ヒューストンを訪れたら是非訪れたいのが、ヒューストン宇宙センター (Space Center Houston) です!アメリカの NASA 宇宙開発の重要拠点「ジョンソン宇宙センター」の見学をはじめ、未知の宇宙の世界を身近に体験することができ、ワクワクさせてくれる、ヒューストン必見の観光名所です。ヒューストン宇宙センターでは、初めて人類が月に到達したアポロ計画で開発された史上最大のロケット「サターンⅤ」のロケット見学や、NASA による宇宙開発の歴史、宇宙の世界を学ぶことができる、見どころいっぱいの観光スポットです。ヒューストンの大人気観光スポットとなっている、ヒューストン宇宙センター(ジョンソン宇宙センター)への行き方と見どころ、トラムツアーの参加方法、割引チケット情報などを紹介します。
ヒューストン宇宙センター
ヒューストン宇宙センター(スペースセンターヒューストン Space Center Houston)は、アメリカ航空宇宙局、NASA の重要な宇宙基地の一つである、ジョンソン宇宙センター (Johnson Space Center) の公式ビジターセンターとして、1992年にオープンした宇宙科学のミュージアムです。
フロリダ州の ケネディ宇宙センター と並ぶ有名な宇宙センター、ジョンソン宇宙センターは、1961年に設立された、有人宇宙飛行のためのスペースセンターです。アメリカ初となる宇宙遊泳が行われた 1965年のジェミニ4号以来、アポロ計画、スペースシャトル、国際宇宙ステーションのISSと有人飛行をサポートする宇宙船指令室、「こちらヒューストン」でお馴染みの通信が行われる「ミッションコントロールセンター」があります。
ヒューストン宇宙センターでは、史上最大のロケット「サターンⅤ」の見学ができる、ロケットパークや宇宙飛行士の訓練施設などへ、トラムツアーに乗って実際に見学に訪れることができます。
ヒューストン宇宙センター チケット 入場料
ヒューストン宇宙センター
(スペースセンターヒューストン Space Center Houston)
チケット・入館料はこちらです。
一般入場チケット
大人 (12歳-) $29.95
子供 (4-11歳) $24.95
シニア(65歳-) $27.95
子供 (0-3歳) 入場無料
ヒューストン割引観光パス、シティパス も使えます。かなりお得になるのでおすすめです。
ヒューストン宇宙センターの一般入場チケットで、ロケット見学トラムツアー、宇宙飛行士の訓練施設へも行けます。
ヒューストン宇宙センターの入場チケットは、当日窓口でも購入できますが、現地だと大人料金も子供料金も全てチケット料金は5ドル高くなります。
シティパス を使うか、事前に、チケットページ からチケットを購入していくと割引になりおすすめです。
ヒューストン宇宙センターの行き方
ヒューストン宇宙センター (Space Center Houston) は、ヒューストの中心地から少し離れた、車で南東に30分程行った場所にあります。ジョンソン宇宙センターの公式ビジターセンターへの来訪者の駐車場料金は $10 になります。
ヒューストン宇宙センター スペースセンターヒューストン
Space Center Houston
1601 E NASA Pkwy, Houston, TX 77058 地図
営業時間: 10:00-17:00 (時期により時間が変わるので、こちら も確認しましょう)
ヒューストン宇宙センター 見どころ
ヒューストン宇宙センターでは、ジョンソン宇宙センターの見学ができるトラムツアーに参加できます。館内にトラムの出発場所があり、さらに、様々な宇宙に関するギャラリーや、映画館、カフェスペースやミュージアムショップなどもあり、色々楽しめるようになっています。
ヒューストン宇宙センターの見学所要時間は、3時間から5時間くらいです。ツアーに参加する場合は時間に余裕をみておくのがおすすめです。
巨大なジャンボジェット機の上に乗った、実物大のスペースシャトルの模型があります。その様子を見ながら館内に入っていくと、美しい空間が広がっていて、宇宙に関する様々なことを、展示や映像、プレゼンテーションなどを見て学べる他、スタッフからインタラクティブに学ぶこともできます。
ジョンソン宇宙センター見学トラムツアー
ヒューストン宇宙センターで人気アトラクションとなっているのが、ジョンソン宇宙センターの見どころを見学するトラムツアーです。
ヒューストン宇宙センターのトラムツアーでは、史上最大のロケット、サターンⅤが展示されている、ロケットパークや、宇宙飛行士の訓練施設へ訪れることができます。一般入場チケットで無料で参加できます。
