ニューヨーク、マンハッタンの中で、ハロウィンの季節になると特にお散歩したくなるのが、歴史のあるブラウンストーン、ブリックの古い町並みと、新しいおしゃれな店の混在するウェストビレッジ。そんなウェストビレッジでの久々のゆったり休日の散歩中、ふと出会ったのがこんなベーカリーです。
“Best Sea Salt Chocolate Chip Cookie in Town” !という店の看板に思わずつられながらも、雰囲気も良さそうなので、期待を膨らませながら入ってみました。
そのお店は、ハドソンストリート沿いにあるSweet Corner Bakeshop(スイートコーナーベイクショップ)。トップの写真は、お店のもので、シーソルトチョコレートチップクッキー。このお店の自信作です。
どんなスイーツがあるのかな、と眺めてみると、ケーキやムース、エクレアなどもショーウィンドーに並んでいてどれもこれもおいしそう。
ベイカリー系のものは、こちら。さすがブラジル出身の人のお店ということで、ポンデケージョまであります。
あれ?お目当てのシーソルトチョコレートチップクッキーが空っぽなんですけど。。。
と、心配するまもなく、「今焼きあがったばかりでオーブンの中にあるよ」ということで一安心。
そのあつあつできたてのフレッシュなクッキーと、チョコレートクロワッサン、コーヒーを注文しました。
このお店の Sea Salt Chocolate Chip Cookieがベストと言われるゆえんは、選び抜かれたクオリティの高い素材だけを使って作られているからです。
そのこだわりの素材とは、4種類のチョコレートとフランス直輸入のシーソルト。ベルギーの有名な高級チョコレート、Callebautを使用。ダークチョコレートココアパウダー、セミスイートチョコレートチップ、ミルクとダークのチョコレートチャンクを混ぜて作られたクッキー。そして最後の決め手に、フランス直輸入のこだわりのシーソルトをかけてできあがったクッキー。これが本当に絶妙の味のハーモニーを奏でます。シーソルトとチョコレートがすごくあうのです。
こちらがそのクッキー。シーソルトが光り輝いています。うーん、最適な柔らかさ。焼きたてということでさらに美味しさアップしているかもしれませんが、絶品です。リピートリスト入り。
コーヒーはブラジリアンとコロンビアンの豆のブレンドコーヒーで飲み易いマイルドな味。どんどんお客さんが入ってきて、大きなSea Salt Chocolate Chip Cookieとコーヒーを買っていきます。すごい人気!
今まで色々な所でチョコレートクロワッサンを食べていますが、ここのは個人的にはベストの域に入るくらいのおいしいさです。さっくさくの生地と濃厚なチョコレートが虜になりそうでした。エクレアも人気があったので、やっぱりチョコレート系がおすすめのよう。
ここのベイクショップでは、オーダーメイドのケーキも作っていて、その作成の様子をガラス越しに見ることができます。ハロウィン飾りを作っている様子や、おしゃれなカップケーキ、大きなデコレーションケーキ、丁寧に仕上げられていく様子を見ているのがなかなか楽しいです。割と新しい店のような気がしますが、地元民から支持されていて、お店の人たちみんないつも笑顔でいい雰囲気のお店です。
このウェストビレッジ周辺にはセンスのいい小さいお店が他にも色々あります。例えば、ベイクショップのご近所で目をひいたのはこちらのペットポートレイトショップ。ペット好きのニューヨーカー、こういうおもしろいアイディアのお店好きな人多そう。
ウェストビレッジの周辺といえば、美しいレンガ造りのタウンハウス。
つたで覆われた姿が本当に綺麗。
しかもよく見ると、このつた、ぶどうがなっているんです。
愛情こめて家を大切にしている様子がすごく伝わってきます。
ドラマ、セックス・アンド・ザ・シティのキャリーの家として撮影された場所(66 Perry St)もあります。ドラマの設定ではアッパーイーストなんですけど、実際の撮影は実はここなんです。ここは今もまだ観光客が訪れています。
そして、キャリーが愛してやまない靴のひとつ、セレブ御用達のジミーチュウのお店もこの近所に。
ドラマで出てきて有名になり過ぎたマグノリアベイカリー、ここもまだ行列が絶えないです。今年の6月表参道にオープンしたので日本人の姿は見かけなくなったかな。
ローカルにも、観光客にも人気のウェストビレッジエリア、新しいものと歴史あるものが入り混じり、独特の雰囲気を楽しめますよ。あちらこちらにゴースト伝説もあり、本当に出てもおかしくないと思わせる雰囲気、ハロウィン気分も盛り上がります。