いよいよ、サンクスギビングデー、感謝祭の日がやってきます。毎年11月の第四木曜日がサンクスギビングデーとなっていて、2022年は 11月24日(木)です。ニューヨークでは、サンクスギビングデー前からホリデーシーズンモードとなり、街中がサンクスギビングとクリスマス関連のグッズで溢れてきます。家族や友人とのお食事会や旅行に出かける人も多く、一年中で最も移動する人が多いといわれるのが、サンクスギビングデー前後の日です。ニューヨークのペンステーションやグランドセントラル駅などは、人人人で埋め尽くされ、街は旅行者で溢れます。そんなに多くの人々が大移動する、一大イベントの日、感謝祭(サンクスギビングデー)とは一体どんな日なのでしょうか?紹介していきます。
「感謝祭」「サンクスギビング」 とは?
現在の形の「サンクスギビング」(感謝祭)のルーツは、マサチューセッツ州のプリマスにあります。自由を求めて新大陸にやってきたピルグリムたちが、プリマスに辿り着き、食べ物に困り苦しんでいたところ、原住民のネイティブアメリカンたちに助けられました。なんとか新大陸での生活の基盤を整えようとがんばってきた、ピルグリムたちは、その次の年には無事豊作を迎えることができ、喜び、ピルグリムたちに感謝し、お祝いをしたことが、「サンクスギビングの始まり」だとされています。
収穫の恵みを感謝する日である、サンクスギビングデー(感謝祭の日)には、
今では、家族や親せき、友人たちで集まり、七面鳥などの感謝祭のご馳走を囲みながら、賑やかに過ごす日となりました。
ピルグリムたちは、1620年、メイフラワー号に乗ってアメリカ大陸にやってきました。
「1620」の年号が刻まれたこちらの白い石は、以前、マサチューセッツ州のプリマスを訪れたときに見た「プリマスの石」です。「プリマスロック」(Plymouth Rock) と呼ばれている石で、自由を求めて新大陸にやってきたピルグリム達が、メイフラワー号で到着した、プリマスの象徴の石で、神殿のような建造物の中に安置されています。
プリマス以前にもバージニア州などで植民は進んでいましたが、イギリス王の名の下で、プリマスは、Mayflower Compact という住民による共同統治を初めて行った植民地でした。サンクスギビングデーは、その後の民衆による統治や、アメリカ独立につながった存在として重要視され、アメリカ独立初期の頃から祝い続けられている伝統ある祝日なのです。
収穫を祝い感謝する習慣は、その後もアメリカ各地で続き、南北戦争中、国としての統一感が求められていた時代に、雑誌の編集者だった Sarah Josepha Hale の提案に賛同した、エイブラハム・リンカーンにより、11月第4木曜日、当初は最終木曜日を、アメリカの国としての統一した祝日にしようと、現在の「サンクスギビングデー」”Thanksgiving Day” が制定されました。こちらに詳しくまとまっています。
メイシーズサンクスギビングデーパレード
感謝祭の日の毎年の恒例イベントとして、ニューヨークでは、メイシーズ サンクスギビングデー パレード Macy’s Thanksgiving Day Parade がお馴染みとなっています。1924年から始まった歴史あるパレードで、350万人もの人々が訪れる、大変大きなパレードイベントです。メイシーズのサンクスギビングパレードでは、毎年新しいバルーンが登場し話題となります。このメイシーズのサンクスギビングデーパレードは、毎年サンクスギビングデー当日の朝9時から12時まで開催されるイベントですが、すでに朝6時頃から場所の確保をしている人もいるくらい大人気のイベントです。
→ ニューヨークのサンクスギビングデー(感謝祭)パレード 詳細はこちら
巨大な可愛い風船がニューヨークの街中をパレードする、サンクスギビングデーパレードは、こんな楽しいパレードです。
サンクスギビングデーパレードには可愛い風船が続々と登場します。パレードを見に行った当日はこんな風に楽しめます。
サンクスギビングデー(感謝祭)に営業しているお店、お休みのお店
サンクスギビングデー(感謝祭)は、アメリカ人にとって一年のうちでもとても大切な祝日で、お店はお休みになるところがとても多いです。
