ラブレアタールピッツ博物館 大都会ロサンゼルスの街中でタイムスリップ!The La Brea Tar Pits and Museum

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ロサンゼルスの街中には、なんと現在でも発掘が続けられている化石スポットがあります。石油が埋蔵されている地域に見られる極めて粘性の高い「タールピット」(Tar Pit) と呼ばれる沼が点在し、一万年以上前の氷河期にトラップされた動物の化石が多量に発見されている、まるでタイムスリップをしたような奇跡的な発見ができる場所が、あの大都会のロサンゼルスの街中にあるのです。LAの中央に位置する Mid-Wilshire 地区にある、ラブレアタールピッツ博物館 (La Brea Tar Pits Museum) では、そんなタールピットとそこで発掘された化石群が詳しく紹介されています。

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ラ・ブレア・タール・ピッツ博物館 (The La Brea Tar Pits and Museum) があるのは、LAの中央に位置する Mid-Wilshire 地区のハンコックパーク (Hancock Park) です。園内には、博物館や、本物のタールピットがある他、動物たちが沼にはまってしまった様子をドラマチックに表現した沼などもあります。

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博物館は、ラ・ブレア・タール・ピッツ (La Brea Tar Pits) と呼ばれるタールピット群の近くに、1977年に、ロサンゼルス自然史博物館 の一部としてオープンしました。

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あの大都会のロサンゼルスのど真ん中で、現在も化石が発掘されているというのは、本当に驚きです。

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こちらは、Ground Sloth。現在でいうと中米で森に生息するナマケモノがいますが、大昔は、地上を歩き回る巨大なナマケモノ (Sloth) がいたようです。

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北米の人気大型動物の化石と言えば、マストドンです。マンモス同様絶滅してしまいました。

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こちらが、石油埋蔵地で見られるアスファルトの沼、タールピット。どんなに粘性が強いか、実際に試してみて、感じることができます。想像以上の力が必要で、昔の巨大な生き物たちがこのタールピットにはまったら最後、決して生き延びられないわけがわかります。

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マストドンより巨大な生き物が、マンモスです。

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氷河期には、北米にラクダのような動物も存在したようです。

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現在も存在する、北米の代表的な動物の一つである、バイソン (Bison) です。

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ダイアウルフ (Dire Wolf) の化石が、ずらっと並べられています。狼だけでなく、この他、尖った牙を持ったネコ科の大型獣、Smilodon など、沼にはまって動けなくなっていた動物を狙って、自分も同じ運命を辿ってしまった肉食動物たちの化石がたくさん発掘されています。

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タールピットの沼にはまってしまった動物を起点に、次々にその獲物を狙った動物が沼にはまっていっては、沈んでいったようです。沼の底では、アスファルトで骨の表面が固められ、そのままの形状で化石となってたくさんの骨が残っています。そんな状態で長い年月を経て保存されてきたことにより、様々な動物の化石が大量に発見されています。

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スタッフさんたちの化石のクリーンアップ作業が見学できるコーナーもあります。

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館内には、二つシアターがあり、3Dシアターでは、現在は、”Titans of Ice Age” が上映されています。

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予告編はこちらです。

もう一つの劇場では、俳優さんと巨大な Saber-toothed Cat が繰り広げる楽しいショー、Ice Age Encounters が上演されています。そんなに大きな会場ではないのですが、週末だったこともあり、ファミリーの観客も多くあっという間にいっぱいになっていました。

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博物館の中央には、気持ちのいいお庭が広がっていて、お散歩ができます。

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ミュージアムショップもあります。

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ラブレアタールピットの博物館内の見学が終わったら、次は外の本物のタールピットの見学に向かいます。
その前に立ち寄ったのが、博物館の建物の上の部分で、見事な壁画が描かれています。

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ここからは、博物館の中庭や、公園の景色も見渡せるスポットとなっています。

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ラブレアタール博物館のある、ハンコックパーク内には、タールピットの発掘スポットが点在しています。それぞれのピットに番号が付いていて、見て回ることができますが、フェンスで囲まれているので、一般の人は中へは立入禁止となっています。ピットによっては、スタッフによる発掘作業が実際に行われている様子が見られます。

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見学しやすいように作られた観察用のピットもあります。

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中へ入るときに、絶対に物を落とさないように気を付けてね、っていう注意がありましたが、昔の動物たちのように、一度タールピットにはまったら最後、落としたものはそう簡単に取れない、本物のタールピットが目の前にあります。

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ラブレアタールピット博物館は、大昔の時間が止まったまま、今現在もその発掘、発見が行われているという、ロサンゼルスという大都会のど真ん中にあるとは思えない、驚きのミュージアムでした。

ラ ブレア タール ピット博物館 The La Brea Tar Pits and Museum
5801 Wilshire Blvd, Los Angeles, CA 90036 地図

こちらは南米のベネズエラのものですが、タールピットについて詳しく紹介されています。

ラ・ブレア・タール・ピッツ博物館のお隣には、写真映えスポットのある ロサンゼルスカウンティ美術館 があり、また、道を挟んだところには、お洒落な建物の自動車博物館、Petersen Automotive Museum もあり、周辺で色々とミュージアム巡りが楽しめます。

ラ・ブレア・タール・ピッツ博物館から少し離れた位置になりますが、ラブレアタールピットで発掘された大型ほ乳類の他、恐竜の化石の展示なども行われている、ロサンゼルス自然史博物館もおすすめです。

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ラブレアタールピッツ博物館 大都会ロサンゼルスの街中でタイムスリップ!The La Brea Tar Pits and Museum was last modified: 2月 22nd, 2019 by mikissh