昨秋、久しぶりに東京の美術館や博物館巡りを楽しんできました。色々な東京の観光スポットも巡って来ましたが、中でもびっくりしたのが、東京には色々なテーマの面白いミュージアムが、本当にたくさんあることです。東京に住んでいたはずなのに、今回初めて訪れた場所もたくさんありました。今回は、東京のエリア別に、訪れてよかったミュージアムを中心に、東京の様々な観光スポットを紹介します。合わせて、お得な東京の観光パスについても紹介します。
上野
東京の中でも上野の周辺エリアには、一日では見て回れない程の数の見どころが集まっています。最も見応えのある美術館や博物館などの文化施設が集まっているのが、有名な上野公園の周辺です。上野公園の中心にいる有名な西郷隆盛の銅像は、高村光雲作です。秋は紅葉がとても美しく、いつも人が集まるにぎやかな場所になっています。
この広大な上野公園は、江戸時代初期に建立された徳川家の菩提寺である寛永寺の境内だった場所です。かつて、寛永寺の本坊があったのは、現在、東京国立博物館の敷地となっているところなのですが、寛永寺は上野公園の北西部に移築されています。上野公園の園内には、枝が面白い丸い形状をしている「月の松」で有名な「清水観音堂」などがあり、当時の寛永寺の面影が残されています。
東京国立博物館
日本のミュージアムの中で、最も歴史が古く、国宝や重要文化財など貴重な遺品が数多く揃っている見応えある博物館が、東京国立博物館です。広い敷地には、日本の歴史的な文化財が展示されている本館をはじめ、様々なテーマの5つの建物からなり、美しい庭園もあります。
本館
日本の歴史を遡ると1870年代に登場した、かなりの年月を経てきた日本最古の博物館が、東京国立博物館です。最初の本館が完成したのが 1881年のことです。当時は、あらゆるジャンルのものを扱う総合文化施設でした。
その後、関東大震災などの被害により、東京国立博物館の新しい建物が建設され、現在の本館がオープンしたのは 1938年です。中に入ると、西洋風の豪華な石造りの階段がお出迎えしてくれます。
東京国立博物館には、驚くほどたくさんの貴重な歴史的な遺品が展示されています。こちらは、国宝である浄瑠璃寺所蔵の四天王立像、広目天です。仏像、刀剣、鎧、工芸品、日本絵画、茶道具、浮世絵など、様々な芸術品を鑑賞することができる素晴らしい博物館です。
東京国立博物館は、博物館ではありますが、扱われている展示の内容が幅広く、日本の近代美術の作品も展示されています。
平成館
本館の左手奥には、土器や、銅鐸、埴輪など日本の古代の遺品が展示されている平成館があります。平成館は、期間限定で開催される特別展の会場にもなっています。
東洋館
中国をはじめ東アジアの歴史的文化財が展示されているのが、正面右手にある、東京国立博物館の東洋館です。
庭園
本館の裏側には、東京国立博物館の庭園が広がっています。庭園には、趣のある庵が点在しています。
法隆寺宝物館
明治時代に、皇室に献納された法隆寺の歴史ある法隆寺献納宝物が、第2次世界大戦後、東京国立博物館の所蔵となりました。それを機に、1964年に開館したのが、東京国立博物館の法隆寺宝物館です。この法隆寺放物間の膨大な数の仏像が圧巻で感動します。仏像をはじめ、歴史的に貴重な文化的遺品が数多く展示されています。
表慶館
法隆寺宝物館から出てくると、とても美しい景色の空間が広がっています。この目の前にある、ドームが印象的な西洋風の建物が、1909年にオープンした東京国立博物館に現存する最も古い表慶館という建物です。表慶館は、ミュージアムではなく、トレードショーなどの展示会の会場となっています。
東京国立博物館館内では、写真撮影が可能ですが、所々に、撮影禁止マーク付きの展示品が混じっているので注意が必要です。東京国立博物館の見学所要時間は、一通り見学するには、常設展だけで半日程かかります。展示内容の質といい、その量といい、日本で最高レベルのミュージアムです。
国立科学博物館
東京の国立科学博物館は、日本最大の総合自然科学博物館です。上野の本館として、1931年にオープンし、重要文化財に指定されている歴史的建物でもあります。その建物はフランクロイドライトを彷彿とさせるデザインの印象的な建築です。