スペースセンターヒューストンを出発し、史上最大のロケット、サターンⅤが展示されている屋内施設を横目に、お隣のジョンソン宇宙センターに向かいます。
宇宙飛行士訓練センター
宇宙飛行士訓練センター (Astronaut Training Facility) ツアーのハイライトとなっているのが、宇宙飛行士の宇宙船をはじめとした宇宙用の乗り物の訓練場所となっている Space Vehicle Mockup Facility のある「ビルディング9」です。様々な巨大な装置が並び、工場のような雰囲気です。
巨大な施設を覗き込める2階部分の細長い廊下を歩きながら、所々でガイドさんが色々と解説してくれます。
現在、NASAが開発中の新有人宇宙船、オリオン (Orion) もあります。2030年頃に予定されている有人火星探査などに使用される予定の宇宙船です。
この日は、週末だったため、宇宙センターの人がほとんどいませんでしたが、平日は、実際に施設で働くスタッフたちの様子も見学できます。
ロケットパーク サタンⅤ
ヒューストン宇宙センターの見どころのひとつ、アポロ計画で使用された巨大ロケット「サタンⅤ」が目玉の「ロケットパーク」です。色々なロケットやエンジンなどが屋外に展示されています。
ヒューストン宇宙センターのロケットパークに並んでいる屋外のロケットを見ただけでも盛り上がってしまいますが、実は本命のロケットは、屋内に展示されています。ドアを開けて中へ入って行くと、驚くほど巨大なスケールのロケットが目の前に現れます。現在でも最大の大きさと力を誇る超巨大ロケット、サタンⅤです。フロリダ州のケネディ宇宙センターやアラバマ州ハンツビルの U.S. Space & Rocket Center などにもありますが、途中で、順次切り離されていく全てのパーツが揃い、テストや模擬用ではなく、実際のフライトに使用可能レベルのロケットは、このヒューストン宇宙センターにある「サタンⅤ」のみだそうです。
ヒューストン宇宙センター ミッションコントロールセンター
ヒューストン宇宙センターにある、もう一つの見どころは、宇宙船指令室のミッションコントロールセンターです。ミッションコントロールセンターを見学しに行く、ミッションコントロールツアーが有料で出ています。
一般入場チケットや、ヒューストンの観光パスを持っている人は、現地で 15ドルで、ミッションコントロールセンターのトラムツアーに参加できます。
または、公式サイトでミッションコントロールツアー込みのチケットを購入して行く場合は、日によって値段が変わります。
一般入場+ミッションコントロールツアーチケット
大人 (12歳-) $44.95 – $54.95
子供 (4-11歳) $39.95 – $49.95
シニア(65歳-) $42.95 – $52.95
子供 (0-3歳) 入場無料
ミッションコントロールツアーでは、歴代のミッションコントロール室がある Christopher C. Kraft Jr. Mission Control Center を見に行きます。ミッションコントロールセンターの建物は、1965年にオープンした「ビルディング30」と呼ばれるビルで、当時、隆盛だった機能性とコストを追求したシンプルなデザインの打放しコンクリート造りのブルータリスト建築となっています。
宇宙船指令室 ミッションコントロールセンターの見学は、映画のシーンを思い浮かべてしまうようなワクワク感があります。スタッフが色々と説明してくれて、色々な質問をすることもできます。古くは月のアポロ計画、スペースシャトル、現在の国際スペースステーション (International Space Station) と歴代の有人宇宙飛行の指令室となってきた宇宙開発史上、重要な役割を果たしてきた場所です。
人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ11や危機に遭遇したアポロ13などで使用された 指令室 (MOCR2) が復元され見学できるようになりました。
ジョンソン宇宙センター訪問前に、アポロ13の映画を見ておくと、盛り上がると思います。
ジョンソン宇宙センターのミッションコントロールセンターは、現在でも、国際宇宙ステーション、ISS関連のミッションなどで使用されています。
ヒューストン宇宙センターは、まさに宇宙技術の進歩を実感できる場所なのです。
