ニューヨークの有名なファッション専門の大学、FIT にある、ファッションをテーマにしたミュージアム、The Museum at FIT は、ファッション好きにおすすめのミュージアムです。
ニューヨーカーの普段着はとてもカジュアルなので、映画の世界のようなファッショナブルな人がいっぱいいる街、ニューヨークを想像してくると、ゴージャスなニューヨーカーは一体どこにいるの?っと思わず聞きたくなってしまう人も多いのが現実なのですが、それでもニューヨークは、世界中からの有名ファッションブランドが集まるファッションの街で、世界でも有数のファッション専門の大学もあり、ファッション業界を目指す人々が多くやってくる街です。そんなファッションの街、ニューヨークの有名なファッション系の大学といったら、Parsons School of Design と Fashion Institute of Technology (FIT) ですが、そのうちの一つ、FIT にあるミュージアムを訪れてみました。
FIT のミュージアムでは、様々なテーマで期間限定の特別展が行われていて、常設展はありません。今回訪れたときは、一階と地下の二つのフロアで、二つの特別展が行われていました。
地下1階で行われていたのが、Proust’s Muse, The Countess Greffulhe というドレス展で、現在では考えられないような20世紀初頭前後の豪華なドレスが展示されていました。
このドレスの特別展は、会場に入った瞬間から、背筋がピンと伸びるような神聖な気持ちになる空間で、映画の世界のような美しいドレスが展示されています。
フランスの小説家、マルセル・プルースト(Marcel Proust)が憧れ、小説に登場する人物としてモデルにしたという、当時のフランスの社交界の中心人物だった the Countess Greffulhe が所有していた数々のドレスが展示されている特別展でした。
The Countess Greffulheさんは、自分でドレスをデザインし、クチュールハウスで製作したりしていたようで、とても個性的なドレスばかりでした。
この特別展は写真撮影禁止ですが、こちらのビデオで、展示のコンセプトと共にドレスも紹介されています。1/7/2017 までの開催です。
現在のファッションの流れは、ファーストファッションと、独創的で芸術性の高いファッションとで、二極化しているように感じますが、アーティスティックなクチュールファッションの原点の一つと言えるかもしれません。
1階のフロアは、黒人のファッションデザイナーによるファッション展 Black Fashion Designers が開催されていました。こちらの特別展は 5/16/2017 までとなっています。
この FIT のミュージアムは、意外と多くの人が訪れる密かに人気のミュージアムです。
個性的なブラックファッションが勢揃いしています。
ファッション展を見に来る人が多い様子を見ると、やはりファッション好きの人が多い街なんだな、と改めて思います。
FIT には、8個ものキャンパスがあるようですが、そのうちのひとつ、The Marvin Feldman Centerは、ミュージアムの隣にあり、とても目を引く個性的な建物です。
この FIT のミュージアムは、実は入場無料です。気軽に訪れることができるミュージアムで、ファッション好きにおすすめです。
The Museum at FIT
227 W 27th St, New York, NY 10001 MAP