アメリカ南部の人気旅行先、ジョージア州サバナは、大西洋近くのサバナ川の畔にあるアメリカ有数の風情がある美しい街です。サバナは、碁盤目状に築かれたアメリカ初の計画都市で、古い街並みが残るダウンタウンの歴史地区には、緑溢れる公園やお屋敷、マーケット、ミュージアムなど数多くの見どころが集まっています。サバンナを訪れたら是非訪れたい人気観光スポットを紹介します。
サバナ観光 何日くらい必要?
サバナは、週末の旅行先として人気がある街です。日帰りや1泊2日でも歴史ある美しい街の雰囲気を感じることができますが、様々な観光スポットを巡ったり、トロリーやリバークルーズに参加してみたりなど、街を十分堪能するためには、2泊3日くらい滞在してみるのがおすすめです。
サバナ観光 1日
サバナで、あまり時間がない場合、短時間で一番サバナらしい雰囲気を楽しむためには、サバナの有名な噴水のある、フォーサイスパークや、歴史地区を中心に、古い街並みが残る住宅街やリバーサイド、色々なお店が並ぶ大通り、E Broughton St などを散策してみるのがおすすめです。歴史地区の様々な場所を手軽に巡ることができ、街の紹介もしてくれるトロリーを利用してみるのもいいと思います。
サバナ観光 2日-3日
サバナに、2日、3日以上滞在できる場合は、歴史地区の中心に点在するお屋敷ツアーに参加したり、様々なテーマのミュージアムを巡ってみたり、トロリーやリバークルーズに乗ってみたり、サバナの魅力を色々満喫することができます。
先日のサバナ旅行では、3日間ほど過ごし、様々な観光スポットを巡って来ることができました。
行ってよかった、サバナのおすすめの観光スポットを紹介します。
サバナ 観光エリア
サバナの観光エリアは、ダウンタウンの歴史地区に集まっているのでとても効率よく観光することができます。
サバナのダウンタウンの歴史地区は、コンパクトなエリアで歩いて見て回ることができます。交通機関を利用しなくても回れるので非常に快適です。
まず、サバナのダウンタウン歴史地区を大まかに分けると以下のエリアがあります。
① サバナ歴史地区の中心の住宅街
② サバナ川沿いのウォーターフロント
③ シティマーケット周辺
④ ビジターセンター周辺
この他、街から少し離れた河口方面のサバナ川沿いには、19世紀初頭に築かれた歴史的なオールド・フォート・ジャクソン (Old Fort Jackson) や プラスキ要塞国定記念物 (Fort Pulaski National Monument) があったり、河口付近には、ビーチで人気の タイビーアイランド (Tybee Island) などがあります。また、人気小説で映画化された、真夜中のサバナ (Midnight in the Garden of Good and Evil) に登場した、ボナベンチャー墓地 (Bonaventure Cemetery) などもあります。
サバナで観光時間を多く取れない場合は、①② のエリアを中心に散策するのがおすすめです。
時間に余裕がある場合は、①②の観光スポットを色々巡ったり、トロリーに乗ったり、珍しい博物館や、サバナのシティマーケットなどがある ③④ まで足を伸ばしてみると、サバナをより楽しめます。
サバナは、徒歩でも見て回ることができますが、街の色々な場所を広く効率よく見て回るのに便利なのがトロリーです。街や歴史の説明を聞きながら、街中に点在するバス停で乗り降り自由なホップオンホップオフ形式のトロリーに乗れます。車窓からの景色を楽しみながら、写真を撮ることもでき快適です。
トロリーの他、チャールストン同様、趣のある馬車に乗って街を回ることもできますが、サバナらしいのが、ペダルパブという乗り物です。
アメリカでは、一般的には、外でお酒を飲むことはできませんが、ニューオーリンズのフレンチクオーターなどと同様、サバナの歴史地区では、外でお酒を飲むことができる、オープンコンテナポリシーがあり、街中でプラスチックカップに入ったお酒を楽しむ姿をよく見かけます。バチェラーパーティや女子会などグループで遊びにやって来てパーティをしている楽しそうな姿をよく見かけます。
サバナ歴史地区散策
サバナで最も特徴的なのが、美しい碁盤目状に築かれた美しい街並みです。歴史ある美しい広場や邸宅を見ながら散策してみるのがおすすめです。