国立科学博物館は、日本の自然に関する展示がされている、日本館と、その後部にある、世界をテーマにした展示の世界館があります。
国立科学博物館へ入ってすぐのホールには、西洋風の豪華なロタンダがあり、美しいステンドグラスなども見られます。日本館では、日本の動植物や古代生物、鉱物、歴史的な科学技術製品などが展示されています。世界館では、ティラノサウルスやトリケラトプスなど世界の古代生物や動植物、科学技術の歴史、生物の進化、宇宙など幅広いテーマの展示が行われています。
国立科学博物館は、常設展以外にも、期間限定で様々なテーマの特別展も開催されています。
国立西洋美術館
東京の美術館として有名な国立西洋美術館は、印象派前後の近代アートを中心にした美術館です。ルネサンス期から20世紀中頃の抽象表現主義までの有名な巨匠たちの作品がたくさん展示されており、どのように印象派が発展してきたか、西洋美術の流れが分かるミュージアムとなっています。この上野公園にある国立西洋美術館は、20世紀の著名なフランス人建築家、ル・コルビュジエがデザインした建物に、1959年にオープンした美術館です。2016年には、世界遺産ル・コルビュジエの建築作品群の一つに指定された建築で、国立西洋美術館の建築も見どころとなっています。
国立西洋美術館の展示作品は、川崎重工の前身、川崎造船所の社長を務めた松方幸次郎さんが、1916年から1920年代にかけて収集した松方コレクションが中心となっています。オルセー美術館に展示されているような印象派など19世紀後半前後のフランスアートが充実したコレクションで、特に、モネ、ロダン、ルノワール、クールベらの作品が多いです。当時、世界でも有数のフランスアートのコレクションを誇っていたようですが、大部分は、海外に保管されており、焼失したり、第2次世界大戦後、フランスに没収されたりとバラバラになってしまったようです。現在の国立西洋美術館のコレクションは、美術館の設置を条件にフランスから返還されたものが中心となっており、世界的にも優れたコレクションとなっています。現在では、ベネチア派やシエナ派の作品などルネサンス期の宗教アートから始まり、グレコ、ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイク、オランダ黄金時代のフラゴナール、20世紀のピカソ、ミロ、そしてポロックまで西洋美術の著名アーティストの作品が幅広く展示されています。
国立西洋美術館の常設展は、1時間半程で見て回ることができます。常設展の他、期間限定の特別展も随時開催されています。国立西洋美術館の館内や美術館の正面の広場には、20世紀のファインアートの象徴である、ロダンの作品が数多く飾られていて必見です。
東京文化会館
国立西洋美術館の南側、すぐお隣には、東京文化会館があります。ル・コルビュジエらに学んだモダニズムの建築家、前川國男のデザインにより、1961年にオープンしたもので、オーケストラ、オペラ、バレエ、その他、コンサート、音楽に関連するワークショップなど様々な音楽イベントが開催されています。
上野の森美術館
上野の森美術館は、日本美術協会が運営するミュージアムで、1972年にオープンしました。常設展はなく、特別展のみの美術館です。昨秋から今年の年初までは、大人気のフェルメール展が開催されていて、最高訪問者数を更新したそうです。
東京都美術館
日本初の公立美術館として、1926年にオープンしたミュージアムが、東京都美術館です。現在の建物は、1975年に完成した新館で、東京文化会館などを手掛けた前川國男さんのデザインによるものです。この新館は、2012年にリノベーションされ、新しくなっています。
開館当時の建物となる旧館は、著名建築家、岡田信一郎さんが設計を手掛けたものだったのですが、現在は残念ながらもうありません。
期間限定の特別展を中心とする美術館です。昨秋は、大人気のムンク展やアーティスティックな書道展が開催されていました。今春は、クリムト展が開催されています。
黒田記念館
東京国立博物館の西側には、黒田記念館があります。フランスに留学し、20世紀初頭前後に活躍した、日本における洋画の父とされる、黒田清輝さんの美術館です。こちらも、著名建築家、岡田信一郎さんのデザインの建築です。
