世界中から様々な人がやって来る人種のるつぼ、ニューヨークでは、一年を通して、世界の様々な文化を祝うイベントが、開催されています。週末の土曜日、マディソンスクエアパークの近くのマディソンアヴェニューで見かけたのが、ターバンでお馴染みのシク教徒のお祭り、シクデーパレード (Sikh Day Parade) です。初めて遭遇したパレードだったのですが、見たことがない道具をクルクル回したり、剣闘士のようなサーブルでの戦いを披露したりと面白い光景となっていました。
週末の土曜日、ニューヨークのミッドタウン、フラットアイアン地区にある、マディソンスクエアパークに立ち寄ってみた所、サリー姿のインド系の人々でいっぱいでした。
何だろう?と覗いてみると屋台がいっぱい出ていて、お祭りのような雰囲気になっています。
するとはじまったのが、NYPD の鼓笛隊の行進です。何のイベントだろう?と思いながら、パレードの様子を見ていました。
すると NYPD の行進に参加している人たちは、頭にターバンを巻いた警官が多く見られます。
しばらくすると、派手な色合いで飾り付けられた車が走ってきます。
男性は、みんなターバン姿で、シンガポールの ラッフルズホテル の門番さんの姿が思い浮かびます。インドは、ヒンズー教、パキスタンは、イスラム教ですが、実は、インドのパンジャブ地方には、そのどちらでもないシク教徒が多いエリアです。シク教は、15世紀後半から16世紀前半にかけて、グル・ナーナクにより広められた宗教で、カースト制度を否定し、一神教の宗教で、ヒンズー教がイスラム化した感じなので、髪を切らないなどの慣習があります。19世紀前半には、シク王国という独立国だったこともありますが、その後、イギリスの植民地となり、植民地政府の軍人などとして雇われることが多かったようで、そんな名残が、シンガポールなどで残されています。
そんなシク教の人たちがニューヨークにこんなにいたなんて驚きました。キラキラの寺院まで走っていきます。
面白かったのが、大人も子供もチャンバラを楽しみながら、パレードに参加しているグループを多く見かけました。Kirpan と呼ばれる短剣が、シク教の一つの象徴となっていたりし、ムガール帝国時代から剣術が盛んだったようです。
真剣勝負の人も。シク教徒の人々の間で、人気のスポーツなのかもしれません。とても楽しそうでした。
ニューヨークのシクデーパレード(Sikh Day Parade) は、今年で、なんと32回目だそうで、シク教の新年のお祭り、Vaisakhi のこの時期に毎年開催されています。
春のニューヨークは楽しいイベントがたくさんあります。