現在のタイムズスクエアの光景です。ニューヨークへ遊びに来た旅行者は、びっくりして思わず振り返ってしまうかもしれません。アメリカ国旗色にボディペイントをしたお姉さんたちがタイムズスクエアの広場にたくさん出没中。夏休み真っ盛りの今は、特に旅行者数が多いこともあり、このお姉さんたちの数もすごく増えています。このお姉さんたちをみて、世界、またはアメリカの他の州からやってきた旅行者は、やっぱりニューヨークってすごいね、って驚いた印象を持つ人も多いかもしれません。
タイムズスクエアに大きなアメリカ国旗の電光掲示板があり、その周辺を拠点に活動しています。
このお姉さんたちは何をしているの?というと、タイムズスクエア恒例の着ぐるみたちと同じで、一緒に写真を撮ってチップを得るお仕事をしているのです。
かわいいお姉さんたちだし、そんなのモテモテなんじゃない?って思うかもしれませんが、シャイな男性が多いのか、高額のチップ請求を怖がられているのか、意外とフラレてます。
このお姉さんたちはどうやら交代で勤務をしているようで、休憩時間には普通の人たちと同じようにタイムズスクエアの広場のイスで休んでます。正確な形態は分かりませんが、彼女たちをマネージしているような男性が常にそばにいて彼女たちのお世話をしている様子です。ボディペイントを塗り直したりなど、そのあたりで堂々とやっているのでビックリ。
ニューヨークでは、トップレスは認められています。男性がTシャツを脱いで外を歩けるように、女性も同じように平等にトップレスで歩いたっていいじゃない!どうして、男性はOKで女性が同じことをすると警察に注意されなければいけないの?というデモが多くの女性たちによって行われ、権利を獲得した経緯があります。
先日行われた、ボディペインティングデーのイベントは、同じトップレスのボディペインティングでも、きちんと目的意識を感じさせてくれるものでした。ですが、このタイムズスクエアで行われているものは、ニューヨークで認められている女性のトップレスの権利を利用し、見せかけのボディアートを身にまとった、旅行者をターゲットにしたビジネスです。着ぐるみたちと同じ感覚で気軽に写真撮影をすると、厳しいお姉さんにはチップが足りないって怒られてしまうこともあります。(実際に見てしまいました。。。)また、タイムズスクエアは普通に子供連れの家族もたくさん訪れる場所なので、こんな過激なことを許しているなんて信じられない、と思う人も多いようです。
着ぐるみのマリオや、ミッキー、エルモくんたちにとっては、商売敵?!ですよね。
公式には、チップを必ずしもあげなくてもいいとなっていますが、現実的には、写真を一緒に撮った後、何もなしに脱出するのはなかなか難しいかと思います。
ハローキティとミニーマウスが喧嘩して逮捕されたという事件があったりするなど、旅行者の溢れる夏真っ盛りのニューヨークでは、タイムズスクエアの一緒に写真を撮りましょうビジネスの競争は加熱しています。
Minnie Mouse and Hello Kitty got arrested. The mascots had to pull together and have a family meeting. pic.twitter.com/uwp6R1L1nf
— jake rullman (@jakerullman) June 4, 2015