ヒューストン宇宙センターのトラムツアーでは、ジョンソン宇宙センター内をぐるっと周ります。センター内には、様々な建物がある他、これまでの宇宙開発プロジェクトで、亡くなった人々のメモリアルの木々も植えられています。
ロケットパークと宇宙飛行士の訓練施設を訪れるトラムツアーは、全ての人が訪れることができる、一般入場チケットで訪れることができるツアーですが、このツアーに参加するだけでも十分、NASAの宇宙センターの雰囲気が楽しめます。
ミッションコントロールツアーは有料オプションなので、時間があれば訪れてみるのもおすすめです。トラムツアーは、3時までしか運行していないので、2つのトラムツアーに参加する人は、朝一番にやってきて、トラムツアーを優先して効率的に回るのがおすすめです。
スターシップギャラリー Starship Gallery
スペースセンターヒューストンには、色々なギャラリーがありますが、最も美しく素晴らしい展示となっているのが、スターシップギャラリーです。アポロ17をはじめ、実際に使用された宇宙船の数々や月から持ち帰られた石などが展示されています。
入ってすぐの場所には、宇宙開発の歴史を分かりやすく紹介してくれる作品が上映されています。この作品は、繰り返し上映されているので、トラムツアーやその他のスケジュールに応じて、後から戻って来て見ることもできます。
月面探査で使用された月面ローバー。
月からやって来た色々な鉱物のサンプルも展示されています。月からやって来た石に実際に触ることもできます。
訓練用の宇宙ステーション (Skylab 1-G Trainer) も展示されていて、中に入ってみることができます。
臨場感のあるクルーの様子が見られ、宇宙ステーションへやって来た気分になれる面白い空間です。
その他、クルーたちが宇宙に持っていたものなど、様々な遺品なども展示されています。
インディペンデンスプラザ Independence Plaza
スターシップギャラリーの途中に入口があるのが、屋外にあるインディペンデンスプラザ (Independence Plaza) です。ここの目玉となっているのが、スペースシャトル、インディペンデンス号のレプリカです。
巨大なジェット機に積まれ、輸送されるスペースシャトルの姿は、外からも目立ちますが、敷地内では、接近して見学することができ、中に入ってみることもできます。ジェット機の上のスペースシャトルという展示形式で、実際に中にも入ってみることができるのは、ジョンソン宇宙センターならではのものとなっています。
レプリカですが、シャトル内に入ると、本物のような雰囲気の内装となっています。
スペースシャトルの広い胴体部分。
ボーイングのジェット機部分にも入れます。
ジェット機内には、スペースシャトルとそれを支えるジェット機についての様々な展示があります。
ISS 国際宇宙ステーション
現在進行形の国際宇宙プロジェクトが、アメリカや日本をはじめ世界各国が参加する「国際宇宙ステーション」(ISS) です。地球を高速で周回しているISSでは、クルーが半年程という長期間に渡り滞在し、様々な分野の科学実験や作業が行われています。そんなISSに関する展示もあります。
“Living in Space” と題された宇宙での暮らしに関するプレゼンテーションも行われています。食べたり、運動したり、日用品がどのように運ばれてくるのかなど、宇宙での日常の暮らしの様子を紹介してくれます。
Mission Mars
NASA や SpaceX などで耳にする機会が増えているのが、「火星」(Mars) です。人類の次の目標となっているのが「火星への有人飛行」です。そんな地球から遥か遠くにある火星について紹介してくれるギャラリーが、ミッションマース (Mission Mars) です。距離、気温、地表など火星の基本情報の他、火星の石に触れることができます。
ちなみに、火星は、現在でも、無人火星探査車 (Mars Rover) により探査が進められています。火星ローバーの Curiosity に不具合が起こり心配されていましたが、リブートで無事に復活したというニュースも出ていました。火星での大きなチャレンジが、コミュニケーションにおける時差です。メッセージを伝えるのに、早くても数分、長い場合は、20分程もかかるそうで、地球と火星の距離の遠さを実感します。
Who’s got one arm, a rock-zapping laser and is back to science operations? THIS ROVER! https://t.co/r7e2GVqS4J pic.twitter.com/fuXxfmmyRY