街中には、なんと22もの緑いっぱいの憩いの美しい広場があり、綺麗に一定間隔に配置されています。それぞれの広場には、歴史的なモニュメントや人物像、噴水などが緑いっぱいの敷地に飾られていて、雰囲気がいい広場なので、色々巡ってみるのも楽しいです。
サバナ歴史地区の中心は、歴史的な建物が立ち並ぶ住宅街で、歴史ある美しい教会も多数点在しています。こちらは、長い尖塔が美しい白亜の教会、インディペンデントプレスバイテリアン教会 (Independent Presbyterian Church) です。
歴史ある住宅街の一角には、オールドピンクハウス などキラリと光るレストラン、カフェ、ティールーム、B&Bなど、素敵なスポットが隠れています。
フォーサイスパーク Forsyth Park
サバナの数ある広場や公園の中で最も有名なのが、シンボルとなっている美しい噴水がある、フォーサイスパーク (Forsyth Park) です。
フォーサイスパークは、サバナ歴史地区のサバナ川から離れた最南端にある広い公園です。立派なオークの木がたくさんあり、いつもたくさんの人で賑わっていて、絵になる光景が広がっています。
The Cathedral Basilica of St. John the Baptist
サバナで、最も有名な教会が、セント・ジョン・ザ・バプティスト大聖堂 (The Cathedral Basilica of St. John the Baptist) です。19世紀後半から20世紀初頭にかけて建てられた巨大なカトリック教会でとても存在感があります。
セント・ジョン・ザ・バプティスト大聖堂の中に入ることもでき、美しい祭壇やステンドグラスを見ることができます。
サバナのお屋敷・豪邸巡り
サバナは、植民地時代からアメリカ南部の主要港の一つで、特に19世紀初頭には綿花貿易で栄え、多くの豪邸が建てられました。現在まで残されているものも多くあり、その一部は開放されていて、ツアーで見学することができます。
オーエンズ トーマス ハウス Owens-Thomas House & Slave Quarters
サバナを代表する歴史的なお屋敷の一つが、歴史地区の Oglethorpe Square にある オーエンズ-トーマス・ハウス (OWENS-THOMAS HOUSE & SLAVE QUARTERS) です。イギリスの建築家で、1817年から4年間に渡り、サバナの代表的な建物の数々を手掛けてきた William Jay によるデザインで、1816年から1819年にかけて建てられた歴史的な邸宅で、国定歴史建造物 (National Hisotric Landmark) になっています。
邸宅の向かいには、奴隷用の住居が残されていて、邸宅と合わせてガイドツアーで見学することができます。奴隷用の住居は、郊外のプランテーションではよく見かけますが、都市部としては珍しい存在で、奴隷たちは、家の使用人として働いていました。最も多い時で14人程の奴隷たちが暮らしていたそうです。邸宅と奴隷用住居の間にある中庭が美しいです。
もともとは、バミューダ出身の銀行家で奴隷貿易商だった Richard Richardson のために建てられた邸宅でしたが、1819年に起こった恐慌により、すぐに手放すことになりました。その後ここは、宿屋になり、アメリカ独立戦争で活躍したフランス人の英雄、 ラファイエット(Marquis de Lafayette) が 1825年にサバナへ訪問した際に滞在したそうです。その後、1830年にこのお屋敷を購入したのが、現在の家の名前になっている George Welshman Owens で、孫娘に当たる Margaret Gray Thomas により、1951年に、テルフェアミュージアム (Telfair Museums) に寄贈されました。
オーエンズ トーマス ハウス (OWENS-THOMAS HOUSE & SLAVE QUARTERS) は現在、テルフェアミュージアムにより運営されていて、テルフェアスクエア (Telfair Square) にある 2つのミュージアム、テルフェア美術館 (Telfair Academy) と ジェプソンセンター (Jepson Center) と一緒の共通チケットで入場できます。
オーエンズ トーマス ハウス
OWENS-THOMAS HOUSE & SLAVE QUARTERS
124 Abercorn St, Savannah, GA 31401 地図
ダベンポート・ハウス・ミュージアム Davenport House Museum
