スーパーフラワーブラッドムーン 大きな赤い満月!アメリカ西部 日本などでは皆既月食

Moon

ニューヨークでは、今夜は、うっすらと雲がかかった美しい満月が出ています。今夜から明日、5月26日早朝にかけては、5月の満月で、しかも、特別な珍しい満月、スーパーフラワーブラッドムーン (Super Flower Blood Moon) となります。「スーパーフラワーブラッドムーン」とは、月が地球に接近し、巨大に見える「スーパームーン」と、5月の満月「フラワームーン」が重なり、さらに、月食で赤く輝く月「ブラッドムーン」までもが偶然重なって見られるとても珍しい現象です。アメリカから太平洋を挟んでアジアまでの広範囲では、天気が良ければ、月食が見られ、特に、アメリカ西部から東アジアにかけては、完全に月が地球の影に隠れ、月が赤く輝く皆既月食を見ることができます。

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月が地球に接近した状態で満月を迎える、スーパームーンは、年に数回見られますが、今年最後のスーパームーンが、明日、5月26日となります。スーパームーンは、ちょうど一ヵ月前の4月26日にも見られ、4月の満月だったことから「スーパーピンクムーン」と呼ばれていました。

ニューヨークの摩天楼に上る巨大な明るい満月 スーパーピンクムーン!月の出の方角を知る便利アプリ

今回は、5月のスーパームーンと言うことで、スーパーフラワームーンとなりますが、アメリカ西部から太平洋を挟んで東アジアにかけては、皆既月食も重なり、月食に伴い、月が赤く輝く、ブラッドムーンとなるので、すべて合わせて、スーパーフラワーブラッドムーン (Super Flower Blood Moon) と呼ばれています。

月食がはじまるのは、アメリカ東部時間の日の出前後に当たります。こちら の NASA のサイトで紹介されているように、下図でいうと、黄緑色のラインの内側は、皆既月食が見られます。エリアでいうと、アメリカ西部から東アジアにかけてです。
そして、その少し外側のエリアは、部分食が見られます。アメリカの広範囲がそれにあたります。ですが、残念ながら、ニューヨーク周辺とニューイングランド地方は今回は見られません。

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(NASA)

部分食がスタートするのが、アメリカ東部時間 (EDT) でいうと、朝5時44分で、皆既食がはじまるのが 7時11分、最大食となるのが 7時18分、皆既食の終了が 7時25分、部分食は 8時52分に終了します。ちょうどフルムーンとなるのは、7時13分です。
ニューヨークで今回見られない理由は、日の出の時間が早いからです。ニューヨークの日の出の時間は、5時30分なので、上記の部分食の開始時間前にすでに太陽が昇ってしまいます。

アメリカ西海岸の現地時間では、4時11分頃から、日本の現地時間では、20時11分頃からはじまり、15分程続きます。

ニューヨーク周辺では見られないのは残念ですが、LA にあるグリフィス天文台 (Griffith Observatory) などでは、皆既食の様子がライブストリームされます。

グリフィス天文台は、LA の素晴らしい絶景夕焼けスポットです。

グリフィス天文台からのロサンゼルス絶景夕焼けビュー Griffith Observatory

アリゾナ州にある、ローウェル天文台 (Lowell Observatory) でもライブストリームが行われます。映像は こちら です。

スーパーフラワーブラッドムーン 大きな赤い満月!アメリカ西部 日本などでは皆既月食 was last modified: 5月 25th, 2021 by mikissh