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シアトル航空博物館 ボーイング誕生の地の楽しいミュージアム

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シアトルは飛行機の製造会社としてとても有名なあのボーイング社の誕生した街です。現在は、シアトルから車で30分程北の Everett という町に工場は移っていますが、長い歴史を経てボーイングの御膝元として育ってきた街ということもあり、航空関連の仕事に従事している人や飛行機好きの人が多いエリアです。そんな街ならではの特別なミュージアムとして、シアトル航空博物館 (ミュージアム・オブ・フライト The Museum of Flight) があります。
貴重な大型航空機を一堂に集めた、ミュージアムの目玉のひとつとなる Aviation Pavilion がいよいよ新しくオープンとなります!

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シアトル航空博物館 (The Museum of Flight) とは?

シアトル航空博物館 (The Museum of Flight) は、シアトルから車で南へ10分程度行った King County International Airport、別名 ボーイングフィールドと呼ばれる空港に隣接したミュージアムです。もともとは1965年に、アラスカのアンカレッジで発見された1920年代のボーイング機、Boeing 80 を復元、保存しようというプロジェクトからスタートしたそうです。

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その後、長い時間をかけながら、ボーイング社の最初の工場であるレッドバーン(Red Barn)をはじめ、その他、多くの貴重な航空機をコレクションに加え、現在、民間のものとしては世界最大規模の航空ミュージアムとなっています。国営のものを含めてもワシントンDCのスミソニアン国立航空宇宙博物館と並ぶ素晴らしいミュージアムの一つだと思います。
館内は大きく分けて2つ、主な展示スペースとレッドバーンのある東館と、新しく Aviation Pavilion が加わった拡大中の西館に分かれていて、早いペースで周ると3時間程、じっくり見て周ると丸一日過ごすことができます。

貴重な大型飛行機が大集結! 新オープンの Aviation Pavilion

航空博物館のお隣は、主に個人フライト、カーゴ用に使用される空港ということで、以前は、B-747やコンコルドなど歴史的に貴重な大型飛行機達もそんな空港そばのスペースに野ざらしの中、置かれていたそうですが、貴重な飛行機たちをそんな状態にしておくわけにはいけないと、昨年から屋根付きの Aviation Pavilion の工事が行われていました。それがようやく完成を迎え、無事飛行機たちは、屋根付きのAviation Pavilion に順次移って来ています。
今回訪れた時はまだオープンしていませんでしたが、一足早く案内していただきました。ワシントンDCのスミソニアン国立航空宇宙博物館など他のミュージアムと比べると、ボーイング社の御膝元ということもあり民間機のコレクションが多いのが特徴と言えると思います。

現在ではジャンボジェットが当たり前で、誰もが気軽に世界中を飛び回ることができますが、1960年代にボーイング社が社運をかけて開発し、現在に至るジャンボジェット時代を切り拓きました。その歴史的な飛行機がこちら、B-747の一つ目の機体です。そんな歴史的なB-747開発の背景に興味がある方はこちらのビデオをどうぞ。

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最近登場した B-787 Dreamliner。ボーイングの B-787 として、3番目に製造された機体で、この B-787 のプロモーションのための世界ツアーに使用されたものです。

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映画に出てくるようなかっこいいエアフォースワン。

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1966年から1979年まで製造されていて、2000年頃まで活躍していたマッハの速度で飛ぶ超音速機、コンコルドです。ロンドンとニューヨーク間のフライトがたった3時間20分だったそうです。そんなすごい速さの飛行機に一度は乗ってみたかったですが、残念ながら、騒音問題、危険性などがあり、採算が合わないということで運行されなくなってしまったようです。

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第2次世界大戦時に太平洋戦線で使用された B-29。

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同じく、ヨーロッパ戦線で使用された B-17。

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少し変わり種として、FedExのカーゴも展示されています。普段、カーゴ内を見る機会はなかなかないのでめずらしいです。

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キッズフレンドリーなこんなかわいらしいコーナーもあります。

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セキュリティチェックもあり、荷物を計ったり、ベルトコンベヤーまで。カウンターでは席の指定をするところまであり、本物の飛行機のように席に座って飛行機に乗るシュミレーションができる楽しいコーナー。

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飛行機がいっぱいの楽しい Great Galleries

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東館のみどころのひとつ、グレートギャラリー (Great Galleries) には、広いスペースに驚くほど色々な種類のたくさんの飛行機が並んでいます。
マッハ3以上を出せるという世界最速の戦闘機、Lockheed M-21 Blackbird。その周りではファミリーフレンドリーなアクティビティイベントも開催中。

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マッハのすごい飛行機だけでなく、空を飛ぶ乗り物の原点となる、こんな飛行機もあり、バラエティ豊かです。

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上の階にいけば、飛行機をこんな風に見渡すことができ圧巻です。

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こんな人力飛行機も?!

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飛行機コレクションの中に、真っ赤なおしゃれな車が登場?