イザイア・ダベンポート・ハウス (Isaiah Davenport House) は、サバナ歴史地区のコロンビアスクエア (Columbia Square) に面した、1820年築の歴史的な邸宅で、国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) に指定されています。邸宅内は、ハウスミュージアムとなっていて、ガイドツアーで見学することができます。
イザイア・ダベンポートは、ロードアイランド出身の大工さんで、サバナで棟梁として様々な建築を手掛けました。イザイア・ダベンポート・ハウスは、1820年に完成した美しいフェデラル様式の自身の邸宅です。1955年に取り壊されそうになりましたが、サバナの女性グループにより救われ、1963年以来、ハウスミュージアムとしてオープンしています。サバナの歴史的な街並み保存運動のきっかけとなった邸宅です。
建物は、3階建てで面白い形状の螺旋階段があります。地下には、奴隷たちが使用した家事スペースも残されています。
イザイア・ダベンポートは、邸宅完成から7年後の1927年に亡くなってしまいますが、その後、Sarah Rosamund Clark は、ボーディングスクールを運営しながら、1840年まで暮らしました。当時の雰囲気を感じることができる家具や雑貨などが美しく配置されています。
入口は、邸宅の北側のブロック、大通りの E Broughton St 沿いにあるミュージアムショップです。
ダベンポート・ハウス・ミュージアム Davenport House Museum
323 E Broughton St, Savannah, GA 31401 地図
ジュリエット・ゴードン・ロウ 生誕の家 Juliette Gordon Low Birthplace Museum
サバナには、アメリカにおける、ガールスカウトの創始者、ジュリエット・ゴードン・ロウ (Julliett Gordon Low) が生まれ育った邸宅があり、ジュリエット・ゴードン・ロウ生誕の家博物館 (Juliette Gordon Low Birthplace Museum) となっています。ガールスカウトの創始者、ジュリエットの家をガイドツアーで見学することができる、ガールスカウトの女子たちがよくやって来る人気博物館です。
邸宅は、もともとは、1821年にイギリス人建築家の William Jay のデザインで、弁護士で後にアメリカ最高裁判所の判事も務めた、James Moore Wayne のために建てられた建築のため、James Moore Wayne House, Wayne-Gordon House などと呼ばれることもあります。
ジュリエット・ゴードン・ロウの祖父に当たる、William Washington Gordon が1930年に購入し、その後、長男だった父親の William Washington Gordon II が引き継ぎ、1860年に、ガールスカウトの創始者となる、ジュリエット・ゴードン・ロウが誕生します。
ジュリエット・ゴードン・ロウは、サバナで綿花商人として財を成したスコットランド系の富豪の家庭に生まれた William Mackay Low と結婚し、その後、長期間に渡り、イギリスやスコットランドで暮らしました。1911年、ボーイスカウトの創始者、The Lord Baden-Powell の影響により、Agnes Baden-Powell により創始されたガールスカウトの前身、ガールガイドの活動に参加します。1912年には、サバナに戻り、アメリカでガールスカウトを創始し、その後精力的に活動し、現在のアメリカのガールスカウトの礎を築きました。
ガイドツアーでは、邸宅の部屋の見学と共に、そんなジュリエット・ゴードン・ロウの生涯についても詳しく知ることができます。
ジュリエット・ゴードン・ロウ 生誕の家 Juliette Gordon Low Birthplace Museum
10 E Oglethorpe Ave, Savannah, GA 31401 地図
アンドリュ・ロウ・ハウス Andrew Low House
