ニューヨークに5店舗、中でもアッパーイーストには3店舗も展開している、スターバックス傘下のお茶専門店 ティーバナ (Teavana) は、ディスプレイがとても美しくお洒落な雰囲気のお茶専門店です。店員さんもフレンドリーで、思わず立ち止まって、ひとときのティータイムを過ごしてしまう居心地のいいお店。最近アメリカ、ニューヨークのお店が続々と日本へ進出していきますが、このお店も日本への進出という話もあるようです。
アッパーイーストサイドのレキシントン通りを歩いていると、こんなおもてなしのテイスティング用のお茶が店頭にあり、道行く女の子たちがワイルドオレンジブロッサムのアイスティと、ホットのチャイを飲み比べしている姿を見て、思わず私もいただいちゃいました。フレイバーティーだけど意外と飲みやすい、さっぱりとした味のお茶。道行く人たちが気軽に試飲できる雰囲気作りをしているので、お客さんの波が常に続き途絶えることのない、なかなかマーケティング上手なお店です。
私も思わず、お店のお姉さんに誘われるまま、店内に入って行ったところ、鉄器など様々なお茶器や、多くの種類のお茶が並んでいてビックリ。お店の中にもお茶の試飲があちらこちらに置いてあり、お茶道具の使い心地も試せるし、さらに多くのお茶の味も試せるしで、一石二鳥。
2012年12月にスターバックスがこのティーバナを$620 millionで買収しましたが、そもそもこのティーバナ(Teavana)のお店の始まりは、1997年アトランタ州ジョージアからでした。現在でもアメリカ南部ではコーヒーより紅茶が愛飲されている紅茶文化の地域ということもありますが、海外を旅行した経験をもとに夫婦でお茶専門店をスタートしたのが始まりだったようです。現在ではアメリカを中心に、カナダ、メキシコ、プエルトリコ、中東などに400店舗以上も支店がある巨大なチェーン店となっています。フレッシュでハイクオリティのお茶にこだわったお店ということで、スターバックスより価格帯は高めの設定です。
ところでなぜスターバックスがお茶専門店にまで進出し始めたのでしょう？
世界という広い視野でみたときに、やっぱりコーヒーよりお茶を飲む人口が多いことに気づいたからなのでしょう。2011年にコーヒー豆がかなり高騰しましたが、価格の高騰などがあると、コーヒー一本でやっているスタバとしてはリスクが高いということもあると思います。ヘルシー嗜好の人が増えてきた今の時代だからこそ、よりお茶に注目が集まりつつあるのかもしれません。
メニューには華やかなフレーバーティが多いですが、飲んでみると主張しすぎないフレイバーで飲みやすいものが多かったです。ピーチブロッサム・パイナップルティーなんていうものもあったけど、甘そうという予想に反して意外と飲みやすかったです。緑茶や、ウーロン茶、紅茶、ルイボスティ、ハーブティなどあらゆる世界のお茶を扱うお店なのですが、やはり特徴はオリジナルのフレイバーティー。
抹茶も販売しています。
昔はアメリカでお茶って言ったら砂糖がたっぷり入ったかなりあまーいお茶しかなかった気がしますが、最近はお茶自体を味わえたり、甘さ控えめを好む人も増えてきました。本当、昔は私の中で缶入りやペットボトルのお茶なんてアメリカでは絶対外で買ってはいけないもの、だったのですが、最近は普通に美味しいと思えるお茶が売られるようになってうれしいかぎりです。最近では伊藤園のお茶のペットボトル”お～いお茶”も多くのお店で見かけるようになりニューヨーカーにも人気があります。
ウーロン茶も癖のない飲みやすいタイプ。
5月ということで、母の日ギフト向けにもいいかもしれません。
ティーバナは、ニューヨークマンハッタン内に5店舗あります。
ティーバナ Teavana
販売＆喫茶(Teavana Fine Teas + Tea Bar Teavana Store)
アッパーイースト: 1073 3rd Avenue (63-64th St), New York, New York 10065
アッパーイースト: 1142 Madison Ave(84-85yh St), New York, New York 10028
グリニッジビレッジ: 771 Broadway(9-10th St), New York, New York 10003
販売のみ
アッパーウエスト: 2261 Broadway (at 81st), New York, New York 10024
アッパーイースト: 1291 Lexington Ave. #1291 (East 87th), New York, New York 10028
