ニューヨークのスタテンアイランドのスナッグハーバーには、スタテンアイランドで最古の博物館、スタテンアイランドミュージアム (Staten Island Museum at Snug Harbor) があります。スナッグハーバーのグリークリバイバル様式の歴史的な建物にありますが、内装は完全にモダンで、展示の内容も、世界の様々な地域の歴史的な遺品から、スタテンアイランドや海をテーマとしたアート作品、スタテンアイランドの歴史など幅広いセレクションで、スタテンアイランドのことを知ることができる面白いミュージアムです。館内の一室には、スタテンアイランドで発見されたという、絶滅してしまったゾウのような古代動物、マストドンの化石と一緒に、その姿を再現したものも展示されています。
スタテンアイランドミュージアム (Staten Island Museum at Snug Harbor) は、1881年に、スタテンアイランドで設立された博物館で、様々な時代と地域の歴史的な遺品、自然科学の標本、美術作品など幅広いコレクションを誇る総合ミュージアムです。以前は、島内のいくつかの場所にコレクションが点在していたようですが、2015年より、現在のスナッグハーバーに集約され、そんな中からいくつかのテーマに沿った企画展が行われています。
館内は、3フロアで、最上階の2階のギャラリーでは、世界の様々な地域の歴史的な遺品が紹介されています。”Opening the Treasure Box: Bringing the World Home” という名前の企画展で、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど世界各地の興味深い品々を見ることができます。
中世ヨーロッパの騎士の鎧、プレートアーマーなども展示されていました。
こんな可愛らしい中国のインテリアのミニチュアもありました。
2階のもう一つのギャラリーでは、スタテンアイランドをテーマとした絵画展、”Staten Island SEEN” が行われています。
例えば、こんなユーモラスなアニメ風な作品があったり、様々なタイプの作品が展示されています。
1階の小部屋では、マンモスに似た絶滅してしまった古代動物、マストドンの展示、Remember the Mastodon: Diversity & Preservation がありました。なんと、スタテンアイランドで発見されたというマストドンの化石です。
絶滅した動物を再生させるという研究があるようですが、こちらの映像では、マンモスとマストドンの違いが紹介されています。
この他、ニューヨークの街角を舞台に、色々ないたずらを行い、そんないたずらに対する人々の反応を面白い可笑しく紹介するアメリカの人気テレビリアリティーコメディーショー、”Impractical Jokers: Homecoming” の特別展も開催されています。番組の顔となっている4人の即興コメディアンは、スタテンアイランドで同じ高校に通った同級生だそうです。入口には、ダヴィンチのモナリザ、フェルメールの真珠の耳飾りの少女など有名な作品の顔が、コメディアンの顔に変身しています。
2011年からはじまり、現在も続いている番組で、ニューヨークの街角でドッキリに遭遇することもあるかもしれません。ただし、長く続く番組なので、今では、顔が知られてしまっていてばれてしまうことも結構あるようです。
番組にまつわる様々な展示がされていました。
この他、スタテンアイランドの変遷を紹介する展示、”From Farm to City” も地下で行われています。
お土産屋さんでは、展示にちなんだ色々な可愛いグッズがあります。
スタテンアイランドミュージアムは、実際は膨大なコレクションを持つミュージアムなのですが、現在は、スナッグハーバーのゲートの正面にある5つの建物のうち一番右の一つだけでの展示となり、スペースの関係上、見学できるものに制限があり、少し小さく感じますが、今後、隣の建物まで拡張する予定もあるそうです。
スタテンアイランドミュージアム Staten Island Museum at Snug Harbor
A, 1000 Richmond Terrace, Staten Island, NY 10301 地図
スタテンアイランドミュージアムのあるスナッグハーバーには、他にも色々と見どころがあり、探検してみると面白いです。