特に近年、感謝祭の日は、例年は営業していたお店でもお休みすることを発表するお店が多く、いつも以上にお休みとなるお店が増えています。
サンクスギビングデーにお休みするお店
・トレーダージョーズ
・ターゲット
・メイシーズ
・Costco
・BJ’s
・ウォルマート
・ベストバイ
・ベッドバス&ビヨンド
・Aldi
・Publix
・バーンズアンドノーブルズ
・バス&ボディワークス
・ホームデポ
・JCPenny
・IKEA
・Kohl’s
・ノードストローム
など
サンクスギビングデーに営業するお店
・Whole Foods Market
・Wegmans
・Kroger
・Safeway
・Stop&Shop
・CVS
・Walgreens
など
営業するお店も閉店時間は早いところが多いです。
また、州によって州の決まりでお休みになる所もあります。
サンクスギビングデーの翌日、ブラックフライデーは、多くのお店が、特別に早朝からオープンします。例えば、メイシーズは、朝5時からです。
サンクスギビングデー(感謝祭)に買い物またはレストランへ行かれる場合は、必ずお店の営業時間を確認していくことをおすすめします。
サンクスギビングデーの過ごし方
感謝祭(サンクスギビングデー)の大多数の人の過ごし方は?と言うと、実はおうちで美味しいものをたくさん食べて、のんびり過ごす人が多いです。日本でいう、お正月のような日ともいえます。
家族が勢揃いするホリデーシーズン、お父さんもがんばって腕をふるいます。
こちらは、Meghan Trainor の ”All About That Bass” に合わせて、家族総出演でサンクスギビングの準備を行っているパロディーです。こんな光景よくありそうですね。
アメリカの感謝祭のメニューの主役といったら、ターキーです。
アメリカ生活ならではのイベントということで、一度は作ってみると楽しいと思います。
七面鳥の丸焼きは意外と簡単にできます!
はじめてのサンクスギビングには、アメリカのミールキット で、サンクスギビングデーのディナーメニューを揃えるのも一つの手です。
特に ホームシェフ などは、サンクスギビングデーディナーや、クリスマスディナーなど、簡単に美味しく作れるご馳走メニューがあって大活躍します。
自宅で料理をする場合は、アメリカの各州によっても、サンクスギビングデーのおすすめお料理レシピが色々あったりするのですが、王道の感謝祭メニューで、サンクスギビングデーの主役といったら、やはり、ターキー(七面鳥)です。ローストターキー(七面鳥の丸焼き)は、アメリカ全土で共通の感謝祭メニューなのですが、それ以外の代表的なディッシュは結構州によって違いがあるようです。
スイートポテト、スクワッシュ、ブロッコリー、グリーンビーン、コーンなどなど様々な具材を用いた、スタッフィング (Stuffing)、キャセロール (Casserole) などターキーの付け合わせ的なロースト料理も定番です。
サンクスギビングのスイーツといったら、パンプキンパイなどのパイですね!
サンクスギビングデーのご馳走を楽しんだ後は、みんな大好きなショッピングの日です。
アメリカのセール といったら、一年で一番大きなセールの日は、ブラックフライデー です。
2022年 アメリカのブラックフライデーがもうスタート! の記事でも紹介しているように、最近では、サンクスギビングデーが始まる前から、ブラックフライデーセールがスタートして、セール日が前倒しになっていますが、このブラックフライデーのお得なセールが始まると、楽しいホリデーショッピングの開始です。
感謝祭翌日の金曜日が、ブラックフライデー (Black Friday) 、その後の月曜日が、サイバーマンデー (Cyber Monday) と呼ばれていて、大セールが開催され盛り上がります。様々なお店で様々な商品が、驚きの価格で登場する楽しいセールの日となります。オンラインショッピングの節約術 も利用して、お得にショッピングを楽しみましょう!
まだまだある アメリカの祝日 はこちら!
楽しいサンクスギビングデーをお過ごしください!