今日はイースターサンデーということで、教会で特別のミサがあったり、イースターエッグ探し、うさぎのチョコレートを食べたり、と様々なイースターにちなんだイベントも行われ、春の到来が感じられる日でした。
そんなイースターにちなんで、ニューヨークのかわいいカトリックの教会を紹介します。ダウンタウンのフィナンシャルディストリクトの高層ビルに囲まれて、ひとつだけぽつんと小さな赤煉瓦の教会が建っています。中に入ると静寂の空間が広がり、とても落ち着く素敵な教会です。
ニューヨークは、アメリカ建国当時の建物で現在でも残されているものは数少ないのですが、そんな貴重な建物の一つが1793年に建てられたというダウンタウンのフィナンシャルディストリクトにある James Watson House です。国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) にも指定されていて、少しボストンやフィラデルフィアのような雰囲気が感じられます。
周囲が高層ビルということで、逆に目立つ建物で、ミュージアムかなと思わせる雰囲気がありますが、James Watson House とその隣の建物は、カトリックの教会、Church of Our Lady of the Rosary Seton Shrine となっていて、地元の人がふらりとお祈りに立ち寄ったりする場所となっています。
かつてはアイルランドの大飢饉時にニューヨークへ押し寄せたアイルランド系移民のミッションとしての役割を果たしていたそうです。
アメリカはイギリス国教会などプロテスタント系により築かれた国ですが、Elizabeth Ann Setonさんは、18世紀のアメリカ独立戦争中にアメリカに生まれ、初めてカトリック教徒となった人で、カトリック系の女子校を設立するなどカトリックの布教に貢献し、後にローマ法王により列聖された人だそうです。
そして、この場所は Elizabeth Ann Seton さんが実際に住んでいたこともありました。
可愛らしい額絵が並ぶ明るいとても雰囲気のいい教会です。
めずらしい女性らしい優しく暖かい雰囲気の教会です。
にぎやかな街中にあるとは思えないような一歩教会の中に入ると別世界の静かな時が流れています。
Shrine of St. Elizabeth Ann Bayley Seton
7 State St, New York, NY 10004 MAP
ところで、イースターサンデーの前々日の金曜日は「グッドフライデー (Good Friday)」 と呼ばれ、キリストが磔刑で処刑された日なのですが、その翌々日のイースターサンデーにキリストは復活したとされています。様々な文化や慣習が取り入れられながら、現在へと続いています。
こちらではそんなイースターについて解説されています。