ニューヨークで、アート好きにおすすめなのが、定番の美術館巡りに加え、最新の面白いコンセプトの作品やアーティストに出会うことができる、ギャラリー巡りです。特に、チェルシーギャラリーと呼ばれる、チェルシーの西側、ハイライン周辺の数多くのギャラリーが集まるエリアは、ニューヨークの大ギャラリー街で、それぞれのギャラリーで様々な期間限定の展示が行われています。
チェルシーギャラリーのガゴシアンギャラリー(Gagosian Gallery) では、現在、ソーシャルワークス (Social Works) と題された、黒人文化をテーマとしたアフリカ系アメリカ人アーティストのグループ展が開催されていて、カラフルで楽しい空間が登場し人気になっています。
ニューヨークのチェルシー西部、ハドソン川に近いハイライン周辺は、大小数多くのアートギャラリーが集まっている、アート好きにおすすめのエリアです。
世界的にも知られる著名ギャラリーの一つ、ガゴシアンギャラリー (Gagosian Gallery) では、現在、パーティ会場のような雰囲気でギャラリーとは思えないような面白い空間が登場しています。ガゴシアンギャラリーで、現在行われているのは、黒人文化をテーマとした展示、ソーシャルワークス (Social Works) です。美術館などでも、最近は、アーティストから警備員まで、通常の美術館のスタッフ以外の様々な人によるキュレーション作品の展示が行われていますが、こちらは、アフリカ系アメリカ人執筆家、Antwaun Sargent さんのキュレーションによる黒人文化をテーマとした、アフリカ系アメリカ人アーティストのグループ展です。
展示の中で、特に目を惹いたのが、美しく配置されたレコードの膨大なコレクション。DJブースまであり、まるでパーティ会場や、レコード屋さんのようになっています。最近、レコードは、再び大人気となっていますが、音楽好きと言うまた違った客層もやって来ていて、熱心にコレクションを眺めていました。レコードを語れる専門のスタッフも配属されていて、なんとも粋な展示で面白かったです。
こちらは、Theatre Gates さんによる、ハウス音楽の父とも呼ばれる DJ Frankie Knuckles に捧げた作品、A Song for Frankie です。DJ Frankie Knuckles の所有していた、5000枚ものレコードが展示されています。
レコードコレクションの隣には、LAで活動する黒人女性アーティスト、Lauren Halsey さんの The Black History Wall of Respect と題された作品が飾られています。巨大な四角い鏡に、たくさんの歴史上の著名な黒人が描かれています。
こちらは、どこかの遺跡を訪れているような錯覚に陥る、ガーナ&イギリス人アーティスト、David Adjayeさんの巨大な作品です。作品の内側を歩いてみることもできます。
次のギャラリーのお部屋には、まるで地図のような雰囲気の緑色ベースの面白い色使いの作品が登場します。ヒューストンで活動するアーティスト、Rick Lowe さんによる、かつて、Black Wall Street と呼ばれ、虐殺事件が起こったタルサをテーマとした作品です。
この他、タイタス・カーファー (Titus Kaphar) さんをはじめ、多くのアフリカ系アメリカ人アーティストの作品が展示されています。
ガゴシアンギャラリーでは、以前も、タイタス・カーファーさんの個展が開催されていました。
ガゴシアンギャラリー ニューヨーク著名チェルシーアートギャラリーにて タイタス・カファー Titus Kaphar 個展開催中！
ちょっと研究所のような雰囲気のグリーンルーム。こちらは、フィルムメーカーの Linda Goode Bryan さんの作品、Are we really that different?。
光が当てられたスペースに、ずらりと並んだ植物の周りには、パイプが配置され、水や養分が自動で行き渡るようになっているのかもしれません。ここで育てられている葉や花は、なんと食べることもできるようです。
ニューミュージアムでも、昨年の冬から春にかけて、黒人アーティストたちのグループ特別展が開催されていましたが、その時も、観葉植物の作品が印象的でした。観葉植物が今とても人気があります。
こちらのギャラリーでは、黒人らしいビビッドな独特の色使いの看板、広告のような作品が飾られています。
こちらの展示は、もともとは、8月18日までの予定でしたが、9月11日まで延長となっています。チェルシーのギャラリー巡りの際に、立ち寄ってみるのもおすすめです。
ガゴシアンギャラリーは、ニューヨークに6ヵ所のギャラリーがありますが、今回紹介した展示は、チェルシーの W. 24th St のギャラリーで開催されています。
Gagosian Gallery Chelsea
555 West 24th Street, New York 地図
チェルシーには、他にもギャラリーがたくさんあるので、色々と梯子してみるのもおすすめです。
ハイラインにも色々な新しいアート作品が登場しています。