黒田清輝さんは、印象派など当時のフランスの影響が強く感じられる作風で、日本らしいモチーフを描いたアーティストさんです。
黒田記念館は小さな美術館で、無料で鑑賞することができます。
東京藝術大学
黒田記念館の向かいにあるのが、東京藝術大学です。キャンパス内には、美術館があり、期間限定の特別展が開催されています。また、藝大アートプラザ などアートなお土産スポットもあります。
東京藝術大学大学美術館
東京都台東区上野公園7番9号 地図
旧東京音楽学校奏楽堂
東京藝術大学のお隣、上野公園内には、かつての東京音楽学校から移築された旧東京音楽学校奏楽堂もあります。
日本で最初に建てられた西洋式音楽ホールで、日本の重要文化財に指定されています。
旧東京音楽学校奏楽堂
東京都台東区上野公園8-8-43 地図
上野動物園
東京の一番の動物園は、上野公園にある、上野動物園です。家族連れに大人気スポットなので週末は大変な数の人でした。パンダ、オカピ、ゴリラ、ゾウ、ライオン、トラなど世界中の様々な動物を楽しめます。大人気のパンダコーナーは、連日、大行列です。何時間も待つことになるので、計画的に朝一番に済ませるか、あまり時間がない人は、パンダをスキップして他の可愛い動物たちを見て回るのがおすすめです。
園内には、かつての寛永寺の名残である、重要文化財に指定されている旧寛永寺五重塔があります。
上野動物園の近くには、不忍池があり、ボート遊びができます。
池の中央には、金運上昇などのご利益がある弁天様が祀られている不忍池弁天堂があります。
旧岩崎邸庭園
上野公園の近くにある、旧岩崎邸庭園は、三菱財閥岩崎家の本邸だった重要文化財に指定されている歴史ある洋館です。東京国立博物館の最初の建物をデザインしたことでも知られるイギリス人建築家、ジョサイア・コンドルの設計により、1896年に完成した建物で、内部を見学することができます。
邸宅の裏側には、旧岩崎邸庭園の美しい芝生の広いお庭が広がっています。また、敷地内には、ビリヤード場だった小さな建物も残されています。
北区にある 旧古河庭園 にも、ジョサイア・コンドル設計の1919年に完成した洋館が残されています。
上野公園周辺には、東京大学や、根津神社、湯島天神 などの見どころもあります。
お散歩途中に、美味しいスイーツを食べて楽しむ時間も至福の時です。
墨田川周辺エリア
江戸時代の下町情緒が感じられるエリアが、墨田区など隅田川周辺です。もんじゃ焼きや深川めしなど下町グルメが楽しめるエリアでもあります。
江戸東京博物館
現在の東京のもととなったのが、江戸時代に築かれた江戸の街ですが、そんな東京の起源である江戸時代をテーマとした面白い博物館が、両国にある大江戸博物館です。見事なミニチュア展示がされていて、江戸時代を築いた徳川家の歴史についても深く紹介されています。
歌舞伎や浮世絵など様々な町人文化まで幅広く紹介されています。また、江戸幕府が終了した、明治以降の東京についても色々と紹介されています。
刀剣博物館
両国周辺には、他にも色々なテーマのミュージアムがあります。その一つが、刀剣博物館です。
刀剣博物館は、名前通り、なかなかマニアな珍しいテーマのミュージアムなので、誰もいないかもと思いながら訪れてみたら、結構な盛況ぶりで、しかも女性客が多くてびっくりしました。国宝、重要文化財の刀や刀のアクセサリーがずらりと展示されています。
館内の展望エリアからは、目の前に広がる旧安田庭園が一望できます。旧安田庭園は、江戸時代の回遊式大名庭園で、その後、安田財閥が所有していたものです。見学後、風情な庭園を散策してみるのもおすすめです。
この他、両国には、国技館の相撲博物館や葛飾北斎と浮世絵をテーマとしたすみだ北斎美術館などもあります。
深川江戸資料館
清澄白河の駅の近くにある博物館が、深川江戸資料館です。小さな資料が並ぶミュージアムかと思ったらビックリ。地下に面白い巨大な空間がある見どころたっぷりのミュージアムでした。地下の空間には、まるで撮影スタジオのような、江戸の頃の深川の町が再現された巨大な町があり、そこで地元のスタッフの方が色々と見て周りながら詳しく解説してくれます。
清澄白河周辺には、この他、清澄庭園、東京都現代美術館 などがあります。
浅草寺
隅田川を挟んだ対岸にあるのが、外国からの旅行者にも大人気となっている浅草です。
