久しぶりに、スタテンアイランドフェリーに乗って、自由の女神を見に行って来ました。自由の女神は、コロナのため、3月16日以降閉鎖となり現在に至っています。普段は、旅行者でいっぱいの自由の女神のリバティ島ですが、今は誰もいない、かなり珍しい不思議な光景が広がっています。リバティ島へのフェリーや観光クルーズは、全てお休み中ということで、現在、自由の女神を正面から近くで見るための数少ない方法の一つが、スタテンアイランドフェリーとなります。スタテンアイランドフェリーは、ニューヨーク交通局 (NYC DOC) が運営する、ニューヨーク、マンハッタンと、スタテンアイランドを結ぶフェリーで、ニューヨークならではの高層ビルと自由の女神の景色を楽しめるおすすめのフェリーです。
オレンジ色の船体がトレードマークのスタテンアイランドフェリーは、ニューヨーク市交通局が運営するニューヨークの公共交通機関の一つで、マンハッタンの最南端にある、ホワイトホールターミナル (Whitehall Terminal) と、スタテンアイランドの最北端にある、セントジョージ (St George Terminal) を25分で結ぶ、無料の交通手段となっています。ローカルには、通勤など日常の移動手段となっている一方、ちょっとしたニューヨークハーバークルーズが楽しめ、ニューヨーカーや旅行者にも人気があります。
スタテンアイランドフェリーは、エッセンシャルワーカーの通勤用に、ロックダウン中も運航を続けていました。経済再開後の現在は、だいぶ通常時に近くなっていますが、通常時とは少し違った スケジュール で、コロナ対策下で運航しています。
ニューヨークの With コロナ時代のニューノーマルといったら、まず一番に挙げられるのが、マスクです。船内では、マスク着用が必須となっており、マスクを持っていない人を見つけると配られている姿も見かけました。そしてもう一つが、ソーシャルディスタンスです。この数か月の間にニューヨーカーたちはしっかり学びましたが、街中どこへ行っても、ソーシャルディスタンスの目印がついています。今はまだ乗客がそれ程多くない事もあり、そんなに厳密ではない感じでみんな好きに待っていました。ニューヨークでは、フェリーの乗客数など 様々なデータ が公開されており、そんなデータによると、ロックダウン中は、昨年同月と比べると10% 前後でしたが、現在もまだ少なく、少しづつ回復してきているところです。
ニューヨーク、ロウアーマンハッタンの美しい摩天楼を見ながら、いざ出航です!
スタテンアイランドフェリーは、いくつかのタイプの船 がありますが、ほとんどの船には、外の席があり、安心です。まだまだ乗客が少ないので、ゆったりと座れます。
座席式の場所には、ソーシャルディスタンスを促すように、交互にバツ印がつけられていて、座っていい席と空けるべき席がわかるようになっています。
スタテンアイランドフェリーでは、ロウアーマンハッタンの摩天楼、ブルックリンブリッジ、エリス島、ガバナーズアイランドなどなど様々なスポットを見ることができますが、ハイライトは、やはり自由の女神で、正面からの姿も見ることができます。
リバティ島からお客さんのいなくなったロックダウン中には、自由の女神のバーチャルツアーも完成し、トーチや王冠の中からの景色も体験できるようになりました。
ニューヨークの一番人気の観光スポット、自由の女神については、詳しくは、こちらをどうぞ。ミュージアムも新しくできました!
背景に高層ビルが登場したりと中々普段見ることがない角度からの自由の女神を見ることができ楽しいです。
ニューヨークハーバーからのマンハッタン周辺の全景も絶景です。
ニューヨークシティとは思えない、のどかな景色も楽しめて、ささやかなバケーション気分。こちらは、ニュージャージー州の Bayonne のゴルフ場ですが、スタテンアイランドにも色々とゴルフ場があり、ゴルフバッグを持ってフェリーに乗っている人も見かけます。
スタテン島到着!島の最北端にあるセントジョージターミナル (St. George Terminal) に到着です。そのまま引き返す場合でも、必ず一端下船するルールとなっています。
スタテンアイランドは、再開発が行われ、フェリーターミナル周辺も今とても綺麗です。
ターミナルのお隣には、最新のショッピングスポット、エンパイアアウトレットが登場しているので、立ち寄ってみるのもおすすめです。
スタテンアイランドには、その他、色々な見どころもあるので、ミュージアムなどがオープンしたら足を運んでみるのもおすすめです。今年は、7月1日から海開きですが、スタテンアイランドの東部には、South Beach や Midland Beach などビーチもあります。
この日は、夕焼け時には、少し早かったですが、タイミングを合わせると、美しい夕日も楽しめます。
ニューヨークでは、まだまだ多くの観光スポットが閉鎖されていますが、スタテンアイランドフェリーでのニューヨークハーバークルーズは、そんな中でも楽しむことができ、ちょっとした旅行気分が味わえおすすめです。
1817年に誕生したスタテンアイランドフェリーは、これまでたくさんの人が利用して来た、歴史あるニューヨークの交通手段として欠かせないフェリーです。ニューヨークのアイコンとして、例えば、映画のスパイダーマン:ホームカミング(予告編)など色々な作品にも登場しています。こちらの映像は、1960年頃のものだそうですが、現在も変わらない景観が見られます。
普段のスタテンアイランドフェリーの様子は、こちらで紹介しています。
コロナ後、ニューヨークの地下鉄も様子が変わりました。ニューノーマルはこんな感じです。