アンドリュ・ロウ・ハウスは、当時サバナ一の富豪だったスコットランド出身のアンドリュ・ロウの邸宅で、John Norrisのデザインで 1849年に完成しました。アンドリュ・ロウは、サバナとリバプールを拠点に綿花貿易で財を成した人物です。3男の William Mackay Low が、ジュリエット・ゴードン・ロウと結婚したことから、後にジュリエット・ゴードン・ロウが遺産として引き継ぎ、アメリカ帰国後、ガールスカウト設立期に住んでいたお屋敷です。
1階と2階の2フロアあるお屋敷内は、ガイドツアーまたは、セルフガイドツアーで見て回ることができます。
アンドリュ・ロウ・ハウス Andrew Low House
329 Abercorn St, Savannah, GA 31401 地図
アンドリュ・ロウ・ハウスのお隣には、アメリカのガールスカウトの最初の本部が置かれた、Girl Scout First Headquarters があります。
サバナではこの他、ギリシアリバイバル様式の Harper Fowlkes House や Sorrel Weed House Museum、イタリアネート (Italianate) 様式の Mercer Williams House Museum など色々な歴史的な邸宅が見学できます。
テルフェア美術館 Telfair Academy
サバナの歴史地区のお屋敷にあるクラシカルな雰囲気の西洋美術のミュージアムが、テルフェアスクエアにある、テルフェア美術館(テルフェアアカデミー)です。テルフェアミュージアムは、慈善家の メアリー・テルフェア (Mary Telfair) により、1883年に設立された歴史ある文化組織で、テルフェアアカデミー、ジェプソンセンターの2つの美術館と、オーエンズ-トーマス・ハウス (Owens-Thomas House & Slave Quarters) を運営しています。もともとは、Mary Telfair のお屋敷で、イギリスの建築家、William Jay により 1818年に建てられた歴史的なリージェンシー様式の建物は、国定歴史建造物 (National Hisotric Landmark) に指定されています。
広々としたメザニンのロタンダをはじめ、それぞれ雰囲気が異なった美しいギャラリーには、アメリカやヨーロッパのアーティストによる古典美術の作品が展示されています。
Midnight in the Garden of Good and Evil に登場した、バード・ガール (Bird Girl) は、もともとは、ボナベンチャー墓地 (Bonaventure Cemetery) にありましたが、現在では、テルフェア美術館で展示されています。
テルフェア美術館 Telfair Academy
121 Barnard St, Savannah, GA 31401 地図
ジェプソンセンター Jepson Center
2006年にオープンした、テルフェアミュージアムの新館が、テルフェアスクエアに面したところにある、ジェプソンセンター (Jepson Center) です。
様々なテーマの特別展が開催されている他、子供向けの Telfair Children’s Art Museum やカフェなどもある地域のコミュニティスペース的なオープンな雰囲気の美術館です。
ジェプソンセンター Jepson Center
207 W York St, Savannah, GA 31401 地図
サバナシアター Savannah Theatre
サバナの歴史地区の Chippewa Square に、1818年にオープンし、現在も続いている歴史あるサバナの劇場、サバナシアター (Savannah Theatre) があります。サバナシアターは、イギリスの建築家、William Jay によりデザインされた 19世紀前半の建物で、歴史地区の名所の一つとなっていて、トロリーをはじめツアーでもよく訪れるスポットです。
サバナシアターでは、現在も、週末前後を中心に音楽やミュージカルのショーが行われています。今回の滞在時は、たまたまブロードウェイでも何度もリバイバル公演が行われている名作、屋根の上のヴァイオリン弾き (Fiddler on the Roof) が上演されていたので見に行って来ました。 ちなみに、2024年3月は、こちらもブロードウェイでもお馴染みのミュージカル、Jersey Boys が行われるので、タイミングが合えば、訪れてみるのもおすすめです。
サバナ劇場 The Historic Savannah Theatre
222 Bull St, Savannah, GA 31401 地図