— Curiosity Rover (@MarsCuriosity) February 28, 2019
SpaceX と NASA が計画中の有人火星プロジェクトは、こちらの記事 でも紹介しています。
シアター
スペースセンターヒューストンには、3つの劇場スペースがあり、様々な映像作品やライブプレゼンテーションを見ることができます。
DESTINY THEATER
スターシップギャラリーに入場後、すぐにある劇場が、DESTINY THEATER です。NASA の貴重な歴史的な映像記録をもとに、宇宙開発の歴史について分かりやすくまとめられている映像作品が鑑賞できます。
SPACE CENTER THEATER
3つの劇場の中で、最も巨大な劇場が、スペースセンターシアター (Space Center Theater) です。実際に起こった宇宙での危険な事件のドキュメンタリーやアニメなど、様々な映像作品が上映されています。
例えば、宇宙で溺れそうになる、という危機的な事件をスリリングに描いた Eva23 などが上映されています。
MISSION BRIEFING CENTER
映像作品の上映ではなく、スタッフによるライブプレゼンテーションが行われるのが、ミッションブリーフィングセンター (MISSION BRIEFING CENTER) です。現在、NASAで開発、実験を行っている最新のトピックについて分かりやすく紹介してくれます。ここでは、色々と質問することもできます。
Astronaut Gallery
宇宙飛行士のギャラリーでは、宇宙飛行士が装着した宇宙服の数々が展示されています。こちらは、アポロ計画からスペースシャトルにかけて活躍した宇宙飛行士、John W. Young さんのスペースシャトル第一回目のフライト、STS-1 の時に着用したものです。
宇宙飛行士ギャラリーでは、これまで宇宙に飛び立った全クルーの集合写真が飾られています。日本人の宇宙飛行士の写真もあります。また、1967年のアポロ1号、1986年のチャレンジャー号、2003年のコロンビア号など悲しい結果となったしまったクルーたちの写真には、黒い斜めの線がつけられています。
キッズコーナー
キッズが遊べる大人気コーナーもあります。宇宙船の操縦体験など夢中で楽しんでいました。
館内には、この他、大人も楽しめるロケットの発射、着陸時の様子を体感できる、無料のアトラクションや、よりスリリングな有料のシミュレーションアトラクションもあります。
ヒューストン宇宙センターのランチ
ヒューストンスペースセンターは、開館から閉館まで丸一日遊べる場所なので、ほとんどの人はこの館内のフードコートでランチを食べることになります。ピザやハンバーガー、サラダなどアメリカのフードコートの定番メニューがあります。値段はそんなに高くなく味も普通です。ピザはどんどん焼いていて、出来立ての温かいものを食べられます。
食べ物の持ち込みは特別な理由がない限り原則不可です。水は中でリフィルができます。
ヒューストン宇宙センターのお土産
館内には、入口左手にある大きな Space Trader Gift Shop と、トラムツアーの出発場所近くにある The Gift Station の二つのミュージアムショップがあります。ヒューストンの観光パス を提示すると 10%割引でお土産を買えました。
キッズ用から大人のものまで、宇宙服っぽい服からTシャツ、キーホルダー、マグカップ、ぬいぐるみなど幅広いお土産品が揃っています。
スペースセンターらしい宇宙関連のお土産も面白いものがあり、中でも宇宙食はお土産として人気があります。こちらは宇宙食のアイスクリームです。
ヒューストン宇宙センターへ訪れるために、ヒューストンへ旅行にやってくる人も多いほど、NASAのヒューストン宇宙センターは、ヒューストンへ訪れたら外せない有名観光名所です。
ヒューストンの観光パス を使うと、ヒューストン観光をお得に楽しめておすすめです。
ヒューストン宇宙センター
スペースセンターヒューストン Space Center Houston
1601 E NASA Pkwy, Houston, TX 77058 地図
もう一つの有名な NASA の宇宙センター、ケネディ宇宙センターもおすすめです。フロリダ州オーランドを訪れる際には是非。
アメリカ、テキサス州、ヒューストンのおすすめ観光&グルメ特集はこちら。
ヒューストンの割引観光パス、シティパス を使うと、ヒューストン宇宙センターも合わせて、色々お得に観光を楽しめおすすめです。