今では世界中のあらゆる場所で見かけるようになっているあのスターバックスコーヒー (Starbucks Coffee) は、シアトルが発祥地です。そのスターバックスの最初のお店、スタバ一号店はパイクプレースマーケットのすぐ近くにあります。
スターバックスの一号店は、さすがの人気ぶりでした。この小さなコーヒーショップが、現在のスタバのように成長を遂げたことに感銘を受けます。
スターバックスは、まだインスタントコーヒーなど品質の高くない大量消費型のコーヒーが隆盛だった時代に、Peet’s Coffee & Tea の創業者 Alfred Peet さんに影響を受け、シアトルで高品質のコーヒーを提供しようと1971年に創業されました。
スタバがスタートしてしばらくのち、創業者の一人が、スタバの創業のロールモデルでもあった Peet’s Coffee を買収します。そこで、スタバの創業者は、こともあろうに、その買収した Peet’s Coffee のビジネスに集中するために、今度はスタバを売却してしまうのです。1987年にそのスターバックスを引き受けて購入したのが現在のスタバのCEOである Howard Schultz さんです。Howard Schultz さんは、以前スターバックスで従業員として働いていたこともあり、オーナーとの意見の対立から、自分のコーヒー店を立ち上げていた所、売却の話がやってきたそうです。
買収後、スターバックスの名前を残し営業していきますが、アメリカのコーヒー界では「セカンドウェーブ」の流れとなり、スタバは消費者の趣向の変化と共に大きく成長を遂げていきます。スタバは景気の変動に伴い、何度か大量に店舗を閉鎖することはあったようですが、全体的には高い成長率を維持し今に続いています。
スターバックスの一号店はパイクプレイスにあるこの店舗だと現在では知られていますが、実は正確にいうと、本当の1号店となる最初の店舗は別にありました。1976年に最初の店舗から現在のパイクプレイスの店舗の場所、1912 Pike Place Market に移ってきたため、現存するお店の中で最古となるのがこの店舗となり、スターバックスの一号店として知られるようになりました。お店の雰囲気などは当時のまま残しているようです。
今ではスターバックスはどこにでもあるので、改めてスペシャル感を感じることはありませんが、やはり一号店ということで人気のスポットになっているのかもしれません。
こちらのビデオでは Howard Schultz さんがスターバックスの軌跡について紹介しています。ブルックリンの出身だそうです。
スタバのCEO、Howard Schultz さんも、スタートして最初の頃はやはり大変だったそうで、自分のサラリーも出せない中、奥さんが赤ちゃんを妊娠したんだそうです。そんな中、スターバックスの生き残りをかけて、がむしゃらに必死にがんばり乗り切った、そんな時代もあったそうです。
苦労を乗り越えて、現在のスタバの成功の時代を築いた彼のリーダーシップについてのコメントに共感できる部分もあります。
流行は移ろいやすいものです。最近のコーヒーは「セカンドウェーブ」からさらに品質にこだわった「サードウェーブ」へと移ってきています。そんな流れの中、ニッチにフォーカスしたたくさんの小さなプレミアムコーヒー屋さんが続々と登場しています。
世界中に展開するスターバックスは、店舗数が増え過ぎたこともあり、目新しさがなくなりつつありますが、今後はアップスケールのプレミアムビジネスの開発に力を注いでいくようです。
そんなスターバックスのアップスケールなプレミアム店として、実はシアトルに、スペシャルなコーヒーを扱うリザーブ・ロースタリー&テイスティングルーム (Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room) というお店があります。場所はこの一号店から少し離れた別の場所になります。(1124 PIKE STREET SEATTLE, WA 98101 MAP)
スターバックス1号店 パイクプレイス
Starbucks 1st and pike
1912 Pike Pl, Seattle, WA 98101 MAP
スターバックス一号店は、有名なパイクプレイスマーケットのすぐ近くにあります。
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