シンガポールは食の旅が楽しめるおすすめの国です。ニューヨークに住んでいることもあり世界中の様々なグルメに出会うことも多く、また様々な場所を旅することも多かったため、今までも色々と新しい料理に出会ってきましたが、シンガポールでは、まだまだ知らない料理や初めての味に出会いました。シンガポールは中国、マレー半島、インド、インドネシア、その他アジアの様々な地域、そして植民地時代のヨーロッパの影響も合わさり、非常に多様な料理が存在しています。今回、一番驚いたことは、そんな今まで知らなかったバラエティに富んだ美味しい料理に出会えたことかもしれません。シンガポールでは町の至る所に屋台のお店の集まった「ホーカーセンター」があります。またシンガポールのホテルやレストランでは、競い合うようにレベルの高い様々なテーマのビュッフェ形式の食事を提供していて、旅行者だけでなく、ローカルの人々も気軽に思う存分グルメを楽しめる場所となっています。
シンガポールでは、気取らず、美味しいものをリーズナブルに楽しめ、アジアらしさが実感できます。そんなシンガポールの旅で試してみた印象的な食ベものをずらっと並べてみました。
チキンライス(Chicken Rice)
シンガポールと言ったらやっぱりこれ、チキンライス。アジアならではの繊細な味わいのチキンとライス。そして、チキンのだしを使ったクリアなスープも添えられた、チキンのフルコース。タレをかけながらいただきます。有名レストランだけでなく、ホーカーセンターの屋台にも必ず入っており、シンガポールを訪れたらみんなが必ず食べるシンガポールを代表する一品です。
バクテー(Bak Kut Teh)
お肉のだしがぎゅぎゅっと染み出て、胡椒、ガーリックがきいた、とても体の温まるスープです。小皿料理も添えられて、ご飯と一緒にいただきます。
ローストチキン(Roast Chicken)
チキンライスも有名だけど、チキンヌードルも絶品です。見た目、ヌードルの上にただチキンがのっているだけに見えるこのシンプルな一品が、実はミシュラン星付きのお店の超有名な一品だったりするのだから驚く人も多いでしょう。とっても味わい深いヌードルで、一口食べて驚きました。
チャークイティオ(Char Kway Teow)
シンガポールにはヌードルの種類がいっぱいあります。正直、毎食ヌードル食べていてもいいくらい、シンガポールの様々なヌードルの虜になりました。
ラクサ(Laksa)
こちらもシンガポールを代表する麺料理です。見た目に赤いので、とても辛そうな感じがしますが、ココナッツ味のきいたマイルドなスープです。とても東南アジアらしい一品です。今回の旅中も何度も食べましたが、場所によってスープの味が少しずつ違います。
シーフードビーフン(Seafood Bee Hoon)
シンガポールではビーフンも人気の一品です。ビーフンと言うと炒め物系のイメージがありますが、シンガポールではしっかりとシーフードの出汁のきいたスープに浸されていてスープビーフンという感じです。
カヤトースト(Kaya Toast)
バターの塗られたトーストにカヤジャムをつけ、軽くゆでられた生卵につけていただきます。コーヒーと共に食べる、カヤトーストは、シンガポール人の定番朝食となっています。
マンゴーサゴ(Mango Sago)
マンゴーサゴ(楊枝甘露 Mango Sago Pomelo Dessert)のデザートを始めて食べました。プチプチとした食感とマンゴーの優しい甘みが絶品です。
かき氷(Ice Kacang)
シンガポールのかき氷は、今までのかき氷の常識を覆してくれるほど衝撃の一品でした。見た目のインパクトはもちろんですが、その見た目とは逆の繊細な味わいに感動しました。とても優しい甘みで、信じられないくらいふわふわの氷なのです。味の種類がたくさんあり過ぎて迷ってしまいます。
チークエ(Chwee kueh)
ライスケーキに大根ベースのソースが乗っています。紙の上にポンポンとのせられ、串で刺して食べる大胆な一品。
豚の内臓スープ
ホーカーセンターで列ができていたので、思わず並んでしまいました。どちらかというと、男性に人気な一品。スープに入っている具は、豚の内臓なので好き嫌いが分かれるところですが、美味しい出汁の出たスープが本当に絶品です。白いご飯と一緒に。
