アメリカでは、サンクスギビングデー (Thanksgiving Day) や、クリスマスに、七面鳥の丸焼きを食べる習慣があります。ターキーディナーに招待されて、ターキーブレストやレッグなどを少量だけいただく機会は多いと思いますが、なかなか勇気がいるのが、七面鳥の丸焼き(ターキーの丸焼き)作りです。せっかくのアメリカ生活、一度は、ターキーの丸焼きを作ってみるのも楽しいと思います。そういう私も今回はじめて、七面鳥の丸焼きを作ってみましたので、簡単なレシピのターキーの丸焼きの作り方を紹介します!
今回初めてターキーを作ってみて、ターキーの選び方など色々なことを知りました。
ターキーの大きさは、お店で見比べて小さめのものを選んで買ったつもりだったのですが、家に持って帰ってきてみたら、かなり大きく、冷凍庫、冷蔵庫のスペースをかなりとりました。
ターキーの大きさは、重さでいうとなんと 14lb。軽く十数人分ある大きさのターキーです。お店で売っているターキーは、大体、15lbくらいのものが多いので、平均的なサイズではあるのですが、オーブンを出し入れしたりすることを考えると、かなり重いので、一人で料理する場合は、できれば10lb以下の小さなターキーを見つけた方がいいと思います。
味的にも、若い小さいターキーの方が美味しいそうなので、人数が多い場合は、小さいターキーを二つ用意するようにしてもいいそうです。
アメリカ人のおうちでは、お父さんたちがターキーの調理の担当をしている理由がわかった気がします。
こちらが、七面鳥(ターキー)丸々一羽です。七面鳥をオーブンで焼く時のためのロースティングパンは、とりあえず今回は使い捨てのものを買いました。サイズがぴったりで、ターキー用のしっかりした強い素材のものを選びます。
七面鳥の丸焼きの準備自体はとても簡単です。
七面鳥が焼きあがったときにパサパサにならないように、焼く前に、七面鳥を丸ごと塩水につける Brining というのを一般的にするのですが、Brining をすでに終えた状態で売っているものを買ったので、焼く前の事前準備が簡単でした。
七面鳥の中にする詰めもの、スタッフィングは、中に詰めずに別で調理して、七面鳥のサイドディッシュとして出すので、香りづけ&水分補給のための、オレンジやリンゴを詰めて焼きました。この中身は焼きあがった後食べないのですが、特にオレンジはいい香りでおすすめだと思います。
本来ロースティングパンだとラックの上に七面鳥をのせるのですが、使い捨てロースティングパンなので、ラックの代わりに七面鳥の下に、適当な野菜をカットしたものを敷いています。
ちなみに、ターキーの表面には、ハーブバターを塗りこんでいます。準備段階では見た目は悪いですが、焼きあがった時いい感じになります。
オーブンでローストすること、4時間くらい。90分後くらいには、表面がいい色合いになってきたので、あとは、軽くアルミ箔をかぶせて焼きました。
ターキーがパサパサに仕上がらないよう、ハーブバターを表面と内側に塗り込んで焼いたのですが、こんがりいい色に焼きあがりました。しっかりとジューシーな仕上がりになり、拍子抜けするほど簡単でした。
ターキーの丸焼きの定番の付け合わせと言えば、スタッフィング (Stuffing) です。もともとは、ターキーの空洞部分に、様々な食材を詰めて、蒸し焼きにする料理ですが、食材にしっかり火を通すためには、七面鳥を相当長い時間ローストすることになってしまうので、個別に調理することが多くなっています。個別に調理する、スタッフィング (stuffing) のような料理は、ドレッシング (dressing) とも呼ばれています。
典型的な、スタッフィング (Stuffing) と言えば、様々な食材に加え、パンを使用しますが、ワイルドライスを使用したものもあります。イメージ的には、炊き込みパン、ご飯といった感じだと思います。
今回は、特別なお米は買わずに、日本米を使用し、栗とソーセージ、コーン、タマネギ、セロリなどを使って、パエリア風にライスを作ってみました。
そして、もう一品は、スクワッシュのキャセロール。イエローとグリーンのズッキーニをローストしたものに、サワークリームと、チェダーチーズを加え、
最後にトッピングにフライドオニオンをのせて、完成したキャセロールがこちらです。
ターキーに沿える、グレイビーソースも、ターキーについてきた部位を利用して作りました。
クランベリーソースは、冷凍のクランベリーを使って、数分で完成します。
デザートは、本当は、パンプキンパイを作ろうと思っていたのですが、ちょっと変わり種で、私の好きなココナッツクリームパイにしました。
普段、なかなかアメリカらしい料理を作る機会はありませんが、サンクスギビングデーやクリスマスなどは、試してみる絶好の機会だと思います。ジャガイモ、ニンジン、コーン、スイートポテト、スクワッシュ、パンプキン、クランベリー、グリーンビーン、ブロッコリー、バター、チェダーチーズ、サワークリームなど、アメリカ料理でよく使用する定番の食材さえ用意すれば、どのレシピもこれらの食材の組み合わせで、色々なものが作れます。
サンクスギビングデーや、クリスマスなど、みんなを呼んでパーティを開く場合は、その前に一度でいいから、七面鳥のディナーを作る経験をしてからにした方がいいかな、と思ってしまいました。時間配分とか一回作ると色々なことが学べて要領がわかるので、慌てずにすみます。いざやってみたら意外と楽しかったので、まだ一度も七面鳥の丸焼きにチャレンジしたことがない人でもおすすめです。
忙しいサンクスギビングデーやクリスマスなど、ご馳走を用意するパーティの日、もし手軽にご馳走を作りたいなら、アメリカのミールキット を使ってみるのもおすすめです。はじめてサンクスギビングのディナーやクリスマスのディナーなど、ご馳走を作る人にもわかりやすい、レシピと新鮮な食材が届くので、お料理教室のような感じでお料理を楽しめます。もちろんステーキやサーモンなど選べるメニューが色々あるので、普通のご馳走にも大活躍です。
サンキスギビングデーが終わると、次はいよいよ、ブラックフライデーです!
そして、クリスマスですね!