今日、フロリダ州ケープカナベラルのNASAの基地で、現在、世界で最もパワフルで、最大積載量を誇るイーロンマスクさんのスペースX (SpaceX) のロケット、ファルコンヘビー (Falcon Heavy) の打ち上げが行われ、見事に成功しました。打ち上げに使用された2機の一次ロケットも無事、地上に着陸を果たし、イーロンマスクさんの赤いテスラのロードスターを乗せたファルコンヘビーのテスト飛行により、宇宙旅行、火星への人類到達へ向け一歩前進です。
ファルコンヘビーは、当初1月中の打ち上げが予定されていましたが、アメリカ連邦政府のシャットダウン の影響もあり、最終的に、今日、2月6日午後3時45分に打ち上げが行われました。次回の政府シャットダウンの可能性がある2月9日を考慮したスケジュールと思われます。ファルコンヘビーは、かつて、NASAのアポロプロジェクトの時に使用され、現在ケネディ宇宙センターに展示されている Saturn V に次いで、巨大なロケットで、現在稼働中のロケットでは、世界最大のもので、今回がそのロケットの初飛行となりました。失敗する可能性もあるとイーロンマスクさんも心配していましたが、無事成功となりました。
こちらが、今日のファルコンヘビーの打ち上げ時の様子です。
3台使用されたブースター (一次ロケット)のうち2台は無事に着陸しました。もうひとつのメインブースターは、海上での着地が予定されていましたが、その姿は見られず、失ってしまったと思われます。
Now that's what you call a landing https://t.co/m0NeswinwM #FalconHeavy pic.twitter.com/Cr5KIwFp5R
— WIRED Science (@WIREDScience) February 6, 2018
NASAもお祝いのツイートをしていました。
Congratulations @SpaceX! Acting Administrator Lightfoot: "All of us in this business know the effort it takes to get to a first flight…and recognize the tremendous accomplishment we witnessed today" https://t.co/SvJG2157zA https://t.co/JJK1RKFtPC
— NASA (@NASA) February 6, 2018
今後、SpaceX のファルコンヘビーに続き、NASAのSLS(Space Launch System)、SpaceX の Big Falcon、Blue Origin の New Glenn など新しい巨大ロケットの開発が続々と進められています。
こちらでも紹介しましたが、イーロンマスクさんやNASAを中心に、人類を火星に送ることを目指した競争は、すでにスタートしています。
ロケットの打ち上げ予定の日にケネディ宇宙センターを訪れると、サターンVを見学したりと、これまでの宇宙開発の歴史と一緒に打ち上げの観察も楽しめます。