Tofukuji (7)

京都一の紅葉の名所 東福寺

京都には数多くの美しい紅葉スポットがありますが、その中でも紅葉の名所として有名なのが東福寺です。あまりに有名な紅葉スポットということで、橋の上からの写真撮影が禁止になるほどの混雑ぶりだということで、人ごみをとても心配していました。何よりも綺麗な紅葉を目の前に写真が撮れないかも、と写真好きにはなかなかショックなニュースでしたが、いざ訪れてみたら、美しい写真スポットはもうあちらこちらにあり、無用の心配でした。平日の朝一番に東福寺へ向かったこともあり、混雑もそれほどひどくはなく、何度か紅葉の時期の京都には訪れていますが、今まで京都で見た紅葉の中でもトップレベルの迫力ある紅葉でした。

東福寺の美しい紅葉のベストシーズン

紅葉のベストタイミングに合わせるというのはなかなか難しいことですが、天気にも恵まれ、今回はなかなか運が良かったようです。京都は最近では11月中旬頃から12月中旬頃までが見頃となっているようです。ただし京都と言っても広く、場所によって見頃のタイミングもずれてくるので、訪れた時のベストの場所を選ぶのがいいかと思います。今回訪れたのは11月中旬過ぎで、多くの場所が見頃となっていましたが、中でも東福寺は、ベストでした。通天橋へと続く紅葉の美しいエリアに入った瞬間、思わず、わぁーっと歓声をあげてしまうほどの鮮やかで華やかな紅葉の世界が広がっていました。

東福寺の美しい洗玉澗の紅葉

京都のお寺はどこも広大な立派な敷地があり、どこも美しいところばかりで感動していたのですが、この東福寺もとても広大な敷地が広がっています。その敷地内の木々が一斉に色づきだし、何色もの色合いが混じり合う、色のグラデーションが、それはそれは華やかで美しい世界が広がっています。

小川が流れる渓谷の「洗玉澗」。散りつつある真っ赤な紅葉が豪華な絨毯のようになっていて、ここも本当に心洗われる美しい紅葉の景色です。

紅葉の美しい通天橋

東福寺には「三名橋」と呼ばれる歴史ある有名な木製の橋があります。その「三名橋」のひとつが紅葉鑑賞のベストスポットと言われている「通天橋」です。
橋の上とその周辺からは、渓谷に広がる紅葉の絶景を楽しむことができます。

東福寺は、禅宗の一つ、臨済宗のお寺で、13世紀の鎌倉時代に創建されました。京都の他の寺社と同じように、火事で消失することもありましたが、再興を繰り返しながら、今に至っています。歴史ある建物が本当に美しいまま保存されている日本ならではの景観です。
それにしても本当に綺麗。どこからどう見ても美しい景色ばかりが広がっています。

開山堂

「通天橋」に入る前に立ち寄る「常楽庵 開山堂」です。禅宗ということで、お庭では、緑の苔が美しく鮮やかな色合いを見せています。

普門院の縁側では、多くの人が一休み。和やかな時間が流れます。

市松模様の白砂がとても綺麗です。

紅葉の葉っぱを浮かせて情緒あふれる光景でした。

重森三玲作の方坊庭園

東福寺の見どころは紅葉だけでなく、モダンな庭園、方坊庭園もとても魅力があります。建物(方丈)の4方がそれぞれテーマの異なる庭に囲まれているという個性的な庭園です。
重森三玲さんのデザインによるもので、1939年とかなり昔の作品ですがモダンさを感じさせます。

南庭は、典型的な石庭となっています。禅宗特有の蓬莱神仙思想が表現されています。長細い石が縦横で使われている所が印象的です。

北庭は特にモダンデザインな庭として有名な「小市松の庭園」です。色彩やかなでとても綺麗です。

東庭は、星座の「北斗七星」を表す白川砂のお庭です。

西庭は、大市松模様の「井田の庭」です。

東福寺のもうひとつの橋からの絶景スポット

東福寺の敷地の外には、東福寺の綺麗な紅葉と通天橋の景色を望める、臥雲橋(がうんきょう)という橋があります。

夜の紅葉ライトアップもあるようで、東福寺はまた訪れてみたい場所となりました。

東福寺
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目778 MAP

昨秋の京都の旅の全体像はこちらでどうぞ。

京都 紅葉の旅 ゴージャスな秋の絶景を大満喫!

京都一の紅葉の名所 東福寺 was last modified: 1月 3rd, 2017 by mikissh