世界で最初の推理小説として知られる「モルグ街の殺人」などで有名な推理小説家、エドガー・アラン・ポー (Edgar Allan Poe) は、19世紀前半に活躍したアメリカの小説家です。シャーロック・ホームズで知られるコナン・ドイルをはじめ、現在ミステリー小説と呼ばれるジャンルに大きな影響を与えた人物です。ニューヨークのブロンクスには、そんなエドガー・アラン・ポーが、晩年、家族と共に暮らしたという小さなコテージが、ニューヨークのブロンクスにあり、見学することができます。
エドガー・アラン・ポーのコテージは、ブロンクスの大通り、グランドコーンコース (Grand Concourse) 沿いにある、ポーにちなんで名付けられた公園、Poe Park 内にあります。
ただし、現在、リノベーション中のため、公園内からはアクセスできず、グランドコンコース沿いの入口から入場します。
エドガー・アラン・ポーは、アメリカで物書きとして生計を立てた、はじめての人物で、モルグ街の殺人を執筆し、世界初の推理小説家としても知られています。シャーロック・ホームズで有名なイギリス人推理小説家、アーサー・コナン・ドイルをはじめ、多くのミステリー作家に大きな影響を与えた人物です。日本では、例えば、明智小五郎で知られる有名推理小説家の江戸川乱歩のペンネームの大元となっています。人気アニメのコナン君の本名、江戸川コナンも、もとを辿ると、これらの大推理小説家たちに行きつきます。
現在では、有名人となっている、エドガー・アラン・ポーですが、文筆業の地位が確立されていない時代、アメリカの19世紀前半の作家ということで、貧しかったようです。エドガー・アラン・ポーは、ニューヨークの様々な場所に点々と住んでいましたが、1846年から40歳で亡くなる1849年までの3年間、最後に暮らしていた場所が、ブロンクスにあるこちらのコテージです。そんな当時の様子が想像できる、質素なコテージで、必要最低限の機能が備わった住居となっています。入口すぐのところにあるのが、ダイニングルームです。
隣には、リビングルームがあります。このコテージで、エドガー・アラン・ポーは、伯母で、妻の母であったマリアと妻のバージニアと暮らしていました。
かつてのコテージの写真など写真やポスターなどが色々飾られています。
こちらは1階のベッドルームです。コテージに引っ越してきて一年もしないうちに、妻のバージニアは、若干24歳で、結核により亡くなってしまいます。2階には、エドガー・アラン・ポーのベッドルームがあります。
その2年後、エドガー・アラン・ポーは、バージニア州のリッチモンドからブロンクスのコテージに帰る途中、ボルチモアで謎の死を遂げることになります。
こちらは、エドガー・アラン・ポーの作品の劇の広告ポスターもありました。
エドガー・アラン・ポーはこんな人でした。ショートバイオです。
小さいですが、エドガー・アラン・ポー関連のお土産も置かれています。
小さなミュージアムですが、ミステリーファンは、推理小説の元祖と呼ばれる、エドガー・アラン・ポーのニューヨークでの足跡を追ってみるのも楽しいと思います。
エドガー・アラン・ポー コテージ The Edgar Allan Poe Cottage
2640 Grand Concourse, The Bronx, NY 10458 地図
エドガー・アラン・ポーは、ニューヨーク以外では、バージニア州のリッチモンドやメリーランド州のボルチモアにも縁があり、それぞれ博物館があります。
Edgar Allan Poe Museum
1914 E Main St, Richmond, VA 23223 地図
Edgar Allan Poe House & Museum
203 N Amity St #2501, Baltimore, MD 21223 地図
まだある、ニューヨークの見どころはこちら。