Brooklyn Museum (3)

アメリカ最高裁判所判事 ルース・ベイダー・ギンズバーグ死去 絶大な人気の女性判事の死がアメリカの今後に大きく影響?!

Brooklyn Museum (3)

アメリカ最高裁判所判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ (Ruth Bader Ginsburg) さんが、9月18日、87歳で亡くなりました。ビル・クリントン大統領時の1993年に最高裁の判事に任命されて以来、何と27年もの間、職務を継続し、リベラル派の代表として絶大な人気を誇った女性判事で、9人の最高裁判事の中で、最高齢でした。ルース・ベイダー・ギンズバーグさんは、ニューヨーク、ブルックリン出身で、かつてコロンビア大学の教授だったこともあり、ニューヨークと関係が深く、長年、女性の権利や労働者の権利の獲得で大活躍してきた人物です。そんなアメリカの偉大な最高裁判所判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの死が、今全米に衝撃を与えていますが、なぜ一人の判事の死に、アメリカ人たちは今こんなに慌てているのでしょうか?実は、これから迎えるアメリカ大統領選とも関係がありますが、アメリカが、これから大きく変わるきっかけとなるかもしれないからなのです。

Supreme Court of the United States

アメリカ最高裁の判事の中で87歳と最高齢だったリベラル派の女性判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ (Ruth Bader Ginsburg) さんが、一昨日、9月18日、膵臓がんの合併症により、亡くなりました。ルース・ベイダー・ギンズバーグ (Ruth Bader Ginsburg) さんは、アメリカで2番目に最高裁判事に任命された女性で、9人で構成される アメリカ最高裁所判事 の中で、現在では、女性が3名となっていました。
最高裁判事は、大統領により指名され、議会が承認する形で選ばれますが、現在、共和党の大統領により指名された保守派の判事が5名おり、民主党の大統領により指名されたリベラル派の判事が4名おり、これまで両党のパワーバランスが保たれていました。

Washington Monument (24)

リベラル派の一人であった、ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの空きポストは、アメリカ大統領選を6週間後に控えた直前のため、民主主義の原則によると、新たに選出される大統領が指名すべきという道理がかなっていると思いますが、保守派共和党のトランプ大統領が、選挙前に指名し、共和党が多数派を占める上院議会が承認するのか、大きな注目を集めています。もし、保守派の判事が選ばれれば、最高裁における保守派とリベラル派の均衡が崩れることになり、これから最高裁での審理が予定されているオバマケアをはじめ、今後のアメリカ社会に大きな影響を与えかねないことになります。前回の2016年の大統領選前にも、最高裁判事の Antonin Scalia さんが死去し、同様の状況となりましたが、9ヵ月前と大統領選前だったことを理由に、当時も多数派を占めていた共和党のリーダー、Mitch McConnell さんは、オバマ大統領の指名した最高裁判事候補の採決を拒否し、結局そのポストは、大統領選後、トランプ大統領が指名した別の候補者が選ばれています。

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ルース・ベイダー・ギンズバーグさんは、1999年に初めて癌にかかって以来、何度も治癒し、再発を繰り返していました。最近も、病院への入退院を繰り返していました。そんな中、”My most fervent wish is that I will not be replaced until a new president is installed.” という言葉を残しているのですが、ルース・ベイダー・ギンズバーグさんは、新大統領が決まるまで続ける意気込みで、頑張って職務を継続してきていました。

ルース・ベイダー・ギンズバーグさんは、1933年、ブルックリンでユダヤ系の家庭に生まれ、コーネル、ハーバード、コロンビアなど名門大学で学び、ラトガースやコロンビア大学で教授を務めていました。 アメリカ自由人権協会 (ACLU) で、女性の権利プロジェクトの創設者の一人としても知られています。ビル・クリントン大統領時の1993年に最高裁判事に任命されて以来、亡くなるまで、女性、労働者、LGBTQ+ の擁護、権利向上など平等な社会を目指すリベラル派を代表する判事として大活躍して来ました。
こちらの映像では、ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの生涯が紹介されています。

ルース・ベイダー・ギンズバーグさんは、ドキュメンター映画、RBG (予告編) に登場したりと人気者でしたが、そんなルース・ベイダー・ギンズバーグの知られざる面々がこちらで紹介されています。

6ヵ月間の長い閉館を経て、9月12日から ブルックリン美術館が再開しています が、そのブルックリン美術館の5階のアメリカンギャラリーでは、昨年2019年秋から Justice is here! という題名の展示がされています。実はここに、ブルックリン出身である、ルース・ベイダー・ギンズバーグ (Ruth Bader Ginsburg) さん自身が寄贈した肖像画が展示されているのです。
この絵は、ルース・ベイダー・ギンズバーグさんのご活躍と偉大な功績を改めて知るきっかけにもなりました。機会があればぜひ訪れてみて下さい。

Brooklyn Museum (1)

ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの今までの思いを引き継いでくれるようなアメリカ最高裁判所判事の誕生を願いますが、これからアメリカがどうなっていくのか、目が離せません。

アメリカ最高裁判所判事 ルース・ベイダー・ギンズバーグ死去 絶大な人気の女性判事の死がアメリカの今後に大きく影響?! was last modified: 9月 29th, 2020 by mikissh