浅草と言えば、浅草寺。浅草寺周辺は、着物や浴衣を着て観光を楽しむ人も多く、江戸情緒が感じられる日本らしい場所です。
浅草寺の近くに、アミューズミュージアムという、布文化と浮世絵という面白いテーマの美術館がありました。実は今年の3月31日で閉館となってしまったのですが、こちらが、アミューズミュージアムで展示されていた、ツギハギ布を使ったアート展、BORO です。今年から来年にかけては、オーストラリア、中国、そしてニューヨークと世界各地で展示を行う予定になっています。
浅草の隅田川の対岸、押上に、2012年にオープンしたのが 634m と世界で2番目に高い構造物である東京スカイツリーです。
天気のいい日には、浅草とお台場周辺を結ぶ隅田川の水上バスを利用していみるのもおすすめです。
北の丸公園
北の丸公園
皇居の北側のエリアには、武道館や様々な文化施設がある北の丸公園があります。
園内には、重要文化財に指定されている清水門や田安門など江戸時代や明治時代の雰囲気が感じられるスポットが点在しています。
科学技術館
東京オリンピックの開催された1964年にオープンした、物理、科学、工学をテーマとしたミュージアムが科学技術館です。
自動車や宇宙開発などの業界や企業をスポンサーとして、様々な産業を身近に学ぶことができる、面白い展示がされています。子供たちに人気のミュージアムです。
東京国立近代美術館
1952年に日本初の国立美術館として誕生したのが、東京国立近代美術館です。1969年以来、現在の北の丸公園の建物が本館となっています。明治時代後半から現代までの日本人アーティストの作品が展示されており、重要文化財に指定されている作品もあります。
東京国立近代美術館は、日本人アーティストを中心としたコレクションを保有し、常設展は見応えがあります。とても日本らしい雰囲気のギャラリーもある美術館で、日本の明治時代以降の著名アーティストの作品が見られ、現代アートでは、草間彌生さん、奈良美智さんの作品などがあります。
常設展の他に期間限定の特別展も開催されています。
東京国立近代美術館工芸館
重要文化財に指定されているレンガ造りの趣のある建物が、東京国立近代美術館工芸館です。1910年に建てられたこの建築は、実は戦前、近衛師団司令部庁舎だったところです。
東京国立近代美術館工芸館
東京都千代田区北の丸公園1-1 地図
国立公文書館
1971年にオープンした国立公文書館は、政府の書類、歴史資料をはじめ様々な文書を保管しているところです。様々な貴重な文書を閲覧できる他、様々なテーマの展示も開催されています。
東京周辺
東京駅周辺の丸の内、日本橋、銀座は、例えば、最近では、高島屋日本橋新館、銀座シックスなどショッピングが楽しめる複合オフィスビルがたくさんあるエリアですが、歴史ある建物や個性的なミュージアムも点在しています。例えば、東京駅のすぐ近く、旧東京中央郵便局跡に建設された KITTE には、東大の博物館、インターメディアテクが入っています。
皇居
東京駅の西側、丸の内の西側、東京の中心部には、皇居があり、見学ツアー が行われています。皇居の外観などを見学できます。
かつて江戸城があった場所で、 富士見櫓、伏見櫓など江戸時代の名残も残されています。
明治生命館
丸の内にある明治生命館は、歌舞伎座や黒田記念館を設計したことでも知られる著名建築家、岡田信一郎さんによりデザインされた、1934年に完成した建物で、日本の重要文化財に指定されています。
第二次世界大戦後、GHQ に接収され、連合国対日理事会が、開催された場所で、その時に使用された会議室などを見学することができます。
丸の内には、この他、三菱一号館美術館 があります。
相田みつを美術館
有楽町にある東京国際フォーラムの地下に、相田みつをさんの美術館があります。相田みつをさんは、心に響く素朴な名言を書にするアートという個性的なスタイルのアートを築いた、詩人書道家アーティストです。
相田みつを美術館見学後に立ち寄るミュージアムギフトショップは、名言のグッズがたくさん集まる人気のお土産スポットです。
日本橋
日本橋は、日本の道路の基点となっている場所で、そんな地点を記念して、「東京市道路元標」という碑が日本橋に建てられています。意外と気づかないまま忙しく通り過ぎている人も多いのでは?
