サンフランシスコでは、ローカルのガイドさんがオススメのサンフランシスコのグルメスポットを案内してくれる、Gourmet Walks のフードツアーに参加してみました。今回参加したのは、今サンフランシスコで最もホットなエリアの一つである、ヘイズバレー (Hayes Valley) のお店を巡るフードツアーで、ニューヨークで言うとブルックリンのような感じの急速に発展中のエリアの美味しいグルメ店を色々と訪れることができます。お洒落なグラフィティが街中に描かれていたり、コンテナを利用したユニークなお店や様々なタイプのお店があったりと楽しい雰囲気です。
フードツアーの出発地は、ヘイズバレー (Hayes Valley) の中心的な公園、パトリシアズ・グリーン (Patricia’s Green) です。サンフランシスコの中心、ダウンタウンから遠く、かつてはサンフランシスコの危険な辺境エリアで、高速道路が通っていたそうですが、1989年に起こった地震によりダメージを受け、最終的に高速道路が撤去されたことがきっかけとなり、ジェントリフィケーションが進み、現在では、サンフランシスコの中でも、最もトレンディーなエリアの一つとなっています。最近では、サンフランシスコにテクノロジー系企業も増えており、近くには、例えば、ツイッターや Uber の本社、また市庁舎や劇場などがあり、洗練されたレストランやブティックなども増えてきている活気のあるエリアとなっています。公園の周辺では、一時的に許可を受け、コンテナでスタートしたお店が現在も活躍していたり、多くの支店を持つようなお店が入ってこれないような仕組みがあったりと、ローカルコミュニティーがしっかりと根付いているエリアです。
公園の名前の Patricia’s Green は、高速道路再建反対運動を行っていた Patricia Walkup さんに由来するものだそうです。パトリシアズグリーンには、どこかで見たことのあるような気がする巨大なアート作品がありました。先日、ワシントンDC のレンウィックギャラリーで行われている バーニングマン展 でも見かけた作品で、さすがバーニングマン発祥の地、サンフランシスコということで、現在は、バーニングマンのパブリックアートが飾られています。
出来立てフレッシュアイスクリーム!
それではいよいよグルメツアーのスタートです。広場のすぐ目の前にある人気のアイスクリーム屋さん、Smitten です。
本日のフレイバーは5種類。上から右回りに、クラシックバニラ、クッキードウ、ストロベリーバターミルク、チョコレート、キャラメルバナナウォルナッツと、どれも名前を聞くだけで美味しそうなアイスクリームが勢ぞろいです。
実はこのアイスクリーム屋さん、とてもフレッシュなアイスクリーム屋さんで、冷凍保存のアイスクリームを決して出しません。この目の前にあるマシンこそが、このお店の秘密兵器で、これでフレッシュなアイスクリームが次々と製造されています。液体窒素を用いて作るアイスクリームマシンでは、急速に冷やすことによって、とてもクリーミーで滑らかなアイスクリームが出来上がります。
一口食べてみると、感動レベルのクリーミーな美味しさです。甘さが控えめでフレッシュなストロベリーの味わいが美味しかったストロベリーのアイスクリームと、濃厚なチョコレートのアイスクリームがお気に入りですが、どれを頼んでも美味しいおすすめのアイスクリーム屋さんです。フードツアーだとたくさん種類を楽しめるのがいいですね。
ヘイズバレーのこのエリアは、カラフルなストリートアートにコンテナと倉庫街のような雰囲気なのですが、実はここ、このアイスクリーム屋さんだけでなく、名店が次々に生まれる、すごいエリアなのです。その代表的なお店の一つが、今やアメリカ全土、世界にも広がる、あの有名なブルーボトルコーヒーのお店があります。2005年からあるそうで、今でも大人気です。
こだわりのアルチザンお肉屋さん
次に訪れたのは、アルチザンデリカテッセン The Fatted Calf です。かなり好みのお店でした。ニューヨークでもこだわりの美味しいお肉屋さんや、グルメなイタリアングローサリーをよく利用しますが、ニューヨークではイタリア系の昔ながらの伝統的な老舗店なのに対して、サンフランシスコのヘイズバレーにあるこちらのお店は、そんな伝統の上に、洗練されたお洒落な雰囲気と、さらにカリフォルニアローカルならでは、またこのお店ならではの商品もあったりして、とても魅力的なお店でした。ハムやサラミなどの加工品の他、新鮮なお肉も購入できます。
