色々な民族が暮らすシンガポールには、チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、アジアの様々な地域の文化が色濃く残るエリアが点在しています。今回の旅ではそのような街が、それぞれどんな雰囲気なのか、色々と散策してみました。
その中のひとつ、まずはチャイナタウンです。世界中の様々な都市にチャイナタウンは存在しますが、その中でもシンガポールのチャイナタウンは、飛びぬけて小奇麗な街でびっくりします。チャイナタウンは昼と夜では、違った景観を見せてくれました。特にシンガポールのチャイナタウンにある、仏牙寺龍華院 (Buddha Tooth Relic Temple and Museum) の美しさと併設ミュージアムの仏教美術コレクションには驚かされました。
シンガポール仏牙寺龍華院は、2007年に完成した、新しい、とても大きなお寺です。
唐の時代の建築様式で建てられたとても立派な建物です。お寺の中の彩が綺麗な様子と、厳かな雰囲気に感動していました。
1階は御堂とセレモニースペースになっていて、最上階の4階には、ブッダの歯とされる遺物が祀られており、参拝することができます。
日本と同じような香炉があります。アメリカ在住だとお寺を訪れることもないので、本当に久々の光景です。
2階、3階は、充実した仏教美術コレクションの展示があり、見学することができます。意外と広くて見どころ満載です。
シンガポール仏牙寺龍華院の夜のライトアップは、こんな趣のある光景となります。日本でも良くみかける仁王像が印象的です。
寺院とミュージアムは朝7時から夜7時までオープンしています。
Buddha Tooth Relic Temple and Museum
288 S Bridge Rd, Singapore 058840
そして、シンガポールの街の面白さは、宗教の違うお寺が、すぐ近くに混在することです。チャイナタウンの仏牙寺龍華院から数ブロック離れた位置に、ヒンズー教のお寺である、スリマリアマン寺院 (Sri Mariamman Temple) があります。
牛の神様、ナンディーも。
こちらも多くの信者さんが祈りに訪れています。中に入る場合は、必ず裸足になります。
そしてヒンズー教寺院の隣には、イスラム教のモスク、Jamae Mosqueまであり、バラエティに富んでいます。
チャイナタウンの夜は、まるでお祭りのような雰囲気のライトアップに。夜になると、特にたくさんのレストランや屋台が活気づいている様子が見られます。
お昼間は、彩の綺麗なコロニアル様式の街並みが見られます。欧米の植民地時代から、このような住居に中華系の移民の子孫たちである、プラナカンが多く住んでいたそうです。
こちらも美しいタウンハウスが並び、街並みが美しいです。
この綺麗なタウンハウスが並ぶ道の近くには、有名なチキンラインのお店がある人気のホーカーセンター、Maxwell Road Hawker Centre があります。現在、新しい地下鉄の路線が建設中のようで、この辺りにも新しい駅、Maxwell ができ、将来的には Gardens by the Bay にまでつながるそうです。旅行者にとっても朗報です。
昼と夜でまた違った雰囲気に。
街歩きの楽しい、カラフルで幻想的な美しいチャイナタウンです。