クイーンズのアストリアのウォーターフロントには、一風変わった彫刻が飾られ、野外彫刻ミュージアムとなっている公園、ソクラテス・スカルプチャー・パーク
(Socrates Sculpture Park) があります。ヤギをテーマにした不思議な作品が飾られる中、イーストリバー沿いの美しい園内では、日光浴を楽しんだり、釣りをしたり、人々はのんびりとくつろいでいます。
現在、園内に飾られているのは、ジャマイカ出身で幼少期に、移民としてニューヨークへやってきたというニューヨークで活躍中のアーティスト、Nari Ward さんの “G.O.A.T., again” と題された作品です。Nari Ward さんは、今年、アメリカにおいて、科学や芸術などの分野で目立った活躍をしている移民に贈られる Vilcek Prize を受賞したばかりの注目の人だそうです。
“G.O.A.T.” は、”Greatest of All Time” の略だそうで、トランプさんが大統領となったアメリカの民主主義、政治の現状を表している模様。社会的なメッセージ性のある作品です。
岩場にたつヤギの痛々しい姿。期待と現実とのギャップが表現されているのかもしれません。
Nari Ward さんのヤギのシリーズではないアート作品もあり、こちらは Bipartition Bell。
アフリカンアメリカンの成功の一つの象徴、ハーレムのアポロシアターの看板。最初の A と最後の O はライトがつかず POLL となる、“Apollo/Poll” と言う作品。
ニューヨークではなく、まるでどこか遠くに遊びに来たかのようなのどかな水辺の光景。
前回、かなり前に訪れた時にも見た気がしますが、公園の脇には普段着姿の像が立っています。
イーストリバーの臨む芝生では、陽を燦々と浴びて日光浴中です。向かいは、ルーズベルト島の北側で、その奥はマンハッタンです。
釣りを楽しむ人々。まるでヤギが釣り竿置きのような感じを受けます。
こちらの映像では、Nari Ward さんが紹介されています。
シュールで不思議なヤギたちは、9月4日まで飾られています。
Socrates Sculpture Park
32-01 Vernon Blvd, Long Island City, NY 11106 MAP
Nari Ward さんの特別展、“Sun Splashed” は、ボストンのコンテンポラリーアート美術館、ICAでも行われているそうです。