オーナーは、イタリアで修業したこともあるそうで、”In The Charcuterie” というお肉料理の本も出版しています。素晴らしいセンスのグルメショップでした。
絶品ファラフェル&ミートボール
ヘイズバレーのグルメツアーで訪れたこちらのレストラン、Corridor は、ガイドさん一押しの写真映えフードのレストランです。お店の雰囲気もとてもよく、居心地もとてもいいです。
ファラフェルというと、B級グルメで、色々な街で手軽に食べられる美味しいファラフェル屋さんが色々ありますが、こちらのレストランでは、ファラフェルがとても美しいプレゼンテーションでやって来ます。
スパイシーミートボールもトマトの色味がとっても綺麗で、こちらも美味しいミートボールでした。
ローカルに大人気のバンミーの隠れ名店
知らない人は入りづらい感じのベトナムB級グルメのお店が、Dragon Eats。その外観からは想像がつきませんが、安くて美味しいお店ということで、ランチタイムは連日、ローカルで大混雑となるそうです。この日は、美味しいチキンとポークのベトナムサンドイッチ、バンミーをいただきました。ニューヨークや東海岸ではあまり見かけない、イワシのバンミーもありました。
カリフォルニア産チーズを楽しむ
カジュアルに美味しいものを楽しめるというコンセプトのお店 Arlequin Cafe は、ローカルの人たちにも大人気のにぎやかなお店です。カフェのお店の奥にはバックヤードがあり、昼下がりからワインを飲みながら楽しんでいる人たちで満席でした。
こちらは、チーズプレートのテイスティングで、ローカルのカリフォルニア産のチーズもいくつかいただきました。
美し過ぎるチョコレートショップ
こんなに色々と食べ歩くとさすがにお腹がいっぱいになってきますが、スイーツは別腹ということで、次に訪れたのが、アルチザンチョコレートのお店 Christopher Elbow Chocolates です。見た目がとてもカラフルで、宝石のように美しいチョコレートがずらりと並んでいる感動のお店です。どれにしようか、かなり迷ってしまいますが、とても優しい店員さんたちが色々アドバイスしてくれます。塩キャラメルやレモンなど頂きましたが風味がきいたとても美味しいチョコレートでした。
可愛い絶品カップケーキ店
次に訪れたのは、可愛らしい看板が立つ、ピンクのスイーツショップ、Miette Confisserie です。ここのジンジャーブレッドカップケーキがとても美味です。白い方のカップケーキを頂きましたが、可愛い見た目だけでなく、とてもしっとりと仕上がったカップケーキのスポンジが最高でした。
店内のスイーツのコレクションが素晴らしく、サンフランシスコだけでなく、ニューヨークのクラフトチョコレートなども数多く取り揃えられていて、可愛いチョコレートミュージアムのようです。
最後は乾杯!
フードツアーの最後は、ワインかクラフトビール、好きな方を選ぶことができるテイスティングセットで乾杯してツアーがお開きになります。こちらのお店は、Noir Lounge。地元民たちも仕事帰りに一杯しにやってくるようなカジュアルな居心地のいいお店で、好きなだけのんびりとできます。
今回参加したのは、サンフランシスコの人気フードツアー Gourmet Walks の Hayes Valley グルメツアーでしたが、お食事からスイーツ、そしてワインまでと盛りだくさんの内容で、ヘイズバレーの歴史や特徴、その他、様々な人気店などについても詳しく説明してくれて、とても楽しむことができました。Gourmet Walks では、ヘイズバレーの他にもロシアンヒル (Russian Hill)、グルメチョコレートツアー (The Gourmet Chocolate Tour)、、ダウンタウンナパ (Downtown Napa)、ウルトラチョコレートツアー (The Ultra Chocolate Tour)、ノパ/アラモスクエア(NoPa/Alamo Square)、フィルモアストリート (Fillmore Street) など色々なツアーがあります。サンフランシスコを訪れる旅行者はもちろん、サンフランシスコ周辺に住んでいる人にも人気があるそうです。ヘイズバレーツアーでは、3時間で8ヵ所ものグルメスポットを巡ることができましたが、楽しい充実のツアーでおすすめだと思いました。
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