Massie Heritage Center
サバナでは、19世紀中頃に作られた歴史的な学校を見学することもできます。Massie Heritage Center は、Taylor Square にある博物館で、1856年に John Norris のデザインで建設された、サバナで最初の公立学校の建物にあります。
館内では、サバナの公立学校、建築、船舶など様々な分野の展示が行われていて、当時の教室の様子も見ることができます。
Massie Heritage Center
207 E Gordon St, Savannah, GA 31401 地図
コロニアルパーク墓地 Colonial Park Cemetery
コロニアルパークセメタリーは、サバナの歴史地区に 1750年からある歴史的な墓地です。アメリカ独立戦争で活躍した、ナサニエル・グリーン (Nathanael Greene) も、コロニアルパーク墓地に埋葬されていましたが、現在では、ジョンソンスクエアのナサニエル・グリーン・モニュメントの下に移されています。
『真夜中のサバナ』(Midnight in the Garden of Good and Evil) の映画ファンには、街から少し離れた、ボナベンチャー墓地 (Bonaventure Cemetery) が人気があります。
コロニアルパーク墓地 Colonial Park Cemetery
200 Abercorn St, Savannah, GA 31401 地図
サバナ歴史地区トロリーツアー
サバナの歴史地区でよく見かけるのが、観光客を乗せたトロリーです。サバナの歴史地区はコンパクトで徒歩でも色々見て回ることができますが、短時間の滞在だったり、色々な場所を巡って街の雰囲気を感じてみたい、街のガイドもしてほしいと言った場合におすすめなのが、ホップオンホップオフができるトロリーツアーです。
歴史地区のトロリーツアーを行っているのはいくつかあり、基本的には運転手さんが楽しいお話をしながら街のガイドをしてくれます。それぞれ特徴があり、街中の色々なスポットでその場所ならではのコスチューム姿のスタッフが登場し、ガイドしてくれるツアーもあります。
リバーストリート River Street
港街としてのサバナを感じることができるのが、街から少し低い位置の川沿いにある、昔ながらの石畳が残る、リバーストリートです。リバーストリート周辺は、ウォーターフロントに面した見晴らしのいいエリアで、かつては倉庫だったレンガ造りの美しい建物には、ホテルやレストラン、お店屋さんなどが入っていて、旅行者が多いエリアです。
川沿いには、広場の Rousakis Riverfront Plaza や遊歩道があり、気持ちがいい水辺のお散歩を楽しめます。地球が真っ二つに割れている第二次世界大戦記念碑、Cracked Earth など色々なモニュメントがあります。かつて、サバナには、船に向かって手を振って歓迎の挨拶をしていた有名な少女がいたそうですが、そんな少女の像が、手を振る少女像 (The Waving Girl Statue) としてあります。
この他、リバークルーズやフェリーの乗り場もリバーストリートにあります。
プラントリバーサイドディストリクト Plant Riverside District
リバーストリートを西側に進んで行くと、ホテルやレストラン、お店などが入った複合施設のプラント・リバーサイト・ディストリクト (Plant Riverside District) があります。1912年に建てられた歴史的な発電所の建物をリノベーションし、2020年にオープンしたサバナの最新スポットです。
プラント・リバーサイト・ディストリクトの中心となっているのが、JWマリオット (JW Marriott Savannah Plant Riverside District) の建物で、ロビーのある広々とした1階には、恐竜や鉱物などが飾られ、自然史博物館のような面白い空間が広がっていて、一見の価値のあるスポットになっています。アフリカをテーマとしたバー、バオバブ・ラウンジなどお洒落なお店も色々あります。
プラント・リバーサイト・ディストリクト Plant Riverside District
リバークルーズ