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よく見ると、空飛ぶ車なんです!車で空が飛べたらいいな、そんな自由な発想で未来を描いていたようですね。

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こちらは、The Tower at Boeing Field。小さいですが空港には欠かせない管制塔内の雰囲気を感じることができます。

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ボーイングの生まれた場所 レッドバーン

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このシアトル航空博物館 (The Museum of Flight) のセクションのひとつに、ボーイングが生まれた、その原点となる工場の建物、レッドバーン (Red Barn) があります。木造りの明るいとてもいい雰囲気の建物で、設計室など、当時の様子を再現した展示がされています。現在のボーイング社の規模からはとても考えられないような小さなアットホームな本社。これが世界のボーイングとなっていったのだから感動です。

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ボーイングが作る作品の美しさを現すようなミニチュアのボーイング機も飾られて。

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ボーイングが生まれた町だからこそのものも見ることができるミュージアムです。
ちなみにボーイングが誕生したのは1916年7月15日ということで、今年で100周年となります。そんな100周年を記念して、こちらのサイトでボーイングの100年の歴史を振り返ることができるようになっています。

世界大戦時に活躍した戦闘機コレクション Personal Courage Wing

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すごい数のコレクション数を誇る、シアトル航空博物館 (The Museum of Flight) 。私たちが気軽に旅行できるようになった原点となる旅客機や、世界をまたにかけて戦った戦闘機など、歴史的にも大切な遺産ともいうべき飛行機がたくさん集まっています。でも、そんな数ある貴重な飛行機の中でも、最も価値があるといわれているのが、実はこちらの飛行機、イタリアの Giovanni Battista Caproni さんにより、1914年に一機だけ開発されたという Caproni Ca.20 です。もしこのミュージアムが火事になったら、一番最初にどの飛行機を助けるか?そんな難問を出されたら、戦闘機の原点ともいうべき、この飛行機を選ぶだろうと言われるほどの価値ある飛行機なのです。

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日の丸の描かれた戦闘機や、当時の軍服、資料など、様々なコレクションが集められていて、どれも、驚くほどきれいな状態で保存されています。

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リアルな現物の飛行機のコレクションも目をみはるものがありますが、それに加えて、ミニチュアの飛行機展示もなかなかのものがあります。

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こんなの見たことないよ、と思うような、みごとな日本の戦闘機コレクション。
ミニチュアを見ていても徹底したコレクション力に脱帽します。展示もさることながら、ギフトショップでもたくさんの種類のミニチュア飛行機が販売されていました。

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充実の展示 スペースギャラリー

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この航空博物館 (The Museum of Flight) は、宇宙関係の展示においても充実したコレクションを集めています。ロシアの宇宙船ソユーズ。この空間に3人の宇宙飛行士さんが乗るなんて宇宙の旅は大変なんですね。
40年以上前に開発されたものだそうですが、現在でも使用されているようです。

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航空・宇宙関連の展示を見ていると感じますが、地道な改良は継続されているとは思いますが、新しい大掛かりな開発は1960-70年代で実質上ストップしてしまったような感を受けます。そんな中、最近、目を見張る進展をはじめているのが、Space X や Blue Origin などによる再利用可能なロケットの開発です。空、宇宙へ向けた開発は現在進行形であることを示すように、このギャラリーでは最近の動向も紹介されています。
航空機もロケットも開発に必要な技術は共通部分が多いこともあり、イーロン・マスクさんもここを訪れ、講演を行ったりしたこともあるようです。その他、宇宙飛行士がやってきて質問に答えたりと様々なイベントが定期的に行われているそうです。
SpaceX の FalconX や Blue OriginのNew Shepard の機体がこのミュージアムにやってくる日も遠くないかもしれません。

こんな雰囲気のミュージアムです。

シアトル航空博物館 (The Museum of Flight) は、私営のミュージアムなのですが、そんな信念と徹底したコレクション力、実績のあるミュージアムということで、世界でも認められていて、コレクションの飛行機は無償提供、ローンを受けることも多いのだそうです。シアトルは、航空・宇宙関連の仕事に携わっている人が多い街ということもあり、やはり航空関連が好きな人が多いのでしょう、経験豊富なボランティアスタッフもたくさん集まり恵まれているようです。希望すれば、かつて航空分野で活躍してきた人たちがボランティアで案内もしてくれます。航空機好きはもちろん、子供から大人まで楽しめるミュージアムです。

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シアトル航空博物館 The Museum of Flight
9404 East Marginal Way South, Seattle, WA 98108 地図
開館時間
10AM-5PM
チケット入場料
大人 $22
シニア(65+) $19
子供 (5-17) $14
子供 (0-4) 無料

今回の旅では訪れることができませんでしたが、この他、シアトル周辺の Everett には、現役のボーイングの工場があり見学することもできる、Future of Flight Aviation Center & Boeing Tour というものもあります。飛行機が好きな人は合わせて訪れてみても面白いと思います。

シアトルのおすすめの見どころやグルメはこちらをどうぞ。

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シアトル航空博物館 ボーイング誕生の地の楽しいミュージアム was last modified: 10月 17th, 2018 by mikissh