ニューヨークのアッパーイーストサイド、メトロポリタン美術館のすぐ近くにフレンチゴシックリバイバル様式の美しい豪華なお屋敷の建物があります。メトロポリタン美術館へ訪れる時に、よく見かけていて素敵な建物で気になっていたのですが、うれしいことにオープンハウスニューヨークで一般公開になったので、初めて中へと入ってみることができました。19世紀後半に建てられた建物で、現在は、ウクライナのアートや文学など文化の紹介を目的とした Ukrainian Institute of America の建物になっています。外観だけでなく、内部も古いお屋敷にもかかわらずとても広々とした立派な美しい造りで、そんなお屋敷に調和したウクライナ出身のアーティストによる作品が飾られている素敵な空間でした。
アッパーイーストサイドの5番街には、美しいタウンハウスがたくさん並んでいますが、その中でもひときわ目立つ建物が 79th Street の角に立っています。19世紀後半に、ニューヨークのタウンハウスを数多く設計したC. P. H. Gilbert によるデザインにより建設されたもので、歴代何人もの大富豪がオーナーになり、またメトロポリタン美術館が所有していたこともありましたが、現在は、NPO の Ukrainian Institute of America の所有となっていて、ウクライナのアートや文化を紹介するギャラリーになっています。かつての所有者の名前から由来し Harry F. Sinclair House とも呼ばれている建物です。
フレンチゴシックリバイバル様式の趣ある建物で、歴史的建造物 (National Historic Landmark)、国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) にも指定されています。
入った瞬間息を飲む凛とした空間。セントラルパークの美しい緑を見の前に優しい木漏れ日が窓から降り注ぐ広々とした美しいお部屋です。全ての雑音から解放されて、ゆったりと壁の絵画を楽しみながら、時の流れが止まっているかのような贅沢な時を過ごします。
豪華なシャンデリアや家具などインテリアも見応えがあります。
昔の洗練されたお屋敷は、階段の作りが本当に素敵で絵になります。
彫刻のお部屋。
廊下には力強い大きな作品が飾られています。
重厚感のあるお部屋。
力強い色使いの作品が多く、昔ながらの歴史あるお屋敷の空間に色鮮やかなモダンアートが飾られているのはおしゃれで見ていて楽しめます。
彩鮮やかな美しい絵がいっぱいです。
重厚なダイニングルームから、可愛いティールームのような小部屋へ。
廊下の階段にも素敵な絵が飾られ、美しい建築と調和し、素敵な雰囲気になっていました。
こちらのお屋敷ミュージアムの Ukrainian Institute of America は、オープンハウスニューヨークの日のみのオープンだと思っていたのですが、実はふだんも火曜日から土曜日までオープンしているそうです。
こちらは紹介ビデオです。
Ukrainian Institute of America
2 E 79th St, New York, NY 10075 MAP