明後日6月10日に、北米の北東部や北ヨーロッパなど広範囲で、久しぶりに日食が観察できます。カナダの一部などでは、太陽がリング状に見える金環食、ニューヨークをはじめアメリカ北東部では、太陽が一部欠けて見える、部分食が 6月10日の明け方、日の出の時間帯に見られます。もうすぐ夏至の日 (6/20) がやってくるので、ニューヨークでの日の出の時間は今かなり早い、5時24分で、太陽は東北東の方角から上って来ます。部分日食が見られるかどうかは、雲の状態にもよるのですが、珍しい天体イベントなので、頑張って早起きして日の出を見てみる価値があると思います。
先月は、スーパームーンに月食が重なる、スーパーブラッドフラワームーン という珍しい天体イベントがありましたが、今度は、北米の北東部エリアで、6月10日の早朝に見られる、月が地球と太陽の間にすっぱり入り、リング状の光が見える、金環食 (Annular eclipse) または、部分食が見られるイベントです。月が地球から遠い位置で、ちょうど太陽の中心に重なるようになり、リングのように見える、金環食は、カナダの一部からのみからしか見られませんが、ニューヨークをはじめアメリカ北東部の大部分では、太陽の一部が欠けた、三日月や半月のように見える、部分食を見ることができます。ちなみに、月が地球に近い位置で、太陽を完全に覆ってしまう状態になる状態を皆既日食と言います。
アメリカ北東部では、日食は、6月10日の明け方にはじまり、早朝に終了します。ニューヨークでは、最も欠けた様子がみられるのが、日の出 5時24分直後の5時32分頃で、太陽の73% が月で隠され、6時30分頃に終了となります。観察には、太陽が上る東北東の地平線が見渡せる場所が最適です。
こちらでは、マンハッタンの高層ビルやジャージーショアなどがおすすめの場所として挙げられています。エンパイアステートビル では、なんと、EMPIRE ECLIPSE SUNRISE の 特別チケット が用意されています。スペシャルイベントなだけあり、なかなかの特別価格です。
New web page on the annular solar eclipse of June 10, 2021. https://t.co/XuXZlQIAaH
tldr; great photo opp for sunrise solar eclipse along mid-Atlantic coast, esp New Jersey pic.twitter.com/Q3t1qsPN5d
— Great American Eclipse 🌞🌗🌎 (@AmericanEclipse) April 18, 2021
見に行けそうにない、という人も大丈夫です。
金環食の様子は、こちらでライブストリームが予定されています。
2017年の皆既日食の様子は、こちらです。記事でも紹介していますが、肉眼での太陽の直視は危険なので、太陽観察用の専用眼鏡または簡易観測装置を使用して、太陽を見るようにします。前回はお昼間だったので、ニューヨークでは子供から大人までみんなで色々な場所に集まって盛り上がっていたのですが、今回はあまりに早朝なのでどうなるかな?