry Building Marketplace

カリフォルニアラインの始発駅から少し海方面へと歩くと Ferry Building Marketplace があります。ランチやカフェなどちょっとした休憩におすすめのスポットです。

▶️  フェリービルディングマーケットプレイス サンフランシスコの名店が集まる大人気フードホール

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サンフランシスコ ユニオンスクエア Union Square

パウエル (Powell) から出発すると、すぐに現れるのがユニオンスクエア (Union Square) です。ニューヨークのユニオンスクエアは、学生の多い庶民的なエリアですが、サンフランシスコのユニオンスクエアは、メイシーズやニーマンマーカスなど高級デパートやブティックが集まる、市内一のショッピングエリアとなっています。

Union Square SF

フィッシャーマンズワーフ Fisherman’s Wharf

ギラデリスクエアなどフィッシャーマンズワーフの西側に行く場合は、パウエル (Powell) – ハイド ストリートライン (Hyde st) です。Pier 39 など東側に行く場合は、パウエル (Powell) – メイソン (Mason st) の方が若干近いですが、それ程変わりはないので、来たケーブルカーに乗ってしまいましょう。

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丘の上のノブヒル Nob Hill

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どの路線も Nob Hill 付近を通過しますが、カリフォルニアラインに乗ると、景色のいい丘の頂上部分、グレース大聖堂 (Grace Cathedral) 付近で降りることができます。高級ホテルも立ち並ぶ素敵なエリアも通ります。

うねうね坂道 ロンバードストリート Lombard Street

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パウエル (Powell) – ハイド ストリートライン (Hyde st) のロンバードストリートで降りると、すぐにこちらの有名な坂があります。ケーブルカーの通り道は、坂の上です。歩いて下に降りてこれます。

危機だったケーブルカーの歴史

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ケーブルカーは、ゴールドラッシュ時にカリフォルニアへやって来たロンドン出身の Andrew Smith Hallidie さんが開発し、1873年に初めてサンフランシスコに誕生して以来、長く運行が続いています。途中、他の交通手段に取って替わられ、廃線に追い込まれそうな危機があったそうですが、市民の反対により生き残り、現在では、サンフランシスコを代表する観光アトラクションの一つとなっています。
ケーブルカーを残そうと、こちらの映像のような活動が行われました。

サンフランシスコのケーブルカーの歴史は、こちらの記事でも詳しく紹介されています。

サンフランシスコの見どころはまだまだたくさんあります!

サンフランシスコ観光おすすめ人気スポット徹底紹介!グルメとインスタ映えスポットもいっぱい

サンフランシスコ ケーブルカー 乗り方 楽しみ方 徹底紹介! was last modified: 7月 28th, 2021 by mikissh