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第二次世界大戦博物館 ニューオーリンズの全米トップの人気ミュージアムの見どころ

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国立第二次世界大戦博物館 (The National WWII Museum) は、ニューオーリンズ観光 で絶大な人気を誇る、全米トップの人気ミュージアムのひとつです。
ノルマンディー上陸作戦の D-Day をはじめ、大日本帝国と連合軍が戦った太平洋戦争など、第二次世界大戦の歴史が詳しく紹介されている、とても珍しい深く見応えのある博物館で、歴史好きをはじめ、子供から大人までたくさんの旅行者が訪れる、おすすめのニューオーリンズの観光名所となっています。

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国立第二次世界大戦博物館

国立第二次世界大戦博物館 (The National WWII Museum) は、アメリカ南部、ルイジアナ州のニューオーリンズにある第二次世界大戦をテーマにしたミュージアムです。第二次世界大戦博物館は、比較的新しく、2000年に設立された博物館で、2003年より国立ミュージアムとなっています。トリップアドバイザーによると全米で最も評判の高い人気のミュージアムとなっているものの一つです。

ニューオーリンズは、第二次世界大戦とは、実は直接の関係はないのですが、ノルマンディー上陸作戦などで活躍した Higgins boat を製造した会社の拠点がニューオーリンズにあり、またミュージアム計画を推進した歴史作家、Stephen E. Ambrose さんが住んでいたことから博物館設立の場所としてニューオーリンズが選ばれたようです。

国立第二次世界大戦博物館 (The National WWII Museum) では、ノルマンディー上陸作戦、太平洋戦争、アメリカの戦時中の状況など様々なトピックが、歴史的な遺品、映像作品と共に、その場の雰囲気が伝わってくる効果的な演出のもと紹介されている他、期間限定の特別展、戦闘機の展示なども行われている、見どころいっぱいのミュージアムとなっています。

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国立第二次世界大戦博物館は、ニューオーリンズのセントラルビジネスディストリクト (CBD) というエリアにあり、フレンチクオーターから歩いて 20-30分程のところです。5つもの建物からなるミュージアムですが、見学の中心は、以下地図でいうと、1、3、4 の3つの建物になります。2番の建物は、シアターとなっていて、別料金ですが、映像作品が鑑賞できます。

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(The National WW2 Museum Campus Map-PDF)

チケット売り場は、1番のルイジアナメモリアルパビリオンにあり、ここからスタートします。最初に登場するのが、Union Pacific Rialroad の鉄道で、戦地に向かう人々の声が紹介されています。

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The Arsenal of Democracy

第二次世界大戦博物館のルイジアナメモリアルパビリオンの2階にある常設展が、”The Arsenal of Democracy” です。当時のアメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルト (Franklin D. Roosevelt) が戦時中、スローガンとしていた言葉が冠された展示では、当時の世界情勢や、戦争の開始から終了までのアメリカの国内状況について紹介されています。

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1929年10月のウォールストリートの暴落をきっかけに、世界恐慌が起こり、1930年代は、様々な国の混迷する政策などにより、インフレが起きたりと経済的にとても不安定な時代でした。そんな資本主義が上手く機能しない時代に、国民の不満を背景に台頭してきたのが、ファシズム政治です。

第一次世界大戦に敗戦し、厳しい条件を課されたドイツでは、1933年に首相となったナチスのアドルフ・ヒトラーによる独裁政治が、1934年にスタートします。ドイツは、その後、ヴェルサイユ体制を無視し、軍拡、勢力拡大を図り、1939年にポーランドへ侵攻します。これがヨーロッパにおける第二次世界大戦のはじまりですが、アメリカにとっては、まだ対岸の火事の状態でした。

また、日本では、1931年の満州事変をきっかけに陸軍主導による植民地拡大が行われ、1937年から日中戦争がはじまります。もともとは、不景気のあおりを受けた国民や大財閥の支持を背景に、不況期の景気対策的な側面が強かったのかもしれませんが、次第に、権力を握った軍部がエスカレートしていきます。

