9月11日に訪れたワールドトレードセンターの9/11メモリアル。一週間前のこの日は天候にも恵まれ、夕暮れ時には、本当に美しい夕焼けが広がり、とても印象深い穏やかな一日となりました。事件で亡くなられた方々を偲ぶとともにそんな平和への願いの象徴でもあるメモリアルの様子を振り返りたいと思います。
この9月11日は事件の関係者やワールドトレードセンターにとって、特別な日です。午前中はセレモニーが行われましたが、午後3時からは一般の人々にも開放されます。
今年もものすごい数の人々がワールドトレードセンターのメモリアルにやってきていました。
多くの人々がそれぞれの思いを持って訪れており、ワールドトレードセンターのメモリアルに1年で最も多くの人が集まる日となっています。目の前の芝生の広場には、寝転んだりとくつろいでいる人々も多く、憩いのパークのような雰囲気となっています。
空を動く雲もなぜかこの日はいつにも増して美しく。
心のこもったお花がメモリアルに飾られ
その周りには思いをはせる人々が。
ワールドトレードセンターのサバイバルツリー。あの大災害の中生き残ったサバイバルツリーの強さにあやかりたいと、たくさんの人たちが木に触れ、祈り、写真を撮っていきます。
当時のことを知りたいと、本を手に取る人もいっぱい。
夕方の空はとても幻想的。
日が沈んでくると、メモリアルの水がライトアップされ、ますます幻想的に。
9.11メモリアル・ミュージアムを訪れると、当時の事件の様子をリアルに知ることができます。先日、世界の人気ミュージアムランキングで、ニューヨークのミュージアムのひとつとして、メトロポリタン美術館が1位、この9.11ミュージアムも6位にランクインしていました。9.11のミュージアムが世界のミュージアムの中でそれだけ上位に入るほど、9.11の事件は多くの人の心に強く刻み込まれているのです。
少し歩きハドソンリバー沿いまでやってくると、この日は、とても綺麗な夕日が見られました。
19時11分、いよいよトリビュート・イン・ライトの光が灯り始めます。
はじめてトリビュート・イン・ライトの下に行ってみましたが、迫力の幻想的な光です。
夜は、多くの消防士さんたちがメモリアルの近くのアイリッシュバーに集まっていました。歴史的にアイルランド系の人が多い、ニューヨークの消防士さんたちの毎年の儀式でしょうか、故人を偲び、当時の思い出を語り合うような、そんな日となっているのではないかと思います。
マンハッタンの対岸、ニュージャージー側にもメモリアルがあり、ワールドトレードセンター、マンハッタンの夜景を見ることができる絶景スポットです。
こちらにもたくさんの花が飾られ、ろうそくには火が灯されています。
毎年、この日にみんなが心をひとつに世界の平和を祈る、そんな特別な日になっています。