お天気のいい日におすすめなのが、サバナやその周辺を水上から眺めることができる、サバナ川のリバークルーズです。サバナ川では、ペリカンやハンドウイルカ (Common bottlenose dolphin) などアメリカ南部、ロウカントリーらしい野生動物に遭遇することができることもあります。
景色を見ながら、のんびりとドリンクなどを楽しめるクルーズで、クルーのガイドを聞きながらの気持ちのいい船旅です。
まず、上流に向かい、サバナと対岸の Hutchinson Island を結ぶ巨大な橋、Talmadge Memorial Bridge の下を通ります。橋を越えた辺りで引き返して下流の方に向かいます。途中、サバナの街を通り越し、Old Fort Jackson 辺りまで行って戻ってくるというコースで 1時間半程のクルーズです。
通常のクルーズでも十分楽しいですが、ランチやディナー、サンセットなどの特別なクルーズもあります。
サバナ・リバーボート・クルーズ Savannah Riverboat Cruises
9 E River St, Savannah, GA 31401 地図
シティマーケット City Market
シティマーケット (City Market) は、Franklin Square と Ellis Square の間にあるショッピング通りで、食事やギフトショップなど色々なお店が集まり商店街のようになっています。
サバナのシティマーケットは、1733年から続く歴史的なマーケットの場所ですが、現在では歴史的な面影はなく、旅行者向けの賑やかなスポットになっています。
普通のお店の他、アートギャラリーやミュージアムなどもあります。
シティマーケット City Market
219 W Bryan St, Savannah, GA 31401 地図
アメリカ禁酒博物館 American Prohibition Museum
シティマーケットにある広いアメリカの中でも珍しいミュージアムが、今からちょうど 100年程前に当たる、アメリカでお酒が禁止されていた時代をテーマとした、アメリカ禁酒博物館 (American Prohibition Museum) です。2017年にオープンした比較的新しいミュージアムです。
現在では、サバナには、オープンコンテナポリシーがあったり、禁酒は想像がつきませんが、かつて、サバナをはじめジョージア州は、James Oglethorpe により築かれた当初は、Oglethorpe の思想もあり、ラム酒が禁止だったり、禁酒に関係が深い場所でした。
アメリカでは、1920年に憲法修正第18条が成立し、1933年に廃止されるまで、禁酒法の時代が続き、飲料用アルコールの製造、販売、輸送などが禁止となっていました。合法的にお酒を飲むには、自宅でお酒を造るか、購入する場合は、なんと医療用の処方箋が必要でした。ちなみに、サバナがあるジョージア州は、アメリカ全土で禁酒法が成立する以前の1907年には、既にアメリカ南部で最初となる禁酒法ができていて、全米での禁酒法廃止後も1935年まで続いていたり、お酒に厳しい州でした。
宗教的な信念もあり成立した禁酒法でしたが、広く需要があり、あまり害がないものを禁止してしまうと起こるのが弊害で、違法バーやマフィアが大儲けし強大になった時代でもあります。そんな100年前のアメリカの壮大な社会的な実験の背景と結果を知ることができる面白い博物館です。ミュージアムの最後には、スピークイージーのカクテルバーがあります。
アメリカ禁酒博物館 American Prohibition Museum
209 W Saint Julian Street, Savannah, GA 31401 地図
海洋船舶博物館 Ships Of The Sea Maritime Museum
美しい展示で印象的だったのが、海洋船舶博物館 (Ships Of The Sea Maritime Museum) 、サバナ歴史地区の西端、フランクリンスクエア近くのお屋敷にあるミュージアムです。博物館のあるイギリス人建築家、William Jay により1819年に建てられた、ギリシアリバイバル様式の William Scarbrough の邸宅は、国定歴史建造物 (National Hisotric Landmark) に指定されています。
William Scarbrough は、初めて蒸気船で大西洋を横断した SS Savannah のオーナーの一人として知られています。博物館では SS Savannah をはじめ様々な歴史的な船の模型が展示されています。