サメのフリッター入りローミー(Lor mee with shark fritter)
ローミーと呼ばれるあんかけのようなヌードルスープに、サメのフリッターが乗っています。生まれて初めてサメを食べました。サメのフリッターがサックサクで美味!サメってどんな感じなのか、最初ドキドキしましたが、意外や意外、普通の白身魚です。って、よく考えたら海の魚なので当たり前なのかもしれませんが、癖もなく、あまりに食べやすいものだったので、逆にびっくりしました。フリッターのサクサク感がいい感じで、スープも甘めの味付けなので、女性に人気の一品です。
おかゆ
いわゆる中国おかゆなのかもしれませんが、とても美味しいです。絶妙な味付けで、朝ごはんでも人気でした。
チリクラブ(Chilli crab)
シンガポールには有名なチリクラブのお店がいくつかありますが、他のお料理と比べると、チリクラブだけは特別お値段がはる一品かもしれません。甲羅付きの立派な蟹に、チリソースがかかっていて、そのチリソースがお店によって個性がでてきます。蟹を味わうというよりもソースを味わう料理な気がします。個人的には、蟹は日本のような食べ方の方が蟹本来の味が味わえて好きかもしれません。
ロジャック(Rojak)
シンガポール周辺の国ならではのサラダの食べ方ですが、好きな野菜とフルーツの具材、そしてソースをボールに入れて、その場でミックスして調理します。食べる直前に作るサラダで、甘辛ソースが特徴です。
この時は、ビュッフェだったので自作してみました。普通は入っていませんが、かわいい姿のタコも入れてみました。
シンガポールスリング(Singapore Sling)
シンガポールならではの有名なカクテルと言ったら、やっぱりシンガポールスリング。ラッフルズホテルで誕生したジンベースのカクテルで、パイナップル、ライムジュースなどが入りさっぱりとしています。
アルコール度は意外とあるのに飲みやすいので注意。
サテ(Satay) & プラナカン料理(Peranakan Cuisine)
こちらはビュッフェだったので色々な料理が混ざっています。チキンとポークのサテは甘いソースをつけていただきます。その隣には、プラナカン料理を代表する一品のアヤム・ブアクルア(Ayam Buah Kelua)、チキンのブラックナッツ煮込みです。
カヤ入り饅頭
アジアならではの饅頭系も、シンガポールに来ると、シンガポールならではの味になります。中身にカヤジャムが入っていたりして個性豊か。ブュッフェなどにも必ずありますが、何が入っているのか、毎回楽しみです。
シンガポール風生春巻き(Popiah)
ベトナム風とは少し違いますが、シンガポール風生春巻きの一品。甘辛ソースはシンガポールの特徴的な味です。
ムルタバ(Murtabak)
シンガポールは多民族国家です。アラブ、インドの味も本格派を味わえます。インドのロティのような料理で、トッピングの肉と卵、玉ねぎなどが生地に包まれ、熱々で出て来ます。カレーソースをかけていただきます。
ビリヤニ(biryani)
チキン入りピラフのような料理にカレーをかけていただきます。ニューヨークでもビリヤニを食べることができますが、さすがインド系、アラブ系の人々がより多く住んでいるだけありレベルが違います。美味しいです。
シンガポール風家庭料理
ホーカーセンターでローカルに大人気だった家庭料理のお店。思わず並んでしまいました。たくさん並ぶおかずの中から3品を選択。何の魚だか分かりませんが巨大な魚、ゴーヤ、カリフラワーの3品。シンガポールでもゴーヤを食べるんだ、と驚きました。野菜たっぷりのシンガポール人の日常のようなご飯です。
ドリアン(Durian)
ドリアンは、においが強烈なフルーツですが、デザートになると食べやすいのかな、と試してみました。シンガポールは熱帯フルーツが豊富でいっぱい食べれます。ドリアンは好き嫌いが分かれるかもしれない、というのは、実はシンガポールの人でも同じのようです。私はマンゴー派かも。
少し長いですが、こちらは、The Culinary Institute of America によるビデオで、シンガポールの食について詳しく紹介しています。