日本橋の顔と言えば、三越の日本橋本店を知らない人はいないかもしれません。実はこの1935年にオープンした三越の日本橋本店は、重要文化財に指定されています。三越のシンボルとなっているこちらのライオンは、イギリスのトラファルガー広場のネルソン提督像の下にいるライオンをもとに製作された歴史ある彫刻だそうです。
三井記念美術館
江戸時代の越後屋に端を発する三井家伝来のコレクションを所蔵する、三井記念美術館が日本橋にあります。三井記念美術館では、日本美術に関する様々な特別展が開催されており、昨秋は、美しく圧巻な仏像の特別展が開催されていました。
三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 地図
アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館) があります。
国立映画アーカイブ
日本橋と銀座の間にある京橋には、国立の映画ミュージアムの国立映画アーカイブがあります。映画の歴史など映画にまつわる様々な展示や作品の上映会が行われています。
歌舞伎座
銀座には、外国人旅行者にもよく知られる歌舞伎座があります。歌舞伎座の隣のビルの5階には、歴史など歌舞伎について紹介してくれるギャラリーもあります。
歌舞伎座ギャラリー
東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー 5階 地図
六本木
六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどオフィスを中心に、ショッピングやグルメが楽しめるエリアが、六本木です。外国人が多く、東京の中でも、特に異国感のある場所です。六本木ヒルズの隣のけやき坂通りからは、正面に美しい 東京タワー が見えます。
六本木ヒルズ 森美術館&東京シティビュー
六本木で一際目立つ建物、六本木ヒルズの53階には、森美術館があり、期間限定の特別展が開催されています。六本木ヒルズの展望台、52階の屋内展望スペース、スカイギャラリーと屋上の屋外展望スペース、スカイデッキからなる東京シティビューも一緒に楽しめます。
森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 地図
この他、六本木には、特別展専門の 国立新美術館 や、東京ミッドタウンにある サントリー美術館 などがあります。
また、六本木周辺の南青山には、根津美術館 や 岡本太郎記念館、ワタリウム美術館、広尾には、山種美術館 などがあります。
白金台
東京都庭園美術館
白金台に、1935年に完成した重要文化財に指定されている旧朝香宮邸が、1983年に東京都のミュージアムとしてオープンしました。それが、東京都庭園美術館です。昨年、リニューアルオープンしたばかりで、美しいお屋敷と庭園がとても魅力的なミュージアムです。
フランスを訪問し、その頃、流行していたアールデコ様式に魅せられた朝香宮夫妻が建てた日本では珍しいアールデコ様式の豪華なお屋敷です。フランスをテーマとした様々な特別展が開催されています。昨秋の訪問時は、アールデコ展が開催されていました。
お屋敷のお隣の美しい庭園も見どころです。
松岡美術館
松岡美術館は、白金台の住宅街にひっそりと佇む雰囲気のいいミュージアムです。
1975年にオープンした美術館で、古代エジプトの遺品、アジアの仏像、ヘンリー・ムーアやジャコメッティら近代彫刻、近代西洋絵画、日本絵画と幅広い分野の作品が展示されています。
新宿周辺
新宿御苑
都庁などもあり、高層ビルの立ち並ぶ新宿ですが、意外と緑のスペースも多くあります。自然が楽しめる代表的なスポットが、日本庭園をはじめ、イギリス、フランス風庭園などもある新宿御苑です。桜や紅葉の美しい時期は、特にたくさんの人が訪れます。
明治神宮
外国人にもよく知られた人気スポットが、代々木公園にある明治神宮です。都心で、手軽に日本らしい雰囲気が味わえます。
明治神宮
〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1-1 地図
聖徳記念絵画館
紅葉の時期に大人気となるのが、神宮外苑いちょう並木です。いちょう並木の奥には、聖徳記念絵画館があり、日本画や洋画が展示される美術館となっています。
聖徳記念絵画館
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町1-1 地図
東京オペラシティ アートギャラリー
新宿から京王新線で一駅の初台に、東京オペラシティがあります。その東京オペラシティの3階には、アートギャラリーがあり、特別展が開催されています。昨秋は、エストニア国立博物館をデザインしたことで知られる建築家、田根剛さんの特別展が開催されていて、建築やデザインに興味を持つ人々がたくさんやってきていました。
