ニューヨークのパフォーミングアートのメッカ、リンカーンセンター (Lincoln Center) が今、美しい緑の芝生スペース、ザ・グリーン (The Green) で大変身しています。1950-60年代に開発されたリンカーンセンターは、20世紀の代表的な近代建築様式、インターナショナルスタイルのコンクリート建築なので、ちょっと無機質な印象がありますが、温かみのある美しいグリーンの芝生の登場で、すっかり雰囲気が変わって、居心地のいい憩いの空間になり、早速、たくさんの人がピクニックを楽しみにやって来ています。
ニューヨークのアッパーウエストサイドにある、リンカーンセンター (Lincoln Center) は、メットオペラ、ニューヨーク交響楽団、ニューヨークシティバレエ、リンカーンセンター劇場、ジュリアード音楽院など、ニューヨークを代表する有名パフォーミングアートグループが本拠地とするパフォーミングアートのメッカです。
例年は、公演や様々なイベントで、たくさんの人々が訪れるスポットですが、この一年間、ほぼ全ての公演やイベントが中止となってしまい、閑散としていました。今春からアウトドアを中心にイベントが再開し、リンカーンセンターの中心の広場は、美しい緑の芝が敷き詰められ、ピクニックスペースとして開放され、賑わいが戻って来ています。
入口付近には、エンパナーダ屋さんの Nuchas があり、ドリンクや軽食を購入することもできます。
美しい緑のスペース、ザ・グリーン (The Green) は、ミュージカルなどのセットのデザインを手掛けているセットデザイナーの Mimi Lien さんのデザインで、丸みを帯びた曲線が多い優しいデザインで居心地のいい気持ちのいい空間になっています。
この曲線の坂道を思わず駆け上ってしまいたくなる子供たちがいっぱいいましたが、安全のため禁止になっています。
リンカーンセンターの象徴的な噴水の前もこのとおり。早速、たくさんの人が、やってきていて、ピクニックしたり、読書したり、日光浴などを思い思いに楽しんでいました。
広いピクニック用の空間には、緑の椅子もあり、充電ができるテーブルなどの小道具まで置かれていたりして面白いです。
図書館の本が置かれていたり、日陰が好きな人用の日除けスペースもあったりと色々な過ごし方ができるようになっています。芝生スペースの The Green は、9月までオープンしています。
リンカーンセンターの正面右奥は、イベントスペースになっていて、Restart Stage と題された日替わりパフォーミングアートイベントが開催されています。
昨年は、寂しいリンカーンセンターとなってしまいましたが、今シーズンからの再開を楽しみにしましょう。
METオペラがオープンするまで、毎日オンラインで日替わりの作品が公開されています。