ニューヨークはカフェブームで、今やこだわりの美味しいローカルなコーヒー屋さんが街中にあふれています。そんな中、アメリカでその流行のきっかけとなり、すごいペースでお店を増やし続け、隆盛を誇ってきたスターバックスですが、見方によっては、マクドナルドなどと同じどこでも目につく巨大チェーン店のひとつとなってしまったとも言えます。今の時代の潮流でもある、ありきたりなチェーン店よりも独特の個性、そして質と価値を大切にする人の増えている今の世の中、このままではニューヨーカーに受け入れられなくなってきてしまうかも、といったマクドナルド化の恐怖心を持っているのではないでしょうか。私自身もずいぶんと長いこと、スタバに訪れることがなかったのですが、先日、グリニッジビレッジのブリーカーストリート沿いでふと目に入ってきたおしゃれな雰囲気のお店はなんとスタバだったのです。

店内は、ダクトをむき出しにし、シンプルクールな黒とグレーを貴重にした壁で、照明の使い方とか、なかなか今風です。おしゃれなボードに、ナチュラルウッド風のカウンターやテーブルもいい感じ。

何よりも、今風だ！と思わせたのは、オープンな空間にどんっと置かれた巨大なテーブル、そして、そこにはMacbookを開いている人たちが並んでいたことかな。ひとり、また、ひとりとそこに座る人たちは増えていきました。最近、快適なWiFiを提供する居心地のいいカフェには人がいっぱい集まってきます。時々、みんながMacを開いて黙々と作業していたりするので、ここはオフィス？！！って思うようなびっくりな光景を見ることもあります。最近、あまりにもみんなが全員揃ってMacなのも驚きです。すごいブランド力ですね。

ひさしぶりに飲んでみた抹茶フラペチーノが美味しかったです。作ってくれる人によって、少しバラつきがあるようですが、これはなかなか上出来でした。残念ながらこの日は5時を過ぎていて逃してしまいましたが、明日まで “Frappuccino Happy Hour” で3時から5時までフラペチーノが半額のようですよ。『スタバではグランデを買え!』なんていう本がありますが、結構、女の子でもみんな普通にオーダーしているグランデサイズ！でもやっぱりこれは大き過ぎるよ（笑）しかも普通みんなはさらにこれにクリームまでのってるし。

忙しいニューヨークの人々が並んでいる間にさくっと取れるように配慮された棚も昔より全然いい感じです。

モダンアート風なインテリアも取り入れて。ニューヨークのスタバというとお店も狭く、ゴミゴミしている感じがしますが、ここは、ゆったりとした快適な空間で、人も多過ぎず、トイレも行列せず珍しく居心地のいいお店でしたよ。

こんな記事にもありましたが、昨年からファーストフードのようなありきたりなチェーン店と認識されないように、新しいデザインストラテジーである”Act Loal”の下、画一化しないで、ローカル性を出し、その土地、場所ならではのお店のデザインを推進しているそうです。スタバのメンバーシップとかもいい感じに浸透しているし、スタバは色々がんばってますね。

スターバックス　Starbucks
239 Bleecker St New York, NY 10014