ニューヨークでティエリー・ミュグレー特別展 幻想的で煌びやかなホリデーファッション展 ブルックリン美術館で開催中!

ブルックリン美術館では、昨年のクリスチャン・ディオールのファッション展に続き、今年のホリデーシーズンは、同じくフランス人ファッションデザイナー、ティエリー・ミュグレー (Thierry Mugler) のファッション展が開催されています。ティエリー・ミュグレーさんは、ファッションブランド、ミュグレーの創業者として知られるファッションデザイナーで、舞台衣装のような煌びやかで華美な雰囲気のファッションで知られています。今回の特別展では、個性的なデザインのファッションが存分に紹介され、まるで舞台やホリデーウィンドウの中のようなファンタジーの世界が広がっている、とても見応えのある特別展になっています。

ブルックリン美術館は、近年、様々な注目の特別展やローカルイベントを開催しており、ニューヨークの美術館の中でも存在感を増してきています。そんなブルックリン美術館では、昨シーズンの クリスチャン・ディオール特別展 に続き、今シーズンも豪華なファッション展、Thierry Mugler: Couturissime が、11月中旬から2023年5月初旬に渡り開催されています。特別展の会場となっているのは、ブルックリン美術館の5階で、時間指定チケットを購入し向かいます。
ティエリー・ミュグレー (Thierry Mugler) さんは、今年2022年1月に亡くなられてしまいましたが、1948年にストラスブールに生まれ、ファッションブランド、ミュグレーの創業者としても知られるファッションデザイナーです。今回の特別展は、まるで舞台の中のような存在感のある個性的なデザインのファッションが一堂に会し、写真や映像、展示の背景などにもこだわった見応えのある大回顧展となっています。

ファッションデザイナーの表舞台といえば、パリコレ、ニューヨークコレクションなど、美しいモデルさんたちがランウェイの上をキャットウォークするファッションウィークがよく知られていますが、ティエリー・ミュグレー (Thierry Mugler) さんは、その世界だけにとどまらず、自身が、パフォーミングアーティストや、プロカメラマンとなり、舞台や、写真、映像、セレブの衣装デザインなどを手掛け、幅広く活躍したファッションデザイナーです。

ティエリー・ミュグレーさんが、1985年に手掛けた、フランスの国立劇団、コメディ・フランセーズ (Comédie-Française) のマクベスの舞台衣装から特別展はスタートします。マクベスの幻想的な映像シーンが上映され、その迫力に入場早々引き込まれていきます。迫力のショーと、美しいドレスの展示の横では、衣装のスケッチなども展示されています。

ファッションでは、雑誌が広告の大きな役割を果たして来ました。20世紀中頃には、雑誌のビジュアルもイラストから写真へと変遷を遂げ、Vogue などの有名雑誌からは、Helmut Newton、Guy Bourdin ら著名フォトグラファーが登場していきます。自身が、カメラマンでもあった、ティエリー・ミュグレーさんのファッションもよくフィーチャーされていたようです。ティエリー・ミュグレーさんのドレスに合わせ、当時、かなりアヴァンギャルドだったと思われる Helmut Newton らのクールなファッションフォトの数々が展示されています。

1960、1970年代は、ヒッピーなどのワールドカルチャーが流行しましたが、そんな中、ティエリー・ミュグレーさんは、グラマーで華美なエレガントなファッションを追求しました。そんな豪華なファッションの数々がずらりと展示されていて圧巻です。

シックなはずのスーツ姿も、強弱をつけたデフォルメがされていて存在感があります。

演劇やミュージカル、オペラ、コンサートなどで使用される舞台衣装が勢揃いしたセクションもあります。通常、ファッション展というと、そのファッションの美しさやデザインセンスの素晴らしさを見に来る、ファッション好きの人が多いですが、今回のファッション展を見に来ている人たちはちょっと視点が違う人たちも多くいて興味深かったです。おそらくパフォーミングアートの舞台衣装などを手掛けている人たちではないかと思うのですが、衣装の作りなど細部の細々とした所までとても入念に観察している人たちが何人もおり、ティエリー・ミュグレーさんは、衣装制作者たちの間でも一目置かれた存在だったように思いました。

David Bowie さんらスターが着た衣装も写真と共に展示されています。ドラマチックなステージングで思わず注目してしまう、セレブ写真で有名なフォトグラファー、David LaChapelle の作品も展示されていたり、写真展としても面白い展示になっています。

ティエリー・ミュグレーさんは、イギリス人シンガーソングライター、George Michael さんの “Too Funky” のスーパーモデルたちが何人も登場する、豪華ミュージックビデオ(YouTube) の衣装も手掛けました。その時の衣装も展示されています。

近未来を描いたSFの世界のようなサイボーグっぽい衣装が展示されているセクションもあります。

周囲はまるで宇宙の中にいるように、星がキラキラ輝くような演出がされています。

ホリデーシーズンの定番といえば、デパートのホリデーウィンドウですが、こちらでは、わざわざショーウィンドウ内に幻想的な小世界を作り出し、衣装を展示しています。全体として、まさにホリデーウィンドウのレベルを超えるファッション展と言えるかもしれません。

ミュグレーさんは、ファッション以外に、香水も手掛けています。香水のイメージキャラクターとなっていたのが、天使をイメージした自身がデザインしたファッションです。

衣装だけでなく、なんと写真撮影も自身で行っているという、多才で楽しそうなプロジェクトです。現在では、撮影が難しそうですが、クライスラービルのこんな場所で写真撮影を行ったりもしています。ニューヨークの他、パリのオペラガルニエの屋上の作品などもあります。色合いと構図が美しい写真が並んでいます。

香水の容器にもこだわりが見られて面白いです。かなりのこだわり屋さんだったのが想像できます。

最後のセクションでは、自然界からインスピレーションを受けた、ファンタジーの世界のようなファッションが展示されています。今回のティエリー・ミュグレー特別展の注目の作品となっている、ゴージャスな鳥の羽根が印象的な存在感のあるドレスがこちらに飾られています。

サンゴ礁を背景に魚たちが楽しそうに泳ぎまわる美しい海をテーマとしたファッション。

神秘的な森など、自然界の様々な場面を背景にそこからインスピレーションを得て、デザインしたファッションが展示されています。

幻想的なファッション展のハイライト映像は、こちらです。

昨シーズンのクリスチャン・ディオールの特別展の様子は、こちらです。

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1階では、同じくファッション展、ルイヴィトンのアーティスティックディレクターを務めていた、Virgil Abloh の特別展も開催されています。ティエリー・ミュグレー、 Virgil Abloh のファッション展は、それぞれ別料金となっています。

ブルックリン美術館の基本情報は、こちらです。

ブルックリン美術館の見どころ & ブルックリンミュージアムナイト!

ブルックリン美術館のお隣、ブルックリン植物園で開催されているライトスケープと合わせて、訪れてみるのもおすすめです。

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ニューヨークでティエリー・ミュグレー特別展 幻想的で煌びやかなホリデーファッション展 ブルックリン美術館で開催中! was last modified: 12月 22nd, 2022 by mikissh