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アメリカは、当時、世界の強国とは海で隔てられていたため、第一次世界大戦でも被害が少なく、近隣に差し迫った危険性がなかったため、第二次世界大戦以前のアメリカの兵力の数は、既にそれぞれの戦争をスタートさせていたナチスや大日本帝国に比べ、圧倒的に少なかったようです。

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ナチスと大日本帝国が勢力を拡大する中、アメリカの国会では、孤立主義を貫く派と参戦派に二分し、膠着状態でした。そんな状況を変えたのが、大日本帝国による、1941年12月7日の真珠湾攻撃でした。日本と同盟していたドイツとイタリアもアメリカに宣戦布告をし、団結することを余儀なくされます。

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ハワイのオアフ島にある真珠湾でも当時の歴史について詳しく知ることができます。

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アメリカの兵力の増強が急務の課題でした。こちらは、お馴染みのアンクルサムが登場する兵隊のリクルーティング用ポスターです。

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そして、造船などの製造業では、女性も活躍します。

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1941年には、軍需産業における差別の禁止に関する大統領令 (Executive Order 8022) も出ています。現在でも論争を引き起こす大統領令ですが、戦時中、1942年の大統領令 (Executive Order 9066) により日系人強制収容が行われた歴史もあります。

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軍隊の訓練の様子や軍需品の製造、輸送の様子なども紹介されています。

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原爆を生み出すこととなったマンハッタンプロジェクトについても紹介されています。

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D-Day ノルマンディー上陸作戦

D-Day ってなに?
欧米では、毎年6月になると D-Day という言葉をニュースなどで耳にすることが多くなりますが、2019年6月6日は、75周年を迎える D-Day です。D-Day とは、第二次世界大戦中、ナチスによりフランスを含めたヨーロッパ大陸の大部分が占領されていた1944年に、アメリカ、イギリス、カナダの連合軍により、フランスのノルマンディー地方への上陸作戦が決行された 6月6日のことです。ナチスに押されていた連合国軍がヨーロッパ大陸に拠点を奪還するという作戦で、その後、連合国側に勝利をもたらす転機となりました。

第二次世界大戦博物館、ルイジアナメモリアルパビリオンの3階にある常設展では、その D-Day という、ノルマンディー上陸作戦に関する展示です。
1940年代初頭、フランスを含め、ヨーロッパ大陸をほぼ制圧したのがナチスドイツです。

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連合軍のヨーロッパ大陸最初の拠点を確保するためにフランス北部のノルマンディー地方一帯を制圧する目的で、後に大統領となるアイゼンハワーが指揮した作戦が、ノルマンディー上陸作戦です。

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1944年6月6日のノルマンディー上陸は、主に、アメリカ、イギリス、カナダによる共同軍事作戦で、15万人もの兵士と、物凄い数の軍艦、戦闘機が参加しました。こちらは、そんな様子を伝える模型です。

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ノルマンディー上陸作戦は、5つのビーチに分かれての上陸作戦でした。そんな中、最も激戦となったのがオマハビーチで、2000人もの犠牲者が出ています。連合軍全体では、5000人から12000人とかなりの犠牲者が出た作戦です。

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その後、1944年8月25日にはパリが開放され、最終的には、1945年5月2日にナチスが降伏することになります。

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ルイジアナメモリアルパビリオン2階には、道路を挟んだ場所にあるソロモンビクトリーシアターに通じる渡り廊下があります。途中、Merchant Marine と呼ばれる海軍や武器の輸送を担った人々の展示があります。

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太平洋戦争 ROAD TO TOKYO

ソロモンビクトリーシアターの隣にあるのが、太平洋戦争とヨーロッパ戦線の二つの展示がある Campaigns of Courage です。
当時の日本、大日本帝国は、第二次世界大戦の当事者国の一つですが、太平洋戦争というと学校でさらっと習うだけで、教科書や本からのみの知識だけで、なかなか詳しく知らないことが多いと思います。そんな当時の戦争の全体像が、Road to Tokyo の展示では分かりやすく詳しく紹介されています。

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太平洋戦争は、中国やイギリス領に侵攻し、アジア圏に勢力拡大を続ける大日本帝国とそんな日本を警戒し、圧力を掛け続けたアメリカとの間に、日本による真珠湾攻撃をきっかけとしてはじまったものです。1942年には、アジアと太平洋の広域を支配下に置いていました。