船の模型の他、当時の船での生活が垣間見られる船員たちが船に持ち込んだり作ったりした様々な遺品の展示も行われています。
海洋船舶博物館 Ships Of The Sea Maritime Museum
41 Martin Luther King Jr Blvd, Savannah, GA 31401 地図
サバナ歴史博物館 Savannah History Museum
サバナ歴史博物館 (Savannah History Museum) は、サバナ歴史地区の西端にある、かつてのセントラル・オブ・ジョージア鉄道 (Central of Georgia Train) の歴史的な駅舎の屋根付きターミナルにあります。同じ建物の駅舎部分は、サバナビジターセンター(MLK Visitor Information Center)となっていて、全体で国定歴史建造物 (National Hisotric Landmark) に指定されています。コンパクトなミュージアムで、サバナやジョージアに関する様々な分野の歴史を知ることができます。
かつてサバナとアトランタを結んでいた、セントラル・オブ・ジョージア鉄道の蒸気機関車、南北戦争、ジャズ、ジュリエット・ゴードン・ロウなどサバナの歴史に関連する様々な展示が行われています。面白いところでは、フォレストガンプで使用されたベンチも展示されています。
サバナ歴史博物館 Savannah History Museum
303 Martin Luther King Jr Blvd, Savannah, GA 31401 地図
ジョージア州鉄道博物館 Georgia State Railroad Museum
ジョージア州鉄道博物館 (Georgia State Railroad Museum) は、サバナ歴史博物館の隣、かつてのセントラル・オブ・ジョージア鉄道 (Central of Georgia Train) 跡地にあります。
博物館では、歴史的な様々な鉄道の車両が展示されている他、かつての車両の修理工場なども公開されていて、鉄道好きにおすすめです。
ジョージア州鉄道博物館 Georgia State Railroad Museum
655 Louisville Rd, Savannah, GA 31401 地図
ちなみに、ジョージア州鉄道博物館の奥には隣接して、子供連れに人気の Savannah Children’s Museum があります。
SCAD Museum of Art
サバナではアートが盛んで、サバナのダウンタウン歴史地区の街中でよく見かけるのが、サバナの美術大学、Savannah College of Art and Design (SCAD) です。そんなアート大学の現代アートの美術館が、ビジターセンター近くの歴史地区の西端にある、SCAD美術館 (SCAD Museum of Art) です。
現代アートの様々な期間限定の面白い特別展が開催されています。
SCAD Museum of Art
601 Turner Blvd, Savannah, GA 31401 地図
オールド・フォート・ジャクソン Old Fort Jackson
サバナから少し離れた郊外にある歴史スポットが、オールド・フォート・ジャクソン (Old Fort Jackson) です。オールド・フォート・ジャクソンは、米英戦争前後の19世紀初頭、サバナの防衛のために築かれた要塞で、南北戦争時には、南軍の砦となっていました。現在は、要塞内部を見学することができ、11時と14時の一日2回、大砲を打つパフォーマンスが行われています。お昼のリバークルーズでは、ちょうどオールド・フォート・ジャクソン周辺を通りかかる時に、大砲が打ち上げられる様子を見ることができます。
さらに足を伸ばすと、大西洋に面したサバナ川河口の三角州には、ナショナルモニュメントとなっている、Fort Pulaski があります。Fort Pulaski は、1829-1847年にかけて築かれた要塞で、南北戦争時の 1862年には戦いが起こりましたが、2日で陥落してしまい長距離砲の威力が知れ渡りました。
夏など暑い時期には、タイビーアイランド (Tybee Island) のビーチなども人気があります。
サバナは、観光もグルメも楽しめる、アメリカで人気のおすすめの旅行先です。
サバナ旅行の基本情報も参考にどうぞ。