ニューヨーク、ワールドトレードセンターに、昨年、完成したオキュラスで、現在、イタリア、ローマ、バチカンにあるシスティーナチャペルのアート展、”Up Close: Michelangelo’s Sistine Chapel” が開催されています。真っ白で芸術的な建築、オキュラスは、たしかに教会のようでもあり、礼拝堂に見立てた会場にするのになかなかピッタリの場所だと思います。ニューヨークに突然現れたスケールの大きなイタリアのミケランジェロの世界に通りがかった人たちも足をとめて思わず見入ってしまいます。
911メモリアルミュージアム や ワンワールド展望台 などがあるワールドトレードセンターは、いつも観光客がいっぱいの人気のスポットとなっています。
昨年、ワールドトレードセンターの中心に目玉の一つとして完成したのがオキュラス(Oculus)で、トランスポーテーションハブである一方、ウェストフィールドワールドトレードセンター(Westfield Westfield World Trade Center)と呼ばれるショッピングモールにもなっています。
そこに、今回、突然登場したのが、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂のアートです。
最後の審判 (Last Judgment) の巨大なアートが一際目立っています。システィーナ礼拝堂は15世紀後半に完成した建物で、カトリックにおいてとても重要な教会です。ローマ教皇を選ぶ会議(Papal conclave)が行われる場所として知られています。システィーナ礼拝堂の天井のフレスコ画はミケランジェロにより、1508年から1512年にかけ、最後の審判は、1536年から1541年にかけて描かれた作品です。
この作品たちは、もちろん本物ではありません。本物と同様のサイズのデジタル写真によるレプリカで、詳細までじっくりと作品を見ることができるようになっています。
そしてこの特別展の会場は、実はロープで囲まれた領域となっていて、本来は入場が有料 ($15-)となっています。最初見た瞬間は、イタリア観光のPRイベントかと思ったのですが、実は、ウエストフィールド自身の企画のようで、オキュラスでの展示が終了後は、全米中のウエストフィールドのショッピングモールを巡回する予定になっています。
オキュラス (Oculus) の上のフロアから下を見下ろすととても綺麗です。
ミケランジェロを見ていると、イタリア旅行を思い出します。
せっかくなので警備員さんたちもバチカンのスイスガードさん風にしてくれたら、より会場の雰囲気がでたかもしれません。
オキュラスのシティーナ礼拝堂の特別展は、チケットを購入して入場しなくても十分外から楽しめるような会場になっています。近くを通りかかったら鑑賞してみましょう。
こちらのビデオで、ミケランジェロの最後の審判が詳しく解説されています。
思わずイタリア、ローマへ行きたくなってしまう展示となっています。
Michelangelo’s Sistine Chapel in the Oculus
33-69 Vesey St, New York, NY 10007 MAP
NYの最新ショッピングセンターです。
Oculus ワールドトレードセンターにニューヨーク最新のショッピングモール登場！Westfield World Trade Center
ミケランジェロと言えば、今度 2017年11月13日から2018年2月12日の間 メトロポリタン美術館 で、ミケランジェロの特別展 (Michelangelo: Divine Draftsman and Designer) が開催されます。150点近くのミケランジェロの作品が集まるという、今までで最大規模のミケランジェロの展示となるようで楽しみです。