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アメリカは、真珠湾攻撃で、数多くの戦艦を失いましたが、空母は離れたところにいたため無事でした。その後、空母が太平洋戦争の主役となります。空母のデッキに立っているかのような感じのギャラリーなど工夫が凝らされたギャラリーが色々あります。

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こちらは、ガダルカナル島のジャングルを再現したコーナーです。戦況の転換点となった1942年のガダルカナル島の戦いの舞台です。

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太平洋戦争というと、海戦や太平洋の島々での戦いというイメージがありますが、アジア大陸にも戦線がありました。米軍は、中国、インド、ミャンマーなどでは、日本軍をくぎ付けにしておくために現地のレジスタンスに武器を配布するなどして足止め作戦を行っていました。

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戦争中は、首謀者同士のプロパガンダ合戦となりますが、こちらは、日本のプロパガンダです。フランクリン・ルーズベルトが妖怪のように描かれた漫画。

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アメリカ領だったフィリピンなど各地での戦いの様子も紹介されています。日本軍の武器や持ち物なども展示されています。

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沖縄戦、東京をはじめとした全国主要都市の空襲後の様子、原子爆弾が落とされた広島、長崎の様子も紹介されています。

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原子爆弾を投下された広島の様子が詳しく紹介されている、広島の原爆記念館です。

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1945年8月15日、ポツダム宣言を受け入れ無条件降伏。9月2日に 戦艦ミズーリ にて調印式が行われ、第二次世界大戦は終戦となりました。調印時の写真も展示されています。

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ヨーロッパ戦線 ROAD TO BERLIN

ヨーロッパ戦線では、ドイツ、イタリア 対 アメリカ、イギリス、ソ連の戦いで、発端となったのが、1939年のドイツのポーランドへの侵攻です。

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ヒトラーは、1942年、スイスとイベリア半島以外のヨーロッパ大陸を制圧し、最大の勢力を誇りました。

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1942年の世界情勢を見ていると、2015年にスタートしたアメリカがナチスと大日本帝国に分断された世界を描いたドラマシリーズ、The Man in the High Castle (予告編) の世界のようです。

第二次世界大戦中、ドイツにより占拠されていた北アフリカのチュニジアの様子を再現した展示。アメリカ軍により使用されていた兵器が展示されています。

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こちらは、ヨーロッパ戦線最大の激戦となった1945年のバルジの戦いのギャラリー。カモフラージュされた車が雰囲気を盛り上げています。

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ベルリンをはじめ、空襲後のドイツの主要都市の様子が紹介されています。ヨーロッパ戦線は、1945年5月2日に終結しました。

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The Boeing Center

いくつもの建物に分かれている、第二次世界大戦博物館ですが、一カ所だけ少し離れた場所にある建物があります。The US Freedom Pavilion というパビリオンで、数々の戦闘機が展示されている航空博物館になっています。

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トム・ハンクスがナレーターを務める映像作品、Beyond All Boundaries が、毎時、ソロモンビクトリーシアターで上映されています。

第二次世界大戦博物館は、全米トップの人気を誇るミュージアムといわれていますが、本当に見応えのある博物館で、全体を見て回るには、見学所要時間は 2-3時間ほどかかります。歴史的な事柄の中でも、特に戦争に関して様々な角度から紹介するのは、難しいことだと思いますが、第二次世界大戦博物館では、主にアメリカの視点からですが、客観的な事実をメインにしたフェアな展示となっています。日本ではあまり知る機会のない第二次世界大戦の詳細について学ぶことができるミュージアムで、アメリカでは、ニューオーリンズの外せない観光スポットとなっている大変人気のミュージアムです。

国立第二次世界大戦博物館 The National WWII Museum
945 Magazine St, New Orleans, LA 70130 地図

ニューオーリンズには、他にも色々な見どころがあります。

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第二次世界大戦博物館 ニューオーリンズの全米トップの人気ミュージアムの見どころ was last modified: 6月 13th, 2019 by mikissh