ニューヨークには、たくさんの公園がありますが、最も個性的な公園の一つが、ロウアーマンハッタンのバッテリーパークシティにある、ティアドロップパーク (Teardrop Park) です。ニューヨークの公園は、芝生が開けた見晴らしがいい公園が多いですが、ティアドロップパークは、居住用高層ビルに囲まれた隠れ家的な場所にあり、公園の主役となっているのは、たくさんの岩です。起伏があり、普通の公園とは少し違った、アスレチックのような雰囲気になっています。近所の人だけが知っている隠れスポットという事で、ウエディングの写真撮影にやって来ていたり、子供たちが、自分たちの秘密基地のような感じで遊んでいたりと和やかな憩いの公園になっています。
ティアドロップパーク (Teardrop Park) があるのは、ロウアーマンハッタンのバッテリーパークシティ北部で、ハドソン川沿いにあるロックフェラーパークの内陸側の住宅地内にあります。ティアドロップパーク (Teardrop Park) は、ランドスケープアーキテクトの Michael Van Valkenburgh さんのデザインで、2004年に誕生し、さらに 2008年から2009年にかけて、道路を挟んだ南側にも拡張されました。
公園の核となっているのは、園内中央に位置する岩で造られた小高いエリアで、上部には、周囲が見渡せる遊歩道、側面には、水が流れ出ている清涼感溢れる壁があります。岩壁に流れ出す水は、冬には、氷になります。先日紹介した ティアドロップメモリアル 同様、911事件後すぐの2004年にオープンした公園で、この岩壁から流れ出る水の様子から、ティアドロップという名付けられたのかもしれません。
ティアドロップパーク (Teardrop Park) の園内では、ニューヨーク州産の岩が数多く使われています。壁だけでなく、園内の丘など、岩や自然に囲まれたアップステートのような雰囲気が再現されています。
岩でできた小高いエリアへ、階段を上って向かいます。
上には、長い滑り台や水遊び場など子供たちが楽しく遊べるスペースがあります。
砂場もあり、さらに奥にも公園が続いています。
公園の南北は、岩でできた遊歩道で分断されていますが、トンネルでも行き来できるようになっています。
北側には、岩のベンチや芝生など憩いのスペースが広がっています。のんびりと過ごしたい時には、こちらがおすすめです。
ハドソン川を埋め立てて造成された、海抜0m付近のバッテリーパークシティですが、アップタウンのセントラルパークやアップステートのようなカントリーサイドの雰囲気が感じられる面白いデザインの公園です。
ティアドロップパーク Teardrop Park 地図
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