東京オペラシティ アートギャラリー
〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2 地図
東京オペラシティの高層階にあるレストランフロアからは、夜景が楽しめます。新宿や渋谷が激混みの週末も、意外と空いていて穴場かもしれません。
迎賓館赤坂離宮
赤坂と四谷の間にあり、国賓を迎える施設として、昔からよくニュースなどで目にした豪華な洋式の宮殿が、迎賓館赤坂離宮です。数年前から一般公開されるようになっています。
消防博物館
丸の内線の四谷3丁目の駅のすぐ側には、消防博物館があります。江戸時代の火消し道具や歴史ある消防車の数々が展示されている珍しいミュージアムです。
東京消防庁消防防災資料センター
〒160-0004 東京都新宿区新宿3丁目四谷3-10地図
この他、新宿の早稲田近くには、ニューヨークでもお馴染みの 草間彌生 さんの草間彌生美術館が、2017年からオープンしています。
汐留周辺
浜離宮
浜離宮は、江戸時代、もともとは甲府藩の庭園だった場所で、後に、将軍家の別邸となりました。現在では、東京都の公園となり、東京湾近くの隅田川沿いにある浜離宮からとても美しい景色が見られます。
広い園内からは、東京タワーも見えます。
芝浦埠頭からお台場にかけて隅田川の河口にかかるレインボーブリッジも眺めることができます。
パナソニック汐留美術館
20世紀前半のフランス絵画の中でも独特の存在感を示す宗教画を多く描いた、ジョルジュ・ルオーの作品を数多く所有することで知られるのが、パナソニック汐留美術館です。昨秋は、バチカンからやって来たルオーの作品など、豪華なルオーの特別展が開催されていました。現在は、ギュスターヴ・モロー、今秋には、ラウル・デュフィ、と日本では、あまり知られていませんが、ルオーのように独特の世界感を持ったアーティストの特別展が開催されます。日本では、全般的には、まだまだ写真撮影が禁止の美術館が多いですが、特定の撮影可能な場所を用意してくれているミュージアムも増えて来ており、このパナソニック汐留美術館もそのひとつです。
パナソニック汐留美術館
東京都港区東新橋1-5-1 地図
旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
日本最初の鉄道路線の基点だった駅が、1872年にオープンした旧新橋停車場で、新橋と横浜間を結ぶ鉄道が走っていました。もともとは、木造建築だったそうですが、関東大震災で焼失し、1934年に建てられたのが、現在の建物です。鉄道の歴史を紹介する展示がされています。
秋葉原の近くには、廃駅となったかつての駅がリノベーションされて、お洒落スポットに変身した マーチエキュート神田万世橋 があります。
旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
東京都港区東新橋1-5-3 地図
日本科学未来館
日本科学未来館は、2001年にお台場にオープンした科学博物館で、宇宙、地球環境、ロボットなど最新の科学を学ぶことができます。アシモ君にも会えます。
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6 地図
葛西臨海公園
葛西臨海水族園
葛西臨海公園に、葛西臨海水族園があります。
マグロの大群の大迫力の遊泳が見られます。ハンマーヘッドシャーク、ペンギンなど様々な可愛い海の生物たちに会える、子供にも大人気の水族館です。
東京・ミュージアム ぐるっとパス
東京観光で利用した、便利でお得な東京観光パスが、ぐるっとパスです。ぐるっとパスを利用すると、東京周辺の数多くの美術館、博物館、庭園、動物園などの文化的施設に無料、又は割引で入場できます。常設展の他、随時開催されている特別展も含まれているミュージアムもあり、今回、紹介した東京圏の美術館や博物館の多くのスポットが含まれています。値段は 2200円で、場合によっては2-3カ所訪れるだけでももとが取れてしまうお得な観光パスです。ぐるっとパスは使用開始からなんと2ヶ月間も利用することができるので、ミュージアム巡り好きに大変おすすめです。行ってみたいミュージアムの特別展があるタイミングを狙って購入してみるのもいいかもしれません。
意外と知らなった東京の見どころが色々あったので、離れてみてわかる東京の良さや、新しい発見ができ、たまには旅行者気分で東京観光をしてみるのも楽しくておすすめです。ゴールデンウィークは、人気スポットは混み合うと思いますが、あまり知られていない近くのミュージアム巡りをしてみるのもおもしろいと思います。