アメリカ自然史博物館 カラフルな色で遊べる楽しい最新特別展 The Nature of Color!

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再開したばかりのアメリカ自然史博物館では、色をテーマとした楽しい特別展、ネイチャーオブカラー (The Nature of Color) が、新しくはじまっています。自然史博物館の最新の特別展ということで、早速、多くの人がやって来ていて、館内一の人気スポットになっていました。自然界そして私達の日々の生活でも、とても身近な存在である色が学べる展示で、アートやファッション、生き物まで色々な事例を通じて、感情や文化、科学、生物など様々な側面から色について紹介しています。また、光と色でインタラクティブに遊べるコーナーもあり、キッズたちにも大人気になっていました。

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アメリカ自然史博物館の最新の特別展、The Nature of Color の会場となっているのは、恐竜をはじめ古代生物がいっぱいのフロア、最上階の4階です。正面近くにあるエレベーターまたは階段を上ってすぐの場所に入口があります。
The Nature of Color は、もともと、2020年3月9日からスタートしましたが、3月13日以降ずっと閉鎖となっていたため、ほとんどの人にとっては、初めて体験する特別展となっていて、早速、自然科学好きたちがたくさんやって来ていました。再開後は、アメリカ自然史博物館への入館が全て時間指定制になっていますが、それぞれの特別展への入場も時間指定制となっています。

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会場に入ると、まず登場するのは、色の根源、白色光のお部屋です。光と闇しかない世界、色のない世界ってどんなだろう?と想像する所からはじまります。

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さらに奥へと進んで行くと、白色光が分光されるとその波長により、様々な色が登場してくるんだよ、という光の物理的な側面の簡単な紹介がされていて、そこから展示が本格的にスタートします。光が低波長から高波長になるにしたがって、紫、藍、青、緑、黄、橙、赤と虹色の順に色が移り変わっていきます。

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メインカラーの緑、青、赤、黄と4つのギャラリーがあり、色に関する様々な側面が紹介されています。緑のギャラリーのテーマは、自然と生物です。

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地球上の生物は、自然なくしては生きられませんが、それぞれの種が、自然環境に上手く適応しながら生活しています。

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アメリカ自然史博物館は、バタフライガーデン以外では、通常、生きている本物の動物は見られませんが、今回の特別展では、カエルや昆虫などいくつかの色鮮やかな生き物が登場しています。青、赤、黄など色鮮やかなカエルまで登場。森の中で見かけたら、その色鮮やかな美しさに思わず手を触れてみたくなるかもしれませんが、実は美しいものには危険がつきもので、色鮮やかなもの程、毒があることが多いので注意が必要です。

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カエルの他には、葉っぱのように平べったい奇妙なヤモリもいます。マダガスカル原産の葉尾ヤモリ (leaf-tailed gecko) で、みんなの注目の的でした。

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色のギャラリーの合間には、インタラクティブな体験コーナーもあります。元気いっぱい楽しそうに踊っているのは誰かな、と思って裏を見てみると、

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ニュートンのプリズム分光実験のように、白色光がスペクトルに分光されてできた、可愛いカラフルな色に惹かれて、引き寄せられてきた子供たちの影が、様々な色で照らされています。

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青のギャラリーでは、いかに人間たちが、青系の色を利用し、彩り豊かな生活を営んできたのかについて紹介されています。例えば、有名な絵画で美しい青色の表現で使用されてきた、ラピスラズリや、ジーンズなどの衣料の染め物などが紹介されています。青は大人たちを引き付ける色のようですね。

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赤のギャラリーでは、色が引き起こす感情など心理的な効果を中心に紹介されています。赤は、多くの人に特定の強い印象を与えるためによく利用されて来ました。例えば、エンターテイメントや宗教などでの赤いファッションなどが紹介されています。

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黄のギャラリーでは、色がもたらす人間の感情について紹介されています。黄は幸福感や躍動感を感じることが多い色で、ニコちゃんマークなどが登場していました。

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それぞれの色のギャラリーを見終わったら、次にあるのが、接触なしに楽しめる、インタラクティブな映像が楽しい、キッズに大人気のコーナーです。

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子供たちは動く映像に反応して夢中で遊んでいます。

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絵の具の世界も登場。色々なパターンが登場し、楽しく遊べるコーナーです。写真映えもします。

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展示の最後は、それまでの展示とは雰囲気が一転し、たくさんの人の顔が並んでいるコーナーに。こちらは、ブラジル出身で、スペインを拠点に活躍する写真家、Angélica Dass さんが撮影したもので、それぞれの人の肌の色の繊細な違いを、パントンカラー (Pantone Color) で表現している Humanae Project です。肌の色一つとっても、本当に様々な色があることに驚かされます。

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会場を出ると特別展にちなんでカラーグッズが色々と置かれているミュージアムショップがあります。現在、4階は、時計回りの一方通行となっているので、ミュージアムショップから右手に進んで行くと正しい順路になります。

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ネイチャーオブカラー (The Nature of Color) は、2021年8月8日までの開催となっています。
こちらは、アメリカ自然史博物館による今回の特別展の紹介映像です。

アメリカ自然史博物館では、The Nature of Color の他、昨春からスタートした、ティラノサウルスの恐竜展、T.Rex: The Ultimate Predator も開催されています。

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バーチャルリアルティ体験は、中止になっていましたが、様々な恐竜たちの化石や模型、影絵、映像など色々な手法を駆使した展示で楽しめます。羽毛が生えていたかもしれない、ティラノサウルス (T-Rex) など最新の恐竜学も楽しく学べるようになっています。

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ティラノサウルスの恐竜展の詳細は、こちらです。話題になった大人気の特別展です。

アメリカ自然史博物館 ティラノサウルス 恐竜特別展 驚きの最新の恐竜学が面白い!

再開後のウィズコロナ時代のアメリカ自然史博物館体験の様子はこちらです。今とても快適にミュージアム巡りができます。

アメリカ自然史博物館再開 一足早く行ってきました!ウィズコロナの新ミュージアム体験 新特別展もスタート

アメリカ自然史博物館の基本情報と全体像はこちらです。

ニューヨーク アメリカ自然史博物館 最新の見どころと回り方徹底紹介

アメリカ自然史博物館 カラフルな色で遊べる楽しい最新特別展 The Nature of Color! was last modified: 9月 15th, 2020 by mikissh